ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「あなたへ」

2012-09-02 13:36:57 | Weblog
                              「あなたへ」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。

久しぶり、スクリーンでの健さんである。
私的にはそれだけでワクワクする。
この日、UC豊島園5番スクリーンは、6割程の入り。。。
お客さんはやはり、髪に霜降る年齢層が多い。。。

オープニング。
さすがに少し老けてはいるが、その老が逆に前よりいい感じもする(^^♪

本作で健さんが演ずる倉島英二は、富山にある刑務所の刑務官。

健さんには何故か「刑務所」に関連する作品が多い。
「網走番外地」に始まって「幸福の黄色いハンカチ」「冬の華」。。。「遥かなる山の呼び声」も広義では入るだろう。

その英二の亡くなった妻・洋子が回想シーンで随所に出てくるのだが、田中裕子さん素敵です。

以前はそんなに好きな女優さんではなかったのですが。。。小生も大人の味わいが判る歳になったか。。??

ネタバレあります。。。

主人公の倉島英二は、18年連れ添った妻の洋子を病気で亡くした・・。

そんな時、生前の妻が英二に宛てた2通の手紙が届く。。。

1通には、自分の遺骨を、故郷である長崎の平戸の海に散骨してほしいと・・。

そしてもう1通はその長崎の平戸の郵便局への「局留め郵便」であった。
郵便の受け取り期限まであと十日・・・。
「自分は、妻にとっていったい何だったんだろう。それが知りたくて」英二は富山から一路、まだ行ったことのない妻の郷里・長崎の平戸へ車を出発させた。。。

私自身、富山に割と近い町の出身なので、「あ~この空の感じだな~・・・」などと景色に見入っていたら、いきなりビートのおじちゃん(笑)が出てきてびっくりしました。

このビートたけし演ずる、やけに馴れ馴れしい自称「元国語教師」(笑)
英二を相手にプチ説法するんですな(笑)
「放浪と旅の違いは、帰るところが有るかないかです」

結局この「元国語教師」とは道中もう一回出会うシーンがあり、オチがあるのですが、
このあと描かれる人間模様へのよいフックになっていると思いました。

ストーリー中盤で草君演ずるスーパーの社員・田宮の部下として南原慎一(佐藤浩市)が登場します。どう見ても部下にしては年上だろうし、それ以前に「何でここで佐藤浩市??ははぁ・・あとで何か關係してくるんだ」火サスを見てるオバさんのノリです。

そう思っていたら、南原が「長崎の平戸のその港で散骨をする際、船が見付からなかったら、この人にたのめばいい・・」と英二に「大浦吾郎」と書いた紙を渡します。。。

そして次の日、英二はようやく妻の故郷・平戸の薄香という港町にたどり着きます。
台風のためか、海は荒れ始めています。
散骨のための出船のお願いに英二は方々の船主をあたりますが、なかなか出してくれる人は見つかりません・・。

そんな様子を偶然見かけたのが大衆食堂の一人娘・奈緒子(綾瀬はるか)でした。
そんなんじゃぁ、薄香の漁師は薄情だって言われる!
奈緒子は八方手を尽くして探してくれましたが、それでも見つかりません。。。

困り果てた英二は、思い出したように、南原にもらった「大浦吾郎」の名前が書いた紙を奈緒子の母・多恵子(余貴美子)に見せると「卓也のおじいちゃん・・・」
なんとそれは奈緒子の婚約者である漁師の卓也君のおじいさん(大滝秀治)の事だったのです・・・。

取るものとりあえず、英二は大浦吾郎を訪ね、出船の願いをするも、一蹴されてしまいます。
南原慎一などという人物は知らずと・・。

その暴風雨の夜、車の中で過ごそうとする英二に奈緒子は、「こげん時は人の好意ば素直に受けんと!」
英二は食堂の小上がりを借りることになります・・。

そこに多恵子が一升瓶を持ってやって来ます・・。
健さんと余さん・・・なんと贅沢な・・・(´Д` )

そこで多恵子は、亡くなった亭主の事をポツポツと話し始めます・・。

そして二日後、出航の日がやってきます・・。

この作品は、原作に忠実に作ったためにこうなったのか(私、原作は未読です)ラスト長崎の郵便局で英二が手にした妻からの二通目の手紙の意味が、今ひとつ判りにくい。
私の精神年齢が低いからかもしれない。あの余白が解らない(T_T)

