新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

名古屋のケースは新型否定(否定報道も引き続きしっかり!)

2009-05-02 10:43:39 | マスコミを考える

名古屋のケース、昨日の予感どおり、新型インフル否定で成田の女性と同じストーリーでした

「名古屋は新型ではありませんでした」と各報道に載っています。
Yahooニュース↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090501-00000233-jij-soci

さて、マスコミの皆さんの頭にしっかりインプットしていただきたいこと。

このような「否定報道」「解決したということの報道」は、将来、惰性に流されて省略・・なんて事がないように、初心は必ず維持してください。

この先、「スワッ!」→「違ってた」というプロセスが10回も20回も繰り返すと、「スワッ!」の部分だけ載せて「違ってた」の部分を省略(書いてもデスクがボツにしたり整理部がベタ格下げしたり・・・を含む)という事が心配されます。これは「事実ではない噂」→社会不安 の温床になります

今回のような否定報道、この先、同様の件が何十件繰り返そうと、きちんと継続して大きなスペースを割いてほしいと、デスクの皆さんには、整理部の皆さんには、ディレクターの皆さんには強く要望したいと思います。


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フェーズ4

2009-04-28 09:19:57 | マスコミを考える

当直勤務が終わったらフェーズ4になっていました。 今日はこのまま引き続き診療業務。

フェーズ4入りはあらゆるメディアで流れていますが、いくつかURL↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090428-00000154-yom-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090427-00000350-yom-soci

今、求められる報道は何といっても「平静呼びかけ」これが第一優先です。
フェーズ4とは何か、フェーズ5は何か、何を準備すべきかを淡淡と流し、それから、

メキシコから帰国者を差別しては絶対に絶対にいけない!

というメッセージを繰り返してほしいと思います。

 

コメント (2)
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ボビーオロゴンの祖国でマスコミ襲われそうに(鳥インフルエンザ)

2009-04-04 15:40:52 | マスコミを考える

ボビーオロゴンの祖国といえばナイジェリア。

この国のラジオ局が、鳥インフルエンザ啓発キャンペーンのスポットを流したところ、養鶏農家が怒り出して「中継所を破壊するぞ!」と脅す騒ぎになっています

  • ナイジェリアIbadan, Oyo StateのFM局、splashFMが鳥インフルエンザ啓発キャンペーンのメッセージを繰り返し放送。
  • メッセージ内容は、お腹をすかせてイラ立つ夫が妻に向かって「早くチキンを出せ! 生煮え(焼き)で良いから早く!」と叫ぶのに対し、妻が「だめよ。ちゃんと火を通さなくちゃ」と応じ、しっかり鶏肉に加熱する必要を説くもの。
  • これに対し、鶏肉や卵の売り上げが減る(風評被害を)懸念する農民が怒り出し、同放送局の中継基地を破壊するゾ!と息巻く。
  • 放送局側は、「鶏肉を食べるなと言っているわけじゃなくて、しっかり加熱する重要性を啓発するもの」と釈明。

マスコミ報道と風評被害は悩ましい問題です。所沢ダイオキシン、カイワレO157・・・

しかし、提訴とか告発とかじゃなくて「放送局中継施設の破壊」という発想はすごいものがあります。06年にオロゴンが所属事務所とトラブッた時、事務所内で暴れてムルアカにケガをさせたという事件がありましたが、一脈通づるものがあるのでしょうか。

ソースは4月3日付dailysun↓
http://www.sunnewsonline.com/webpages/news/national/2009/apr/03/national-03-04-2009-04.htm
Poultry farmers at war over bird flu advert
From YINKA FABOWALE, Ibadan
Friday, April 3, 2009


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メディアと政府の不協和音(ネパール)

2009-03-17 16:58:01 | マスコミを考える

マスメディアと政府の不協和音・・・ネパールから。

*鳥インフルエンザに関するネパール政府とマスメディアとのコミュニケーションギャップに関し、抗議声明が出ています。
*現地のマスメディア業界団体、AI.comとThomson-Nepalが出した声明で、政府がウイルスとその感染について正確な情報を出すよう要求。

