yamasa空夢日記

yama空 写真日記
山の様に高く、空や海の様に青く澄んださわやかな写真をたくさん撮りたいな。
カメコ日記で~す。

真名板薬師

2011年04月03日 19時56分05秒 | 神社 お寺 施設

 

真名板古墳のすぐとなりにある真名板薬師堂の薬師如来像の

ご開帳がありました。 (手無し薬師ともいわれるそうです。)

「銅造伝薬師如来立像」

埼玉県指定有形文化財に指定されています。  

鎌倉時代後期の制作といわれ、この時期の金銅仏は全体的に   

小作りなものが多い中で、94cmの像高を持つ像は珍しいもの        

だそうです。

重さは50kgと言っていましたので、大人の女性くらいの重さが     

あります。 

元旦と花まつりの今の時期ご開帳ですが、地元の方が親切丁      

寧に説明してくれました。 

写真もOKということで撮らせていただきましたが、やさしい顔

の薬師如来像でした。

 

 

不動明王もまつられていました。

すぐ隣にある真名板古墳です。

言い伝えの一部を紹介します。。

この真名板の薬師立像が青銅であるところから、金がたくさん
入っているから重いのだといわれていた。
ある日、お堂に盗賊が入り、立像を盗み出して江戸に売り飛ば
してしまった。
ところが、この薬師像には、どうしたものか手がない。
古物商は仏像として売るのをあきらめて、溶かして金を取り出
そうと、鋳物師に頼んだのじゃ。

鋳物師は、七日七晩、ふいごをかけたが、不思議なことにどう
しても溶けない。
「一体全体、何なんだ。こっちの方が溶けちまわ」と、高熱で
ふらふらしながらほざいた。
町のあちらこちらで、関係した人々が家中(うちじゅう)高熱に
苦しんでいた。  

すがる思いで祈祷師に見てもらうと、原因は北のほうにあった
薬師だという。
薬師は大変霊験あらたかで、お返ししないと茅場町一帯が高                              熱の病に冒されるというのである。
茅場町の町年寄は大変なことをしたものだと、大慌てで薬師の
出所を探し回り、それが真名板の薬師堂であるとわかると大い
に喜んだ。

盛大な見送り式をして、真名板まで代表が来てお詫びし、山門、
お堂などを寄贈したというのじゃ。

同時に、茅場町(東京日本橋)では、悪疫消散(あくえきしょう
さん)の地として薬師堂を立派に建立し、それが評判の高い茅                                        場町薬師堂であるという。。。

それ以来、真名板の地では、鍛冶屋、鋳掛屋(いかけや・鍋、                               釜などの鋳物製品の修理を行う職業)には、たたりがあるという。

 という話があるそうです。。