一方で、「鉄道員」の時は感じなかったが、本作では健さん、田中裕子さんを筆頭に、様々な出演者の方々の醸し出す雰囲気のおかげで「大人の世界」(変な意味じゃナイっすよ(笑)が堪能できて、派手な映画ではないんだけれども、なんかもう一回観たくなるような映画だな・・そんな風に私は感じました。

ラスト、やっぱり渋かったな~健さん。ハードボイルドなしめくくりでした。。。



ひきばっち的満足度★★★★
    



つらい腰痛・肩こり・頭痛など、スタッフが全力でサポートします。
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丸ノ内線 新中野駅 徒歩3分
















「鴨川ホルモー」

2012-08-27 17:13:26 | Weblog
                             「鴨川ホルモー」
DVD。

公開当時、その意味不明な題名と、暑苦しそうな宣伝用ポスターがどうもしっくりこなくて、スルーしてしまった本作。

先日、これも某知り合いが、この作品、結構オモシロイと教えてくれました故、鑑賞してみました・・・。

観終わって・・・く、栗山千明がカワイイ・・・(思ったのはオレだけか??)

ストーリーはボチボチなんです(笑)が、登場してくるキャラクターがみな個性的で魅力があります(^^♪

ネタバレあります・・。

舞台は京都・・(ここんとこ京都多いね)。

二浪してようやく京都大学へ入った安倍明(山田孝之)は学友の高村(濱田岳)と歩いているところを、上級生の菅原(荒川良々)につかまり、青竜会というサークルへ勧誘される・・・。
菅原曰く「ごく普通のサークル・・」に・・。

これが主人公安倍と、ホルモーとの出会いとなる。
お約束ではあるがホルモンではないホ・ル・モ・ー。

これは何かっちゅうと、短文で説明するのは難しいっつうかややこしいっつうか。

要は「ファンタジー」なのですな。
薫陶を受けた(?)自分たちだけが見える「鬼」を従えて、相手とバトルするっちゅう。

これがどういう薫陶かっちゅうのが、書くのは野暮かなと思うくらい観てほしいんですが、「吉田代替わりの儀」っちゅう神事がサークルでありまして、「女人禁制」なのですな(苦笑)
この「儀」がハジケておるんですよ(^^♪
見た方は失笑なさっているかと思いますが、「レナウン娘」のフルコーラス4番まで全部踊り付き(しかも男全員全裸(苦笑)

これホントに百聞は一見に如かずなので、お薦め(ホントかよ)。
荒川演ずる菅原曰く「神々はこざかしい世相に、飽き飽きされておられるのだな」
う~む、なんとなくイイセリフだなぁ・・・。
オシャレでシックなレナウン娘がわんさかわんさか・・う~む。・・。

こうして「代替わりの儀」を終えて、鬼たちを従えてから、他大学と戦う「鴨川ホルモー」が行われます。
1年生の女子は2名。男性陣の憧れの的である早良京子(芦名星)と、理学部のキノコへあーで黒縁メガネのちょっと風変わりな楠木ふみ(栗山千明)。
女子は直接戦闘には加われません。救護隊となります。

そして行われた「鴨川ホルモー」。
結果は、高村がテンパってしまい、アウト・・。「ホルモー!」(敗者が叫ぶ)。
高村はしばらく寮に篭った後、何を思ったか、ちょんまげを結ってしまいます(苦笑)

この頭で、シャンプーハットを首に付けて、「天下布武」のTシャツを着て扇子を持って舞い(?)を舞うわけです。レナウン娘とイイ勝負です(笑)

そして清竜会内部を二つに分けた紅白戦「十七条対決」へとすすんでゆきます・・。(何やら怒った神様を鎮めるとか・・。)

早良京子をめぐって火花を散らす安倍芦屋(石田卓也)(つうか安倍君はすでにふられてるんだけど(涙)。

十七条対決前日、楠木が安倍に「最初から好きだった・・明日は私が安倍を絶対芦屋に勝たせる・・!」と、不器用な告白を・・。
不器用さは健さん以上(I I)。
黒縁メガネをかけて、キノコみたいな髪型しているけれども、やっぱり可愛いですね(^^♪