こういう声明が出てくるというのは、水面下で相当なせめぎあいが続いてきたと解釈されます。 日本でも、”お役所と記者クラブのもたれあい”を難ずる論説は、それこそ書店マスコミコーナーにでも行けばいくらでも手に入るわけですが、現場ではなかなか大変、”もたれあい”とは程遠いものもあります。どこの省庁でもプレス対応担当者は胃に穴が開きそうな思いをしながら、ファックスの到着時間まで気にしながら(たとえば、A・M・Y・S・N・K・H・N・Cという9つの社にファックス送るとして、A社から順番にファックスして最後にC社に送るまで5分かかったとしたら、その5分をめぐってC社からクレーム頂戴したりする)やりとりをしている。 こうした緊張感を通じて、今の報道があるわけで、これに至るまで色々歴史を経て・・
しかし、ネパールではこういう声明が出てしまったということはよっぽどのことで、どこかで関係破綻したか、最初からリスコミが限りなくゼロだったのか・・ ちょっと心配です。

ソースは3月15日付the himalayan times↓
http://www.thehimalayantimes.com/fullstory.asp?filename=aCXatKsbszqea9Ta1va1HNamal&folder=aCXatK&Name=City&sImageFileName=&dtSiteDate=20090316

Media’s role in controlling bird flu stressed
 
Himalayan News Service
Kathmandu, March 15:


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豊橋の鳥インフルエンザ報道の皆さん、先輩の声を届けます

2009-02-27 13:36:12 | マスコミを考える

<報道の皆さんへメッセージ>

豊橋の鳥インフルエンザ、さっそく、あらゆる報道機関のHPにアップされていますから、各社中部本社の皆さんはヒートアップされていることと思います。

鳥インフルエンザ取材(07年岡山)経験者の声から
国内の鳥インフルエンザ、農家では07年の宮崎・岡山のものがあります。管理人にとって岡山は産業保健推進センター業務ほか何かと関わりのある場所ですが、地元山陽新聞の皆さんにもアンケート調査の形で当時のことをおうかがいしたことがあります。自由記入欄から「先人の声」をいくつか(記入そのまま)。先輩の経験をよーく胸に刻んで行動してください。

*マスコミが保菌者となり、近隣の養鶏場にウイルスを運んでしまう危険性。実際に発生農場で取材した後、そのまま近くの農場に取材に行ったテレビスタッフが、その農場主に怒鳴られ石を投げつけられるケースもあった。
*マスコミに対応できる能力のある現地本部がなく農場主ら関係者への過熱取材が起きた。本来は現地本部でマスコミの要望を聞き取り、早期に農場主からコメントを出してもらうなどの対応ができたのではないか。県庁内での対応だったため、現場での統制がうまくゆかず混乱が生じていた。
*初期の風評被害は必ず起こる。報道もまず被害の封じ込めに全力をあげるため表現が大げさになる。この点をいましめながら紙面づくりをするしかない。初期の封じ込めに成功すると今度は気を抜いて取材記者が安全に対して鈍感になる。新型インフルの流行を考えると取材のあり方について事前に研究しておかなければ報道を通じたパニックもおこりかねない。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/bird_flu_in_japan/

 

 


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財務相辞任のニュースを見て違和感

2009-02-18 21:40:57 | マスコミを考える

今日、流れてくるニュースは”無期懲役”と”大臣辞任”がメイン。

”大臣辞任”の報道を見ていて気になることひとつ。
くだんのメロメロ会見の理由として、大臣側は
「カゼ薬を多めにのんだ」と釈明し、それを中ぐらいの見出しで報じている。

でも記事をよく読むと「酒をのんだのがケシカラン」という論調ばかり。「カゼ薬をたくさんのんでケシカラン」という論調にはとんとお目にかかりません。

オイオイ、そうじゃないだろうと

”カゼ薬を多めに”のむということは、たとえば最もポピュラーなPL顆粒だったら、本来1包のむものを2包か3包、つまり、本来の2倍量3倍量のんだということでしょう。
こういう服用のしかたはかなり危険です。これこそキッチリ正しておかねばならない。

