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なぜここで、この映画のレビューなのかと、言われるかもしれないけど、久しぶりに観たら、懐かしかったので、レビューします(^^♪
筒井康隆の同名小説を、先だって逝去された大林宣彦監督が1983年に、原田知世主演で実写化した作品です。当時様々な作品を作っていた、いわゆる、角川映画の一つです。
1972年に「タイムトラベラー」というタイトルでドラマ化されているようですが、「時をかける少女」というタイトルでの映画としては、恐らく一回目の映画ではないかと(違っていたら、ゴメンナサイ)思われます。
原作は、アニメも含むと、今まで9回も映像化されているとのこと。
この作品は、広島県の尾道をメインの舞台にしていて、大林監督の「転校生」「さびしんぼう」と並ぶ“尾道三部作”の一つと呼ばれています。
あらすじ的には、スキーの授業での深町一夫(高柳良一)の出現がまずあるのですが・・・。
ある日、原田知世演ずる高校生の主人公・芳山和子は、放課後の清掃中に、理科実験室の物音を確かめに行った際、割れたフラスコから立ち昇る白い気体を吸い込み、気を失ってしまいます。
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一夫と、同級生の堀川吾朗(尾美としのり)によって保健室に運ばれた和子は、程なく意識を取り戻しますが、その時をきっかけに、彼女は時空間を飛び越える“タイム・リープ”の能力を身につけてしまいます・・・。
彼女の「普通の女の子でいたい」という思いとは裏腹に、一瞬、時としては丸一日タイム・リープしてしまい、火事を予見してしまったり、吾朗の危険を察知したり・・。
和子は、あの時の白い気体の香りを思い出します。
そう、それはまさに“ラベンダー”の香りでした・・。
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図らずも身に付けてしまったタイム・リープの能力について、途方にくれた和子は、一夫にそのことを打ち明けますが、実は一夫の自宅の温室には、そのラベンダーが栽培されているのでした・・・。
という感じです。。。あとは映画を観てね・・。
この作品、SFとしてだけでなく、主人公・和子の、一夫と吾朗の間で揺れ動く乙女心を丁寧に描いていて、青春映画としても素敵なものがあります。
で、ストーリーも良いのですが、なんつっても映画全編を彩る音楽が素敵!
松任谷正隆さんが手がけているんですが、(エンディング・テーマの「時をかける少女」は、作詞・作曲ユーミンとなっていますが)この尾道を、より趣深く、時としてとても切ない青春物語の舞台に仕上げています。
オープニングの「時をかける少女」という題字からストーリーの最後の部分まで、一度も行ったこともない尾道を、まるで故郷のように感じさせてくれます。。。
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主演の原田知世も、まだ新人なので、ちょっと演技にぎこちないところもあるのですが、一生懸命に演じていて、今見ても新鮮な感じがいたします。
ワタシ実は、'83年にリアルタイムで映画館で観たとき、そんなにイイ映画だとは思わなかったのです(エンドロールのNG集もちょっと違和感を感じました)が、時を経て自分が「時を経たオジサン」(?)になってから観直したら、えらく感動した次第であります。
そういう映画もあるんですね(^0_0^)
という事で、「時をかける少女」'83年版のレビューでした。。。
ヒッキー的満足度★★★★☆
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