その告白を呆然と聞いて立ちつくす安倍・・。

山田孝之ってこういう「普通」っぽい人物をさらっと演じれるから貴重だなと思います。

一方の石田卓也は、こういうちょっとモテる役多いっすね。合ってるし(^^♪

「夜のピクニック」で初めて見てから、気になる俳優さんです。

十七条対決、スタート。いきなり高村が潰されかけます。
そして次に芦屋は安倍に向かって来ます。

すると、原則として救護係とされていた女性二人、楠木と早良京子が突然、掟破りの戦闘モードにはいります。

なんとなく、男どものホルモーよりたくましく、かつ艶やかで風情があるような・・。

ホルモーは京都市内を舞台にした場外乱闘となり、最後は楠木のフェイントをかました大活躍が見られます。
まぁ判定は、映画を観てくださいということで・・。

神々の怒りの爆発によって眼鏡がこわれた楠木の素顔は・・・やっぱり素敵でした(^^♪。


ひきばっち的満足度★★★★



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「愛を読むひと」

2012-08-24 20:24:45 | Weblog
                                「愛を読むひと」
DVD。

ネタバレあります・・。

第二次大戦後の西ドイツが舞台。

ひょんなことで知り合った15才の青年・マイケル(デヴィッド・クロス)と齢上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)の恋は、いつしか、ベッドでの本の読み聞かせが習慣となった・・。

読むのはいつもマイケル。
ハンナは耳を澄まして聴き入っていた・・。

そんな二人の燃え上がるような恋も、1958年の夏とともに去ってゆき、ハンナはどこかへ去って行ってしまった・・。

8年後、法学生となったマイケルは、ナチスの戦犯を裁く裁判を傍聴していた時、ハンナが収容所の看守として犯した罪を裁かれているのを偶然見つける。

その法廷でハンナは、自分の“ある秘密”を知られたくないが故に、やっていない罪を被らざるを得なかった・・。

傍聴席にいるマイケルは8年前のハンナとの想い出がフラッシュバックしてきた・・。

その、“ある秘密”がマイケルには解った。

それを知られることのハンナの“羞恥の心”が、マイケルだけには解ったのである・・。


「愛を読むひと」という題名に気おくれしてか(ラブ・ロマンスは余り得意じゃないもので(汗)今まで観なかったのですが、某氏の薦めもあって、観てみましたら、イイ映画じゃあないですか(^^♪

前述の“ある秘密”が、'58年から'66年、そして'76年からのマイケル(レイフ・ファインズ)とハンナの書簡のやりとりまでのエピソードを上手くつないでおります・・。

そのマイケルとハンナの書簡のやりとりはまさに「愛を読むひと」とは名タイトルだなぁと思いましたな(原題はThe Reader)

裁判のシーンから刑務所のくだりのケイト・ウィンスレットの演技は素晴らしいです。
アカデミー主演女優賞を獲ったのもうなずけます。

しかし、'58年といえば第二次大戦後まだ13年しか経っていない(昭和でいうと、33年ですな)のに、誕生パーティーとか・・・復興が早かったんでしょうかね・・・(まぁ、いちがいには言えないか・・)。



ひきばっち的満足度★★★★



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「パッチギ!」

2012-08-10 18:06:11 | Weblog
                           「パッチギ!」
DVD。

え~、沢尻エリカつながりという(そのまんま(゜∀。)ことで観てみました。

数々の映画賞をもらっている作品なので、いきおいハードルが上がってしまったのですが、観終わって・・・イイ映画ですね。もっと早く観ればよかった。

ネタバレあります・・。

ストーリー的には、1968(昭和43)年の京都を舞台に、日本人の男子高校生と在日朝鮮人の女子高校生の二人の淡い恋を描き、それを軸にして、日本の高校と朝鮮高校との間で繰り広げられる争い、さらには日本と朝鮮との間に横たわる問題も映し出しております・・。

主演で京都府立東高2年生の松山康介を演じた塩谷瞬は私的には初々しく映りましたな・・・。

サッカーの親善試合の申し込みに朝鮮高校へ入った康介は、音楽室で「イムジン河」をフルートで演奏するキョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れします・・。

あれは一目惚れするの解る(+o+)
こういう一目惚れって、たいがいうまくいかないものですが・・・。

ストーリー前半のキョンジャは康介に対して、迷惑そうに「帰ってください」なんて言ったりしとるんですが・・・。

康介はキョンジャ恋しさで、フォークギターを買って、ひょんなことで出会ったヒッピー坂崎(オダギリジョー)の指導の下、「イムジン河」の弾き語りを練習します・・・。

このオダギリジョー演ずる坂崎が、カッコイイっす(オダギリジョー自身がすでにカッコイイじゃんかっちゅう話もありますが)
ストーリーの要所要所に現れて、康介に“考えるヒント”のような言葉や知識を与えるのです。

