メモ帳

各種メモ代わり

正しい情報、信頼にたる情報

2011-03-10 19:47:22 | Weblog
「正しい情報」とは?

Twitterより
h_okumura
ネットが駄目で本なら正しいと思ってはいけません>図書館の方 RT @NATROM: 自称脳機能科学者・苫米地英人氏は、「大気中の酸素濃度は先進国の都市部だけで言えば15%くらい、東京都内の酸素濃度は13%くらいしかない可能性がある」… http://htn.to/7Txokb


このつぶやきの前の流れが分からないので、この流れから離れて、自分の経験から。

エピソード1
ブログにある記事を書いた。
その中のデータに誤りがあるとAさんから指摘を受けた。
調べるとAさんはWikipediaを読んで「誤り」と判断していた。
そのWikipediaを見ると、データが間違っていた。
Wikipediaのデータを私が正しい値に修正した。
その旨をAさんに連絡した。

エピソード2
教科書をある出版社から出版した。(普通の紙の本です。)
本の中の演習問題をやった学生のBさんから質問がきた。
「答えがどうしても合わないんですが、どこを間違えてるんでしょう?」と。
調べると、解答例の数値に誤植があり、Bさんの解答が合っている。
その旨をBさんに伝えると、怒り出した!?どうして?
誤植があったことに怒ってるんじゃなくて、
出版されている本には誤りがあるはずがないと怒っている。
(おいおい!自分を信じろよ!)

エピソード3
本を出した。(普通の紙の本です。)
データ解析では「符号の自由性」「回転の自由性」やら数値が一意的に
決まらない場合が多い。「標準化」「基準化」にもいろいろある。
Cさんから質問がきた。「間違いがある、Eさん(別の著者)の結果と合っていない」と。
これには「間違いはありません。」とだけ答えることにしている。
Dさんから質問がきた。「Eさんの結果と異なりますが、どちらが合ってるんでしょう?」と。
これには「どちらも合っています。」と答えて、基準化やら自由性の説明を加えることにしている。

========
ネットでも巨大組織(Wikipediaのような)の情報となると、信頼できるらしい。
Aさんは私が書き直せることに(誰でも書き直せるんですがね)びっくりしていた。

一般的にはネットの情報より、整書の方が信頼性が高いことが多いですね。
それは著者以外に編集者などの第三者の目が入っているからです。
それでも誤りは残ります。
教科書の検定問題は政治問題になる場合もありますが、多くの修正は単純な
誤りの修正が多いようです。

それでもBさんのように無批判に本を信じるのは危ないですね。
「本に書いてあった」から「正しい」とは限りません。

エピソード3のCさんからは、追加の質問がきます。
「じゃあEさんのが間違いですか?」、それは私に質問することではないでしょう。
「それはEさんに聞いてください」と答える。
(Eさん、ご免なさい。多分質問は行ってないでしょうが。)

確かに新しい本には誤植も誤りも多いでしょう。
でも、既出の本を無批判に信じるのも如何かと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