先般、北京で鳥フル犠牲者発生!をきっかけにした騒動で流れた噂のひとつに「タミフルを倍量のまないと効かない」というものがありました。
「薬はちゃんと決められた通りの服用しないといけない」、これこそ今からしっかり国民ひとりひとりに叩き込んでおかなければならない観念です。

このチャンスに、「薬を勝手に多めに飲むなんて、選良にあるまじきケシカラン行為である」と叩いておけば良い教育効果が期待できたのに・・と残念に思った次第です。


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5人説・2人説・1人説・0人説(鳥インフルエンザ ネパール)

2009-01-26 11:01:16 | マスコミを考える

ネパールにて鳥インフルエンザ ヒト感染発生!かも・・というニュースが可笑しいぐらい二転三転しています。 ここまで来ると医学というよりマスメディア学の考察対象ですね。

1.ネパールにて鳥インフルエンザH5N1患者5人発生か?
1月23日付recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/01230902/H5N1_Nepal_5.html
Five Critical Suspect H5N1 Cases in Nepal

2.ネパールでヒト感染疑い
首都カトマンズから320km、Damak of Jhapa district にてSantosh Dahal氏(実名報道!)がBP Koirala Institute for Health Sciences (BPKIHS)に入院し、同院の血液検査にて鳥インフルエンザ疑い。 同院スポークスマンによれば、同院では疑いまでしかいえず、検体を洗練された(sophisticated)ラボに送って結果待ち。しかしその”洗練されたラボ”がどこかは明らかにせず。
1月25日付新華社↓
http://news.xinhuanet.com/english/2009-01/25/content_10717281.htm

Nepal finds suspected human infection of bird flu

3.ネパールで最初のH5N1確定例
2.の報道引用とおぼしき後に、H5N1確定!とコメントしているもの
1月25日付recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/01250902/H5N1_Damak.html
H5N1 Lab Confirmed in Patient in Damak Nepal
Recombinomics Commentary 07:53
January 25, 2009

4.ヒト感染例は発生していない。 首都には鳥インフルエンザ自体もなし
(報道2で登場した)Santosh Dahal氏と(ここで突然登場する)Hum Bahadur氏が鳥インフルエンザH5N1に感染しているという噂をkoilara病院の院長が一蹴した。院長のDas氏は、メディアが不必要な噂を創作した(media had unnecessarily created false rumours )と言って非難。
1月25日付kantipur↓
http://www.kantipuronline.com/kolnews.php?&nid=177118
None infected by bird flu; capital safe 


注目なのは、報道2~4のソースが揃って「1月25日付」なこと。つまり、同じ日にこれだけバラバラの報道がでてくるということです。 管理人は本職の講義で時に新聞を使うNIE(http://nie.jp)をやります。このノウハウの中で「読み比べ」というのがあり、研究発表会では色々発表があったりします。 でも、ここまで推理心をかき立てられるバラバラ報道はあまりお目にかかりません。 
ネパールと聞くと、「ヒマラヤ山脈」だとか「お目めの仏塔」だとか「ギザギザの国旗」だとか神秘的なものを連想することが多いのですが、やはり神秘の国です。 神秘の国の報道の不揃いをとやかく言ってはいけないのでしょうが、日本独自の記者クラブなんて勿論無いにしても、記者会見とか、報道と人権の概念だとか、UKは伝えなかったのかなあと。
それにしても、「H5N1患者だ!」「いや違う!」と実名で何度も活字になってしまったSantosh Dahal氏とかHum Bahadur氏とかは、これからどうするのでしょう。。。

 


 