康介は思い切って、ザ・フォーク・クルセダーズのライブにキョンジャを誘おうと、キョンジャの家に電話(昭和43年ですから、携帯はおろか、「留守電」機能も無い時代です)します・・。
当時はどこかで電話番号くらい分ったんでしょうね~。「ストーカー」などという言葉も無かったこの頃・・・このノスタルジックな感じ・・携帯もスマホもプレステもなかったけれど、現代では無くなってしまった、様々な懐かしい物や出来事、人と人の繋がり方の“温み”なんかを、この映画は映し出してゆきます・・・。

結局ライブには誘えなかったものの、キョンジャの兄アンソン(高岡蒼佑)の帰国お祝いの宴に招待された康介は、その場で「イムジン河」をキョンジャと共演し、宴に参加したのでした。
その時、康介が歌うのを近くで見ていたラジオ局のディレクター大友(大友康平)は、康介に「とてもいい。勝ち抜きフォーク合戦に出てみないか」と、宴に参加してきた・・。

その夜、キョンジャが川原でフルートの練習をしていると、向こう岸から康介が海底人のように川を横切ってキョンジャの前までやって来るという・・・今だったら、「キモイ・・」とか言われそうですが、キョンジャは半ばあきれ顔でも、まんざらでもないようで・・。

しかし、ここで康介の交際申し込みに対して放ったキョンジャの「もし、交際が進んでいって、結婚する際に、あなたは朝鮮人になれますか?」という言葉が、康介に、そして観ているこちら側にも「それまで考えたことのない事物の切り口」となってグサリと刺さってきます・・・。
このセリフは、この作品の「テーマ」であるとも言えると思いました。

この映画は、アンソンと桃子(楊原京子)の間のラブ・ストーリーも描いています。
「フリーセックス」という言葉に乗せられて、アンソンは軽い気持ちで桃子と付き合っていますが、やがて桃子は妊娠します。それをアンソンに言わずに、別れて、自分だけで子供を育てる決意をする桃子の姿勢に、ナースのガンジャ(真木よう子)は胸を打たれます・・。

そして出産費用捻出のために単身打って出たチェドキの突然の死。
その葬儀で康介はチェドキの叔父(笹野高史)から「帰れ!」と怒鳴られます・・・。
チェドキの叔父は搾り上げるような声で、朝鮮からの強制連行や、日本に来てからの苦しみを話し出します・・・。お前たち日本の子供は何を知っているんだ、と・・。

この葬儀のシーン、特に笹野高史演ずるチェドキの叔父のくだりは、インパクトが強いです。この作品のピークがここにあると思いました。
確かに彼が言うように、自分は何も知らないですね・・。二の句が継げません。
この映画で言われているトンネルの工事や、国会議事堂の大理石がどこで切り出されて、どうやって誰が運んだかなど・・しかしそれはほんの一例で・・・。
おそらく朝鮮の人たちの舐めた辛酸は計り知れないくらい酷いものだったのだと思います。この映画を観たのを機に、知る努力をしてみようと思います。

康介は打ちひしがれ、泣きながら橋の上でギターを叩き壊して川に捨てます・・。
ここからのシークエンスに「悲しくてやりきれない」(オダギリジョー・バージョン)がかぶります。
さすがに泣けてきます・・・。
チェドキの家で皆が泣いています。
桃子はバスの車内で破水してしまいます。
アンソンとモトキは川原へチェドキの“弔い合戦”に向かいます・・・。

康介は、出る予定だったラジオ局に半ば放心状態でたどり着き、「歌えない」と言いますが、大友の強い姿勢に押される形で(この辺は脚本が上手いっす(^^♪)「イムジン河」を歌います。

この歌をバックに、川を挟んだ“弔い合戦”が始まります。
まさにこの川が朝鮮と日本の間の、または北朝鮮と韓国の間を流れる
「イムジン河」であるかのような戦いです・・。
そして桃子は男の子を産みます。
チェドキという“家族”を失った日に、新しい“家族”が産まれるという・・。
悲しみに打ちのめされていたアンソンやキョンジャたちに、小さな新しい希望の灯がともった瞬間でした・・。

