[前回までのあらすじ]
新宿警察に捕まったクロイキシは、
パトカーで警察所に連れて行かれたあげく、
そこで、尋問される事になってしまった!?そして、今、尋問の本題が始まる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(今回は、特に長いので注意!!)
尋問室の風景は、刑事ドラマの中でよく見ていましたが、
やはり、実際のものとは違います。
思ったよりも、明るい室内は、窓に格子が付いている以外は、特に普通の部屋と変わり無く、
ただ、狭さを感じさせない高い天井がだけが息苦しさを増しているのでした。
尋問間が口を開く…
「…では、本題に入ります。」
ゴクリ…(°へ°;
「えー、あなたは、十徳ナイフを所持していたとの事ですが、
この場合、軽犯罪法違反になります。」
「はぁ…」
「軽犯罪法は、無断のビラ貼りや、路上での排泄行為などと同じ重さの罪になります。」
つまり、タッション同じ罪って事ですか…;
「ただし、ナイフにロック機能が付いている場合は、
“銃刀法違反”になっていました。」
「へ?」
なんでも、
ロック機能が付いていないナイフの場合は、8㎝以上で、
付いているナイフだと6㎝以上で銃刀法違反になるという。
私の持っていたソレは、刃先が6.5㎝でしたので、結構ギリギリセーフでした…(汗;
皆さんも、是非、御気を付け下さい。
「意外と、短いと思うかも知れませんが、それでも銃刀法違反に成すのですよ」
「ああ、でも、胸壁から心臓までの距離はわずか数センチしかないみたいですからね…
肋骨を挟んでいるとはいっても、
それだけの長さが有れば、十分致命傷を与えられるのですかね?」
「へぇ、良く知っているね。」
「いえいえ、そんな… (^_^=)ゞ」
「それ、知っていて持っていたら余計ダメだよね。」
「 ………… Σ( ̄□ ̄;)ゞ」
しまったぁぁぁぁぁあああ!!!!
つい、調子に乗って、要らん事までシャベッテしまったぁ!!!
…とつぜん、格子の付いた窓を、大粒の雨が打つ。
締め切った尋問室にも雨音が響く強い群雨が降り出した。
なんて、タイミングなんだ…、正にドラマですね…
俺、傘持ってねーよ、どうしよう…
この状況で、最初にそんな事が頭によぎるなんて、どうなんだオレ!?
そんな事より今この事態をどうにかしなくては…;
マズイ、マズイぞ…、
ココは、善良な一般市民である事をアピールしなくてはいけないのにっ!!
これでは、“黙秘権”を使わなかったのに印象が悪くなってしまうっっ!!
どうする?どうするッ!?
「あ、いや、コレは…そういう(殺人)目的で購入したのではなくて…
缶キリが欲しくて100円ショップを覗いた際に、見つけて、
その機能も付いたから購入したのであって…」
「コレ100円均一で買ったの?」
「あ、はい、そうです。」
あれ?こんなところに食いついた?
「へえ、こんな立派なモノがねぇ… 本当に、100円均一で買えるの?」
Σ( ̄□ ̄)
もしや、先ほど言った事を、
苦し紛れの咄嗟に出た言い訳だと疑っていらっしゃる!!?
「いや、本当に買えるのですって、今度、100円ショップに行った時には是非、
探してみて下さいっ。」
そして…、
アワヨクバ、ナイフを売っていた百円ショップのせいにしてしまえ!!!
…という、私の浅はかな謀は、軽くスルーで話は進む。
「それにしても凄い雨だね。」
「ああ、そうですね…」
「傘は持っているの?」
「いや、それが、持って居ないのですよ…困りました…」
「じゃあ、あげるよ傘、確かこないだコンビニで買った余った傘が有ったから。」
「え、いいのですか?すみません。」
警察は、やはり市民の味方だったのか!?
まだ、私は信じても良いのですか!?
「それじゃあ、この十徳ナイフは、資料と一緒に証拠品として検事さんの方に提出するので、
それに同意する書類にサインと指印をお願いします。」
「え?それって、没収って事ですか…?」
「基本的にはそうなります。」
Σ( ̄□ ̄)
「ただし例外として、親の形見だとか、とても大切なものだという場合は、
検事さんに直接その旨を伝えれば返してもらえます。」
「まあ…;百円ショップで買ってきたやつですし、
そこまで、大切なモノという訳ではないですが…」
「ではサインお願いします。」
「解りました…(泣」
ケーサツは、キャッチより怖いです…
そして…
それは…突然やってきた…
「以上で、尋問は終わりです。」
ああ、この夜にも関わらず白昼夢の様なヒトトキも、
ついに、終わりを迎えたのです。
そう、この世界に明けない夜は無いのです!!!
胸の奥に希望を持ってどんな時も諦めずに進まなくてはいけないのです!!