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鶴川サナトリウム報道に想う

2009-01-20 16:08:53 | マスコミを考える

町田市の集団感染、各社から横並び報道が出ていますが、どこかもうちょっと掘り下げてくれるところないかなあ・・と思います。

「感染者116人中98人は事前に予防接種を受けていた」
これを読んだ読者は、「ワクチンってそんなにも効かないの!」と考えるのが標準的思考回路というものでしょう。 これから新型インフルエンザに向けて、ワクチン開発を急がねば、細胞培養法だ、万能ワクチンだとやっている時、国民がこう考えるようになるのは、これはいかにもマズイ。

 それ対し、東京都保健局の「予防接種は重症化阻止に一定の効果がある」としている。。。 という誰でも知ってる話をそのまま流すだけ。


ここらへん、読者はもっと事情を知りたいはず。 今年のインフルエンザワクチン、日本のだけはWHO勧告の世界標準と違った株を使っているのは外岡先生の「徒然日記」でかなりしつこく書かれていたのを覚えている方も多いと思います。それに対し、何故に日本のだけWHO勧告と違うのか厚労省に質問してもなしのつぶてだ・・とも何度も何度も書いてあったと思います。 
草の根が何度尋ねても「なしのつぶて」なら、ここでマスコミの皆さんのお役目ではないでしょうか
 もちろん、メディアスクラムの勧めを言っているのではありません。記者会見を求めて整然と論理的に声荒げずに、「日本だけWHO推薦株と違うのは何故?」「感染者116名中98名は事前接種受けていたそうだが、貴方の感想や如何?」と訪ねてゆく。

まあ、その経過は
http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/345/dj3452.html
「平成20年度(2008/09シーズン)インフルエンザワクチン株の選定経過」
あたりなんですが、こんなの読んでもマジョリティはチンプンカンプン
で、「こんなの全然分かりません。分かるように解説してくれませんか?」と言って、「今回の経過(116人中98人)どーしてなんでしょうか? 分かんなくて困っちゃって、貴方のフランクな意見が聞きたいです」と畳み掛ける。 厚労省や感染研の人々は、今度は「なしのつぶて」なんかしないでそれこそ一生懸命に説明してくれるでしょうから、それを図解入りで、漫画なんかも交え、子供にもちゃんとわかるように大きな記事or映像で説明する。そして社会は、まあ、何がしかは理解促進される・・

熱心な皆さんのジャーナリズムスピリットに期待する次第です


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マスコミの皆さん、世間はこの情報を求めています

2009-01-10 12:45:51 | マスコミを考える

昨日の記事で、H5N1ヒト感染死を受けた北京にて、現地日本人社会では、タミフル問合せ国際系クリニックで声を荒げる人が出る雰囲気になっていることを紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/68dfcb97d2a4614d2dcdc1306834c183

また、別の人脈からは↓↓に貼り付けのとおりのメールが来ております。
今、同じ街(日本人居住の多い朝陽区)に犠牲者が出て浮き足立つ北京日本人社会、これは、将来、新型インフルエンザが日本に初めて入る”Xデー”の日本社会のモデル/シュミレーションであります

そこでどんな情報を世間が求めるのか、↓↓のメールは明確に示しています。

マスコミの皆さん、これまで皆さんの会社で刷られた紙面、流された電波、配信された記事、、にこれらの情報が入っていなければ(入っていても重ねて)早急に発信してください。

おわかりにならないこと、照会あれば、冒頭に公開の
opinion@zav.att.ne.jp
に連絡ください。 このような事態ですので休日も可及的速やかに対応させていただきます。

以下、メール貼り付け。日本に留学経験ある医師。
また、メールの下に管理人の回答。
*******************************************************
お久しぶりです。
 鳥インフルエンザの件については最近毎日問い合わせの電話
が掛かって来ています。質問が一番多いのはタミフルを購入で
きるかの電話です。それ以外に日本の情報以外に情報があるか
どうかの問題、マスクを買えるかどうかの問題、鳥インフルエ
ンザで外に出れない時慢性病の薬を送ってもらえるかどうかの
問題、いろんな細かい問題でかなり不安を感じている人が多いです
日本に一時帰国した人からも中国に戻るべきか相談電話があります。
 現在中国衛生局からは何も連絡ありません。ただ新聞とテレ
ビニュースで報道しているぐらいです。また何か情報がありま
したら先生にメール送って上げます。
****************************************************
上記FAQsに対する管理人の回答