康介が歌う「イムジン河」は、ラジオを通じてキョンジャへ、そして葬儀に来ている人にも届けられます・・。

ラストは、歌い終えた康介を、ラジオ局の前でキョンジャが待っていて・・・。

という感じです。

脚本がとてもよく出来ていて、シリアスなテーマを扱いながらも、笑えるシーンも随所にあるという・・。
とても素敵な映画でした(^^♪。




ひきばっち的満足度★★★★★



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「ヘルタースケルター」

2012-08-04 00:22:03 | Weblog
                         「ヘルタースケルター」
ユナイテッドシネマ・豊島園にて。

観てまいりました(^^♪

ヘルタースケルター:「乱雑に」「でたらめに」「あわてふためくこと」

劇中では大森南朋演ずる検事、麻田が「しっちゃかめっちゃか」と表現している。

私は普段、テレビをあまり見ません(ニュースと天気予報くらい)

おまけにバチ当たりなことに、「パッチギ」未見。

なので、沢尻エリカという女優さんは(グラビア等で見たことはあったかも知れませんが)実質上、本作で初めて見ることになりました。

ネタバレあります。

沢尻演ずる主人公りりこは、その美貌とスタイルで、ファッションモデル、映画、テレビ、雑誌、あらゆるメディアでトップに君臨する、若者の「カリスマ」的存在。

しかしその美貌やスタイルは、実は「造られた」物だった。
りりこは「全身整形美人」だったのである。その整形の後遺症が、後にりりこを苦しめるのだが・・・。

りりこの事務所の社長・多田(桃井かおり)は言う
あの子が元のままなのは、目と爪と耳とアソコくらい・・。

しかし、それを演じられる沢尻エリカの美しさに圧倒されました。
まぁ、こういうのは、好みによるのだと思いますが、私的にはちょっとオイオイこんな子いたのって感じです。

そんな沢尻演ずるりりこは、自己中心的、傍若無人≒ヘルタースケルター。
楽屋で彼氏とセックスくらいからはじまって、プロデューサーとは腕時計で時間を計りながらの寝技・・・。

りりこのためなら何でも・・という感じの、マネージャー羽田ちゃん(寺島しのぶ)の彼氏を横取りした上に、犯罪の実行犯として利用したり・・・。

さらには、りりこの人気を凌ぐ勢いで人気急上昇してきた天然育ちの若いモデル・こずえ(水原希子)に腹を立て、羽田ちゃんに「こずえの顔面切り裂き」命令まで・・・。もうめちゃくちゃ・・・。

しかしこの沢尻エリカの演技は、見ていて爽快でした。
バストショットもその一つなのですが、沢尻氏の気合が感じられました。

そして、そのめちゃくちゃに付き合わされている羽田ちゃん役の寺島しのぶはやはり上手いっす。
なんでこの役を引き受けたかは判らないが、りりこに心酔するマネージャー役を良い塩梅で演じています。

もう一人気になる女優さんは、問題の美容整形外科の院長を演じた原田美枝子さんです。
私的に原田さんは「日本の女優さんの中で五本の指に入る」好きな女優さんなのですが、本作の役は、悪役で、ノリはポップな感じ(ホンマかいな)
「雨あがる」「愛を乞うひと」、若しくは「半落ち」などとはかなりカラーが違います。
「ここに原田美枝子とは、贅沢なキャスティングぢゃ」と思った次第です。

男優さんでは、りりこのメイクさんで、ちょっとオネエっぽい錦二を演じた新井浩文が、これまでのシリアス路線だけではないぞ!という感じでイイ味出してましたな。コワイイメージの人がこういう役をすると、何か不思議な感覚がします・・。

そしてもう一人、件の美容整形外科の悪行を暴き、捕えようとする検事・麻田を演じた大森南朋ですが、演技そのものはいざ知らず、脚本(というか原作がこういうキャラクターなのかな??)が“独り言のように、格言のようなポエムのような哲学のようなセリフをつぶやく”なので、私的にはちょっとキビシかったかなと・・・。

ラスト渋谷の交差点で麻田が、現代日本の若者像を看破したっぽいガンチクのあるセリフを言うのですが、そこまでの、りりこのエピソードの数々があまりにもカッとんでいるのと、沢尻氏がとても魅力的であるせいか、ガンチクセリフはちょっと影が薄くなっちゃったかな~・・・といった感じでした・・。