「…では、次、指紋をとります。」
…もうダメだ…… _| ̄|○ il||li
ツヅケバイイナ…
新宿警察に捕まったクロイキシは、
パトカーで警察所に連れて行かれたあげく、
そこで、尋問される事になってしまった!?そして、今、尋問の本題が始まる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(今回は、特に長いので注意!!)
尋問室の風景は、刑事ドラマの中でよく見ていましたが、
やはり、実際のものとは違います。
思ったよりも、明るい室内は、窓に格子が付いている以外は、特に普通の部屋と変わり無く、
ただ、狭さを感じさせない高い天井がだけが息苦しさを増しているのでした。
尋問間が口を開く…
「…では、本題に入ります。」
ゴクリ…(°へ°;
「えー、あなたは、十徳ナイフを所持していたとの事ですが、
この場合、軽犯罪法違反になります。」
「はぁ…」
「軽犯罪法は、無断のビラ貼りや、路上での排泄行為などと同じ重さの罪になります。」
つまり、タッション同じ罪って事ですか…;
「ただし、ナイフにロック機能が付いている場合は、
“銃刀法違反”になっていました。」
「へ?」
なんでも、
ロック機能が付いていないナイフの場合は、8㎝以上で、
付いているナイフだと6㎝以上で銃刀法違反になるという。
私の持っていたソレは、刃先が6.5㎝でしたので、結構ギリギリセーフでした…(汗;
皆さんも、是非、御気を付け下さい。
「意外と、短いと思うかも知れませんが、それでも銃刀法違反に成すのですよ」
「ああ、でも、胸壁から心臓までの距離はわずか数センチしかないみたいですからね…
肋骨を挟んでいるとはいっても、
それだけの長さが有れば、十分致命傷を与えられるのですかね?」
「へぇ、良く知っているね。」
「いえいえ、そんな… (^_^=)ゞ」
「それ、知っていて持っていたら余計ダメだよね。」
「 ………… Σ( ̄□ ̄;)ゞ」
しまったぁぁぁぁぁあああ!!!!
つい、調子に乗って、要らん事までシャベッテしまったぁ!!!
…とつぜん、格子の付いた窓を、大粒の雨が打つ。
締め切った尋問室にも雨音が響く強い群雨が降り出した。
なんて、タイミングなんだ…、正にドラマですね…
俺、傘持ってねーよ、どうしよう…
この状況で、最初にそんな事が頭によぎるなんて、どうなんだオレ!?
そんな事より今この事態をどうにかしなくては…;
マズイ、マズイぞ…、
ココは、善良な一般市民である事をアピールしなくてはいけないのにっ!!
これでは、“黙秘権”を使わなかったのに印象が悪くなってしまうっっ!!
どうする?どうするッ!?
「あ、いや、コレは…そういう(殺人)目的で購入したのではなくて…
缶キリが欲しくて100円ショップを覗いた際に、見つけて、
その機能も付いたから購入したのであって…」
「コレ100円均一で買ったの?」
「あ、はい、そうです。」
あれ?こんなところに食いついた?
「へえ、こんな立派なモノがねぇ… 本当に、100円均一で買えるの?」
Σ( ̄□ ̄)
もしや、先ほど言った事を、
苦し紛れの咄嗟に出た言い訳だと疑っていらっしゃる!!?
「いや、本当に買えるのですって、今度、100円ショップに行った時には是非、
探してみて下さいっ。」
そして…、
アワヨクバ、ナイフを売っていた百円ショップのせいにしてしまえ!!!
…という、私の浅はかな謀は、軽くスルーで話は進む。
「それにしても凄い雨だね。」
「ああ、そうですね…」
「傘は持っているの?」
「いや、それが、持って居ないのですよ…困りました…」
「じゃあ、あげるよ傘、確かこないだコンビニで買った余った傘が有ったから。」
「え、いいのですか?すみません。」
警察は、やはり市民の味方だったのか!?
まだ、私は信じても良いのですか!?
「それじゃあ、この十徳ナイフは、資料と一緒に証拠品として検事さんの方に提出するので、
それに同意する書類にサインと指印をお願いします。」
「え?それって、没収って事ですか…?」
「基本的にはそうなります。」
Σ( ̄□ ̄)
「ただし例外として、親の形見だとか、とても大切なものだという場合は、
検事さんに直接その旨を伝えれば返してもらえます。」
「まあ…;百円ショップで買ってきたやつですし、
そこまで、大切なモノという訳ではないですが…」
「ではサインお願いします。」
「解りました…(泣」
ケーサツは、キャッチより怖いです…
そして…
それは…突然やってきた…
「以上で、尋問は終わりです。」
ああ、この夜にも関わらず白昼夢の様なヒトトキも、
ついに、終わりを迎えたのです。
そう、この世界に明けない夜は無いのです!!!
胸の奥に希望を持ってどんな時も諦めずに進まなくてはいけないのです!!
「…では、次、指紋をとります。」
…もうダメだ…… _| ̄|○ il||li
ツヅケバイイナ…