立山室堂から見える、今日歩いた山々。
尾根づたいに右から左へ歩いた。
降水確率は0%。
前々から、26日はどこかの山に連れて行って欲しい、と嫁はんに言われていた。
ところが昨夜は仕事の飲み会で帰りが遅かった嫁はんは、あまり長時間歩く自信がないという。。
でも低い山は暑いだろうと、立山室堂へ連れて行った。
05:00 立山ケーブルカー駅の列に並んで、朝一番のキップを買う。
富山県民感謝デーでアルペンルートの乗り物は2割引。
06:00 立山ケーブルカーで美女平へ。06:20の高原バス(臨時便)に乗換て室堂へ。
高原バスの窓から、じじのホームである大日岳と、昨日遊んでいた大日平(高原)が広がる。
高原バスに乗ったら、左側(助手席側)の席に座ることを、強くお薦めする。
なぜなら、立山杉や称名滝、弥陀ヶ原、剱岳は、全て左側に見えるからだ。
07:10 室堂バスターミナルに到着。
いつ見てもいいね~、この景色。
日射しが強いので長袖に着替えた。
07:30 「とりあえず一の越へ行こう」と嫁はんに提案して、遊歩道を歩き始めた。
しばらくして「浄土山に行くとどれくらいかかりますか?」と、広島から来られた男の人に声を掛けられた。
「立山を縦走したいのだが、どうせなら浄土山も登って立山三山をまわりたい」と言う。
浄土山は遊歩道の右側に見えるこの山で、頂上の直下の岩場の登りがきつい。
服装を見ると観光客ではなく、良く山に登っておられそうだ。
この方なら三山縦走は大丈夫だろうと思ったので「浄土山に登ってから行くと、このまま一の越へ行くよりも20分多くかかります」と答えた。
7月も末だというのに、今年の室堂にはまだたくさんの残雪が残っている。
トレースがしっかりしているので、つぼ足でも滑ることはない。
遊歩道のかたわらには、きれいなお花が咲いている。
一の越が、すごく高く見える。坂が急に見えるときは、体が負けているときだ。
一の越手前の、お行儀良く一列に並んだ団体さんをズームする。後ろの建物は一の越山荘。
立山登山の小学生か?、と思ったが、足取りはしっかりしている。
08:20 一の越に到着。
先ほど見えた団体さんは高校生のようで、ガイドさんから説明を受けていた。。
嫁はんは、雄山山頂を見上げて「え~、登るの??」と言う。
「1年に1度は登らなきゃアカンだろう」と、理屈にならない理由で説得した(笑)。
一の越から雄山山頂は風の通り道になり、今日のような風の強い日には体が冷える。
もう一枚長袖を重ね着した。
08:40 二の越を通過。
二の越の祠は、大きな2つの岩の間にある。
この祠を見ないで登ってしまった時は、もともとの登山道から外れたときだ。
08:55 三の越を通過。
三の越は、テニスコートが2面ほど取れる平坦なテラスだ。
ここからは雄山山頂の社務所が見え、ドンドンと太鼓の音が聞こえる。
「山は頂上が見えてからが遠い」とはそのとおりで、山頂まではもうひと頑張りしないといけない。
東の方角を眺めると・・・富士山が見える。(写真のど真ん中)
富士山をズームする。
09:25 雄山山頂に到着。
嫁はんの体調が戻ってきたようだ。
雄山山頂の裏から、眼下に広がる室堂と、その奧の大日連山、さらに富山市内が一望できる。
「雄山だけなら小学生でも登る。真砂岳を見に行こう」と、屁理屈を並べて先に進んだ(笑)。
今から歩いて行く山の尾根線が見える。
真砂岳に行くには、雄山山頂から、大汝山、富士の折立を超える。
少し歩いて、雄山山頂を振り返る。
山頂の社務所のバックに山々が広がる。良い景色だ。
09:51 大汝山(標高3015m)に到着。
青い屋根の建物は、大汝休憩所。昔は泊まり客も受け入れていたらしい。
入り口には、映画「春を背負って」のロケに使われた「薫小屋」の看板が残っている。
休憩所で、スポーツドリンクを買った。
飲むと体が生き返った。
10:05 富士の折立に到着。
頂上の岩山は、足場がやせているところもあって、少し冒険だ。
嫁はんは荷物番。
山頂には、雷鳥と背景までフルカラーに塗った、とても豪華な標識があった。
ずっと見えていた富士山は、下の方が雲に隠れてきた。
10:20 富士の折立をあとにして、室堂を見ながら真砂岳に下りる。
わりと急な坂で、ガレ場でザレているので滑りやすい。慎重に足をすすめる。
この坂で、向こうからお父さんと娘さんが登って来た。
お父さんは「先に行ってください」と言って、山側に身を寄せて立ち止まった。
ところが、後ろにいた娘さんは谷側に立ち止まったのだ。
思わず「ありがとうございます。でも、よけるときは山側によけてください。谷側に立ち止まると、ぶつかったときに下に落ちてしまいます」と声をかけた。
すると、お父さんはあわてて振り返り「山のほうに立って」と、娘さんに指示していた。
登山道で「お先にどうぞ」と待たれると、「ありがとうございます」と、急いですれ違う人がよくいる。