作品前編を通して、「」のイメージが強い映画でした。「」という色は、人間を何となくエロティックなモードにする効果がありやなしやと・・・。




ひきばっち的満足度★★★☆




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「八日目の蝉」

2012-07-25 11:02:16 | Weblog
                           「八日目の蝉」

角田光代さんの原作は未読での鑑賞となりました。

観終わって・・・な、永作博美が素晴らしい(I I)

この年の色々な女優賞をもらったのも頷けます。
(日本アカデミー賞では彼女は「最優秀助演女優賞」でした。この作品を観た方ならお思いになったかと思われますが「え??永作さん、主演じゃん・・・??」)

まぁ、一つの作品から二人の主演女優というエントリーは無理があったのだと思われますが・・・。
ちなみに「最優秀主演女優賞」は同作の井上真央さんでした。

何はともあれ、永作さん、いい女優さんになられましたね(^^♪という感じです・・。

ネタバレあります・・・。

あらすじ:野々宮希和子(永作博美)は、職場の上司である妻子持ちの秋山(田中哲司)と不倫の関係にあった。

在る日希和子が妊娠の報を秋山に知らせると、彼はこう言う男お決まりの「今、産んでもらっちゃ困る。身辺の整理をきちんと付けて、君と一緒になってから・・」

希和子は彼の言葉を信じ、中絶をするが、その際、子宮内が癒着して、二度と子供を産めなくなってしまう・・・。

そんな頃、秋山の妻・恵津子(森口瑤子)が妊娠したことが判った。
やがて、女の子が生まれた・・・。

希和子は、子供の事も秋山との事も全てあきらめて、新しい人生へ向かおうと決意したのだが、どうしても、ひと目でいいから、その赤ちゃんの顔が見たかった・・・。

そして或る土砂降りの日、彼女は秋山の家に入り込み、赤ちゃんを抱き上げ、そのまま姿を消した・・・。

ここから希和子と赤ちゃんの4年に及ぶ逃亡(?)生活が始まるのです。

赤ちゃんの本名は「恵理菜」。だけれど希和子はその子に「薫(かおる)」と名付けます。

共同生活施設(?)エンゼルホームに入った希和子は、そこの同僚に故郷・小豆島(香川県)の住所を教えてもらい、やがて薫をつれて、そこを訪ねることになります。

そして希和子と薫はそこで同僚の父、雄三(平田満)と、母、昌江(風吹ジュン)らのあたたかな歓迎を受け、二人はこの小豆島で暮らしてゆくことになります・・。

島の人々の人情と、豊かな自然の中で、引っ込み思案だった薫も徐々に友達の輪に加わり、元気に育ってゆきます・・。

しかし、そんなささやかな幸せも、希和子と薫の強い親子の絆も、やがて引き裂かれる運命にありました・・・。

ここまでのストーリーに交錯するように、現代で大学生になった恵理菜[薫」(井上真央)の、自分探しの物語が要所、要所でインサートされます。

恵理菜の実の母・恵津子はヒステリックではありますが、4才までの娘を失っていた心の傷は察するに余りあります。

恵理菜はこのような生い立ちも手伝ってか、大学生になっても親しい友達がいません。
唯一、妻子持ちの岸田(劇団ひとり)と交流があるのみ・・・。

そんな彼女の所へ、ルポライターを名乗る安藤千草(小池栄子)がやって来ます。
千草はなんとエンゼルホーム時代の遊び友達だったことが判ります!
千草も、その時の隔離された環境にいたせいで、心に傷を負っていました。

そして妊娠した事を知った恵理菜は、学校を辞め、千草と共に“自分が本当に求めていたもの”そして“自分自身を探す”旅に出ます・・・。

という感じなのですが、冒頭に書いたように、誘拐犯ではあるものの自分の全てをそそいで薫を育てる希和子を演じた永作博美が素晴らしいの一言です。

普通に考えたら「なんで誘拐犯がええねん、あかんやろ」となるところを、彼女の演技力によって「肯定感」のあるストーリーになっているのではないかと。

ラスト近くの、「逮捕」のシーンは胸が詰まりました。忘れがたいシーンとなりました。

ラストで小豆島にたどり着いた恵理菜は、蘇ってくるたくさんの記憶を確かめるように、思いのたけを千種に話しはじめます・・・。

しかし~・・私も含めてこの映画のキャラクターである秋山しかり、岸田しかり・・・こういう場面の男はホントーにダメですな・・・(+o+)それが本作のテーマかも・・・。