FAQ1 タミフルを購入できるか?
A1 日本国内では、海外行きを前提であれば、タミフル処方をすることができます。(独)労働者健康福祉機構 研修会で厚労省から明言されています。 一時帰国の際に、中国に戻ることを申告され近医で処方してもらうことが出来ます。 ただし、費用については保険適用になりません。全額自腹です。

FAQ2 マスクを買えるかどうかの問題
A2 日本国内では、(N95まで含め)ドラッグストアで各種各様売られています。 ただ、N95はきちんとフィットする必要もあり、また、あれを付けて長時間動き回ると苦痛で結局はずしてしまいがちです。 一時帰国といわず、まずは中国内で売っているサージカルマスクを購入すると良いでしょう。病院でも交渉すると売ってくれるところもあります。 一時帰国の折にはセス、M3、等々好みに合うのを買うと良いでしょう。

FAQ3 鳥インフルエンザで外に出れない時慢性病の薬を送ってもらえるかどうかの問題
A3 各医療機関で対応は異なると思います。 ただ、診察したこともない(カルテの無い)人に送ってくれるところは(常識で考えて)無いと思います。 かかりつけで相談してください。

FAQ4 日本に一時帰国した人からも中国に戻るべきか相談電話があります
A4 本日現在、新型インフルエンザ発生しているわけではなく、「インフルエンザを唯一の理由として」中国に戻らない選択をする必要はありません。 将来、新型が発生すれば、速やかに渡航情報が外務省から出るはずですので情報にアンテナを立てておいてください。 大使館メールマガジンへの登録はお済みでしょうか? まだなら http://www.mailmz.emb-japan.go.jp/cmd/cn.html へすぐ!

また、大使館HP http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu_top_j.htm にて、速やかな更新が行われています。こまめにチェックしましょう。

日本の本社の皆さんにおかれては、駐在員のサポート、重ね重ねお願いする次第です。


 

 


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虚偽報道被害事件?(台湾 「鳥フル」)

2008-12-21 11:00:50 | マスコミを考える

台湾南部、台南で鳥インフルエンザ H5N2が発生して殺処分が行われた・・という現地報道(Liberty times)があり我が国も台湾から鶏輸入を停止という事態がありましたが、どうやらこれ、虚偽の報道被害事件に発展しそうな雲行きです。

*「台湾に鳥フル発生」の虚偽報道により日本政府が鶏輸入禁止したことに対し、台湾政府の対策を求め農民が突き上げ
*台湾南部の農民は「無責任な報道(irresponsible media reports)」により生計が脅かされていると抗議
*農業省に相当する組織(COA)も台湾にH5N2流行説を正式に否定
*鶏の死亡率は3%以下で、H5N2流行の死亡率よりはるかに少ない
*農民たちは、台湾政府に対し、「事実ではありませんでしたと日本政府に説明して輸入停止措置をやめてもらえ!」と要求
*台湾産の鴨は日本で高品質の鴨として定着しているが、今回のLaberty timesの誤報で蒙った被害は甚大。

日本でも所沢ダイオキシン騒動とか、堺o157(カイワレ大根)とか、報道と生産者の不幸な歴史はいろいろ挙げられるわけですが、今回も気の毒です。

地方暮らしの管理人には残念ながら、もともと「台湾産の鴨」にお目にかかれるチャンスは無く、台湾産の鴨を食べて連帯を・・なんてことやりようがないのですが、中華街の近くにお住まいの皆さんはせいぜい食べてあげましょう。

ソースは12月18日付taiwannews↓
http://www.etaiwannews.com/etn/news_content.php?id=816681

Poultry farmers complain of impact of unconfirmed bird flu reports
Central News Agency
2008-12-18 08:35 PM

 


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