そのときに足がもつれて体がぶつかってきたら、自分が後ろに倒れてしまうだろう。
谷側に立っていたら、そのまま転落だ。
ちなみに今日のコースで転落すると、標高差で300メートルの岩場を真っ逆さまに落ちてしまうだろう。
じじは、必ず山側によけて、さらに山側斜面に体を傾ける(山ドン)ことにしている。
富士の折立の坂を下りきって、真砂に取り付くと、青いリンドウが群生していた。
11:10 真砂岳。
真砂岳は、なだらかで歩きやすい、じじのお気に入りの山だ。
「なだらか」と言っても、標高は2860mあるので、気を抜いてはいけない。
真砂岳山頂にある標識。以前はここに「真砂岳」と書いた板があったが、見当たらなかった。
後ろを振り返って、今歩いて来た雄山(写真中央上のとがったところ)、大汝山、富士の折立を見る。
ここで、朝に出会った広島の男性に追いつかれた。
今日の宿はミクリガ池温泉だそうで「何時頃に宿に戻れるか?」と聞かれたから、「このまま行くと3時頃でしょう」と答えた。
ついでに、「これから行く別山からは、剱岳がとても良く見えますよ」と行ったら、急に元気になられた。
いつもどおりお節介なじじである(笑)。
真砂岳から、これから進む方向を撮った下の写真。
右上に頭を出しているのは剱岳、その手前が別山。
今いる真砂岳から、いったん下りてから、別山に登り返す。
別山の登り返しは、標高差100メートルほどだが、ずいぶんきつく感じる。
11:55 別山に到着。石垣で囲んだ社がある。
別山は「剱岳の展望台」と呼ばれ、真正面に見える剱岳に、歓声が上がる。
また別山は山頂が2つあり、300メートルほど離れたところに、もう一つの山頂がある。
先に着いていた広島の男性は、宿で作ってもらったお弁当を食べておられた。
剱岳を眺めながらの昼食は、とても美味しかったに違いない。
じじと嫁はんは、じじが持って来たカリントウと嫁はんの甘納豆を分けあって食べてから、剱御前(別山乗越)に向かった。
その途中には、さらに剱岳がよく見えるポイントがある。
なだらかな尾根を下っていくと、右下に剱御前小舎が見えてきた。
向こうにそびえ立つのは大日連山。
12:45 剱御前小舎
これから剱岳に登る人、剱岳から帰る人、立山縦走をする人、が足を休める交通の要衝だ。
じじと嫁はんもベンチに座って15分ほど休憩した。
標高差が約600メートルある雷鳥坂を、たんたんと下りる。
坂を下るにつれ、気温が高くなって、暑くなった。
ちょうど盛りのチングルマが美しい。
雷鳥坂の下の方にある雪渓は、まだ残っていた。
雪渓は足を滑らせて下りると早いのだが、スキーができないじじはバランスが取れず、尻餅をついてしまった。
雷鳥沢のテント場も、河原にはまだ雪が残っている。
雷鳥沢に下りた。水はとても冷たい。
登山道周辺の水たまりが波打っていたので近づいて見ると・・・
なんと、水たまりの底からアワが出ている。
何のアワなのでしょう?。地獄谷と同じ火山由来なのでしょうか??。
14:00 雷鳥沢にかかる浄土橋
ここから嫁はんが一段と元気になって、スピードアップ。じじを置いて先に行く。
砂糖にあつまるアリのように見えたのは、キャンプ場の斜面でスキーを楽しむ人達だ。
今日も良く歩いたなぁ・・と、気分は帰り道になっているのだが、
実は、ここからバスターミナルまで200メートルのきつい登り返し。。
気持ちと体が合わず、延々と続く石段に何度も足が止まってしまった。
嫁はんも口では「きつい坂だなぁ」と言うのだが、どんどん先に行ってしまう。
おいおい!、もっと年寄りを大切にしなさい。(爆)
今は通行止めになっている地獄谷を見下ろして
「昔は地獄谷を通れたから楽だったなぁ」と、恨み節が口をつく(笑)。
14:55 ミクリガ池には、まだ雪が浮いていた。
朝歩いた遊歩道まで戻った。
15:10 室堂バスターミナルに到着。
嫁はんは「朝は調子が悪かったけど、山を歩いたら調子が戻った」と言う。
すっかり元気になって何よりでした。
しかし、じじのほうは、今日は足が重たかったなぁ。
昨日の大日平登山の疲れか。。。
家に帰ってから、
嫁はんは、じじが買ってあげた北海道限定ビールをプシュッ!と開けた。
アルコールがだめなじじは、自分で買ったZEROカロリーコーラをプシュッ!と開けた。
今日も楽しい山登りができた。
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もしかしたら 昨日の室堂からのバスは 一緒だったかもしれませんね (~_~;)
私の方が 1本 遅かったかな??
良いお天気で とっても気持ちが良かったですね!!
ケーブルも、高原バスも、一番最初のに乗りました。
ニアミスでしたか??。
この夏で、1番か2番の青空だったんじゃないかと思います。