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シーズン開幕を告げるガイナーレ鳥取との試合は15時から。一方夜勤明けの僕が帰宅したのが10時半ごろ。少しは寝ることができる。これは大切なことだ。ところが13時くらいにJRとバスを乗り継いで会場に行こうとして東海道線穂積駅に到着してみると改札前が大勢の乗客でごった返している。どうやら12時過ぎに木曽川駅付近で人身事故が発生し上下線とも運転を見合わせているらしい。
実は先日のPSMのときも僕が帰宅した直後に事故が発生し運転を一時見合わせたため何人かの知り合いが帰宅する際に大変苦労したそうだ。
今回は試合前ということで下手すると試合開始に間に合わない可能性がある。これはまずい。考えを巡らせる。眠気がとれないのでクルマは使いたくないし、DT50は現在冬眠中で自賠責切れ。まぁ、DT50にしたところで眠気の問題は付いて回る。
どうしたものかと自販機で買ったカフェオレをすすりながら考えたが、大抵こんなときは大垣と岐阜の間だけでも、ということで立ち往生している電車を動かしたり臨時電車を仕立てたりするし、人身事故は多くの場合1時間半ほどで運転再開する。事故が発生したのは12時過ぎだ。というわけで万事了承した上で切符を買いホームに上がってみるとまさしくアナウンスが入り大垣発の電車が岐阜で運転を打ち切るという条件でやってきた。本来は豊橋行きだったらしい。
僕は「来るバスに乗ればなんとかキックオフに間に合うだろう」というタイミングで岐阜駅に到着したが、ちょうどそのときTwitter上で知り合いのサポーターが同じく事故の煽りを受けている岐阜サポや鳥取サポを岐阜駅でピックアップし、クルマで会場の長良川競技場へ送り届けるべく努力を続けていた。たぶん鳥取サポの窮状はTwitterでたまたま知ったに違いない、面識もおそらくはないのだろう。
すると、彼女のその努力に呼応したつるさんが岐阜駅に向かっているということがわかり僕はつるさんにピックアップしてもらうことになった。かくして夜勤明けで頭が回らなくなっていて正攻法で会場に向かおうとしていた僕は棚ボタで岐阜サポ有志の努力の恩恵に預かることになった。
この話(僕のことではない)は試合後まもなくTwitter上で大々的に拡散されることになり、はからずも岐阜サポの株を上げることになった。あくまでTwitter上での話だが。それでも有志のみんなの思考の瞬発力と行動力は賞賛に値するし、それだけでも岐阜がJにいる価値があるというものだ。
前置きのつもりが長くなってしまったので試合の内容は割愛するけど、会場内の鳥取側の通路で鳥取グッズの売店があるのに気づいて、試合後に失礼があってはいけないということで岐阜のマフラーをリュックにしまった上でタオマフを購入しようと行ってみた。すると売店は撤収間際だったのだが「岐阜から来たんですけど売ってもらえますか?」(これもあまりといえばあまりな前置きだな)の問いかけに快く応じていただきプラスチックの衣装ケースにしまいかけていた画像のタオマフを売ってくれた。購入後仲間に顛末を話すと彼らもわらわらと買いに走っていった。まさに商売は閉店間際、である。
かくして2012シーズンが開幕した。やはり会場で観るというのは素晴らしい。
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