赤ちゃん誕生 Ⅰ

2011年09月29日 16時36分26秒 | チャイナがママに・・・
チャイナの赤ちゃんが誕生しました。
交配65日目(2回目の交配から63日目)でした。
チャイナにしてはちょっと遅い? そうなんです。 遅かったために まさに危機一髪の出産になったのです。

当日の朝 まだ生まれそうもないので 今日は病院に連れて行こうと思っていました。
ところが朝から4回戻しました。 体温も37度に下がってきました。
いよいよだ! ところがその後全く何も変化がなく 満潮の時刻頃に出産かもと考えると そろそろ何か兆候があっても・・・

気になって 病院に行くことにしました。 午後の診察は4時からです。
前回のレントゲンからすでに10日経っているので 全く参考になりません。
前回は楽々骨盤を通るということでしたが 果たして・・・
先生からの言葉は衝撃的なものでした。

1匹の赤ちゃんの心音が弱くなっています。 レントゲンの結果 赤ちゃんの胸囲はすでに骨盤より大きくなっています。
1匹は頭から 1匹は足から出てきます。 足からの子が先に出てきますが このままではつかえて出られません。
頭からだったらまだ気道は確保出来ますが 足から出てきたら無理です。 つかえて足の動きが止まった段階で赤ちゃんは死にます。 
最初の赤ちゃんが死んでしまったら次の赤ちゃんは出て来られなくなり この子も死にます。
そうすると母親もかなり危険な状態になります。 残念ながら自然分娩は無理です。 
赤ちゃんの心音も弱ってきているので 時間の余裕はありません。 帝王切開しかありません。 それも今すぐに!


あまりの展開に 『お願いします』 の一言を言うのが精一杯でした。
手術が終れば 赤ちゃんもチャイナも連れて帰っていいと言われましたが 何も用意して来ていません。
ちょうど 仕事の帰りに駆けつけてくれたHさんが 自分の家の方が近いからと言って タオルなどを持って来てくれました。
約30分後 無事手術も終わり 元気な赤ちゃんに会えました。
やはり1匹は酸欠状態になりかけていたようです。 でもすぐに元気になって 全く心配もないということでした。
細身のチャイナから生まれた赤ちゃんは 220g と 180g のちょっぴりジャンボちゃんの姉妹でした。

チャイナは全身麻酔ではなかったため 意識はしっかりしていました。
でもここで先生から
母親と子供をいきなり近づけてはダメです。母親は自然分娩で生んでないので自分の子ということが理解できません。
犬によっては子供に噛み付く親もいます。 母親自体も今は術後でもありパニック状態なので 絶対に無理は禁物です。
母親に近づけるときも 常に指でガードして少し離してニオイを嗅がせるようにしてください。
初乳は24時間以内に飲ませればいいから とにかく慎重に慣れさせてあげてください。


母親と子供の感激の対面・・・ それはチャイナが生まれた時ママからしてもらった母性あふれる優しい行動。 
みんな脆くも崩れ去ってしまいました。  ショックでした。

でもチャイナならきっと大丈夫だよね。  しかしそれは簡単なことではありませんでした。     

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