ひきばっち的満足度★★★★☆




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「臨場 劇場版」

2012-07-12 12:06:21 | Weblog
                          「臨場 劇場版」

テレビ朝日のドラマの劇場版。

観終わって感じたのは、「ストーリーが後半で複雑になってイマイチ判然としない」(要は私の頭じゃようわからんということですな)。

ネタバレしちゃいますが、
最初に起きた事件の報復を装ったような殺人・・・このへんまではついていったのですが、その裏にはある事件が関わっていて、その彼が獄中でえーと、したら、その父は、耐え忍んで報復を、しようと思ったのだけれど、それとは別に真犯人がいたわけで・・・・(゜∀。)

と、そういう感じです。
テレビドラマの方を1回も見たことがなかったので、劇中の微妙なニュアンスが多分解らずじまいだったのかなと(京野ことみの写真やら、なんで主人公が度々辛そうに腰をおさえるのかなど)。

そのためか、今ひとつストーリーに感情移入出来なかったのが残念です。

そんな中で、交番の巡査役(これが終盤に重要なキャラクターとなります)を演じた、平田満の最後のシーンは印象に残りました。

あと一つ、この作品は、森田芳光監督作39ー刑法第三十九条ーと同じく、刑法第39条を題材としているところに、見るところがありました。
本作も森田芳光監督作も「精神鑑定の難しさ(あやうさ)及び詐病について」という点に着眼しているという共通点があります。両作ともフィクションではありますが、興味深い一致です。

それにしても柄本佑はこういう役が上手い・・。



ひきばっち的満足度★★★




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「わが母の記」

2012-07-01 15:21:25 | Weblog

                             「わが母の記」

かねてから観よう、観ようと思いつつ、ついに新宿ピカデリーでの「わが母の記」最終上映日にやっと観ることができました。

おおまかなストーリーは、なんとなく判っていたつもりだったのですが・・。
てっきり現代のお話だと思っていたので(判ってないし(汗)オープニングからちょっとびっくり。

しかし、まぁ、私の好きな役所さん主演ということで、期待度は高めだったのですが、その期待を裏切らない素敵な作品でした。

ネタバレあります・・・。

原作の井上靖さんご自身が投影されている主人公・伊上洪作を演じた役所広司さんは、いつもながら素敵でしたが、
今回は何と言っても、樹木希林さんでしょう(^^♪

樹木さんが演じた洪作の母・八重さんは「本当に認知症なんじゃないか・・??」と思う程。まさに「ハマリ役」。
この役を他に演ずることの出来る女優さんて、なかなかいないのでは(かつての北林谷栄さんや、晩年の田中絹代さんが思い浮かびますが、この役に関しては樹木さんだなぁ・・)

洪作の三人の娘(八重にとっては孫)が登場します。長女・郁子(ミムラ)、次女・紀子(菊池亜紀子)、三女・琴子(宮崎あおい)。
ストーリーでは、琴子にフォーカスが絞られます。

この琴子の成長の道程が、物語の「時代が進んでゆく“タイム感”」を、上手く表現していたように思います。

また、琴子というキャラクターは、洪作と八重との「はざま」にあって、「なかなか面と向かうことのできない二人」にとっての“触媒”のような存在であるのだなぁ・・と、思いました。
それにしても宮崎あおいさんて、素敵な女優さんですね(また出た)。

ストーリー終盤で、八重が徘徊して行方不明になります・・。

その報を出帆間際の船上で知った洪作は、母を探すために船を降ります。
船に残した家族に「絶対に見捨てないからな・・・」と言い残して・・。
なぜだかよく判らないが涙が出ました。なんでじゃろ。

泣ける映画=良い映画ではないと思いますが、
私の個人的な「観てよかった映画の要素」のひとつは、「思わず泣けた」というのが明らかにあります。心(気持ち?)が動くのです。

この「わが母の記」も、忘れがたい、好きな映画の1本となりました・・。



ひきばっち的満足度★★★★





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「評決」

2012-06-22 16:48:32 | Weblog

                                 「評決」

この作品も公開当初には観る機会がなかったが、しばらくして名画座での上映で観たのを憶えている。今回DVDで二度目。

ボストンで起き、闇に葬られようとしていた「医療過誤」事件の裁判を、アル中の弁護士フランク・ギャルビン(ポール・ニューマン)が法廷で戦う社会派(?)ドラマ。
短く言っちゃうと、そんな感じです~・・。

