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関西大倉 感染マップ

2009-06-01 00:11:57 | 新型インフルエンザ
専門の空間データの例として、座席のマップは興味深いですね。


風評越え、1日に再開へ 新型インフル感染の関西大倉(1/2ページ)

2009年5月31日



地図


 新型の豚インフルエンザに103人が感染した私立関西大倉中学・高校(大阪府茨木市、生徒数約1900人)が、半月の休校をへて、6月1日に活動を再開する。学校運営に大きな狂いが生じ、心ない中傷も受けた。正常化に向けた教員、生徒らの思いは強い。

 高校と中学計50クラスの担任らは連日、受け持ちの生徒すべての家に電話し、本人や保護者と話をしてきた。初めのうちはどの家庭も不安で会話が長くなり、朝からかけ始めて、終わるのは夜。18、19日ごろは「子どもに熱が出た」「新型と確認された」という報告が相次ぎ、職員室は終日騒がしかった。

 ある担任によると、最初は「ゲームしまくってる」などと休校をうれしそうにしていた生徒らも、次第に「しんどい」「早くみんなに会いたい」と言うようになったという。

 この間、学校への電話やインターネットの書き込みで、「生徒を近づけるな」といった中傷が相次いだ。教員らは、電話には「ご迷惑をおかけしました」と謝り続け、書き込みは見ないようにした。

 失った時間をカバーするのは大変だ。授業は、夏、冬、春の長期休みを計2週間縮めて確保する。休校中に予定していた中3の修学旅行は延期して実施すべく調整している。来年度の入試の準備も遅れている。5月に募集要項をつくるはずだったが、手つかずのまま。担当教員が塾に出向いて新要項を説明する予定もとんでしまった。

 校内でどのように感染が広がったのか。国立感染症研究所が高1のあるクラスを調べたところ、席が近い生徒から徐々に広がったとみられる状況がわかり、研究チームは「つばやくしゃみを介してごく近くの人に感染していった」との見方を強めた。

 ただ、学年ごとに校舎は別々。学年を越えてうつった主な要因と考えられているのがスクールバスだ。同校は住宅街や駅から離れた山の中腹にあるため、学校は阪急北千里やJR茨木など5駅と結ぶバスを走らせている。生徒の約8割が使い、所要時間は20~30分。満席になれば出発するルールで、込んだ密室の車内で、離れた席に座る友人同士が大声で会話する光景は当たり前だった。

 そうした「濃厚な接触」で校内で広まる一方、生徒たちが使う電車で学校外の人にうつった形跡は今のところない。感染研の安井良則・主任研究官は「周辺にばらまかれて大流行したとは見ていない」と話す。

 生徒と電話で毎日話すうち、ある高1の担任は関係が深まるのを感じた。「『この子は意外としゃべるんや』『こんな考え方するんや』と、いろんな発見があった」。「学校が大切に思えるようになった」と話す生徒もいたという。

 学校への中傷が続いたため、保護者から「制服で登下校させるのは危ないのでは」という声が出て、学校は当面、私服通学を認めることにした。登校時間も朝のラッシュ時を避けるよう配慮する。

 一方、再開初日の1日は授業をせず、感染研の職員に講演をしてもらうことにした。「生徒に新型インフルの正しい知識を教え、君たちは悪くないんだよと勇気づけてほしい」(大船重幸教頭)。そんな思いからだ。(坪倉由佳子、池尻和生)


出典:http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200905310014.html

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