この作品は、同じ“法廷劇”として名高い「十二人の怒れる男」でメガホンをとったシドニー・ルメット監督の、“再びの”法廷モノです。

ネタバレあります・・。

主人公の弁護士フランク・ギャルビン。
かつては有能で将来を嘱望された彼であったが、今はアル中でまともな仕事も出来ない・・。新聞の「死亡者覧」を見て、金になりそうな水知らずの人の葬儀に顔を出しては、名刺を配る毎日・・。
暇があれば酒場でピン・ボールをしながらウィスキーをあおっている・・。

そんな彼を見かねて、友人のミッキー(ジャック・ウォーデン)が、「簡単に示談が成立しそうな案件」をもってきた。

原告は数年前に医療過誤(と思われる)によって植物状態にされた女性とその妹夫婦。
病院側と医師二名を提訴するものであった。

病院側は事が大っぴらになるのを恐れて、21万ドルの示談金を提示してきた。
この示談が成立すれば、三分の一の7万ドルが手に入るギャルビンは、飛び上がって喜んだ・・。
その夜立ち寄ったバーでフランクは、ローラ(シャーロット・ランプリング)と出逢う。
「ツキがまわってきた!」


フランクは示談に使う資料にするために、原告の植物状態の女性の病室へポラロイドカメラを持ってきて写真の撮影を始めた。

写真を撮って、何枚も写真を撮っていくうちに・・・フランクはふと、ファインダー越しの女性の「感覚と意識を奪われた」姿に・・何か自分の中で、何かが変わるのを感じ始めた・・。

とまあ、こんな感じなのですが、
この「フランクの心の動く過程」が、余りにも短いのが残念。
商業ベースで2時間前後にまとめなければならなかったのかもしれませんが・・。
しかし、ちょっと短いかな・・・と。
ポラロイドのシーンで何かを感じて、次のシークエンスではもう示談を蹴っちゃってますから・・・。間に幾つかのエピソードがあればなぁ・・と思うのですが・・。

そして本作のフランク・ギャルビンは、21万ドルの示談金を蹴ったことで、被告の医師及び病院、その弁護団、判事、さらには原告(妹夫婦)からも白眼視されてしまいます。そして貴重な証人までも奪われ、心を許していたローラまでもが・・・。
まさに「孤立無援」になってしまいます。

ローラを演じたシャーロット・ランプリングは、いわゆる「ポイントの低い役」でしたが、影がある感じで素敵でした。適役だったと思います。

フランクの友人ミッキーを演じたジャック・ウォーデンは悠々たる貫禄。
彼は前述の「十二人の~」に、陪審員7番の役(ヤンキースの試合ばかり気にしているケッコウいい加減で主体性のない陪審員でしたな)で出演していたのですな。

そして主人公フランク・ギャルビンを演じたポール・ニューマン。
私的には、「スティング」の時の詐欺師ヘンリー・ゴンドーフ役がイチバン好きですが、
本作でも感情を抑えめで「内に秘める闘志」って奴ですか、いい感じを出していたので、最初観たとき、オスカーあげたかったなぁ・・と思ったのを憶えています(確かこれより後に出演した「ハスラー2」でもらったような記憶があります。)
この「評決」が公開された年は、「ガンジー」も公開されていて、そっちにかなり行っちゃったような・・。

ストーリー終盤で、フランクたちがやっと見つけた、只ひとりの証人「事故当日、受付をやっていた看護婦」の心から搾り出すような証言が、陪審員たちの心を動かします。

しかしその証言さえ判事は、「今の証人の事は、記憶から抹殺してください」

全ての証拠を抹殺されたフランクの、「最終弁論」が始まります・・・。

「十二人の~」が、陪審員室の中だけ(厳密には冒頭とラストはちがいますが)を描いているのに対し、本作は「陪審員室の中が全く描かれない(ストーリーの必然性からですが)」という違いがあります。

この「描かれない陪審員室で出された結論」が胸を打ちます。

これ程の内容なのだから、2時間半もしくはもっと長尺くらいのほうが、キャラクターの心の変化を表現しやすいと思うのだが、124分くらいで終わりになるのはやはり「商業ベース」いたしかたなし、というところか・・。

戦いの決着がついて・・・・とても静かなエンディング・・。
好感がもてます(^^♪


ひきばっち的満足度★★★★








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「ヤング・ゼネレーション」

2012-06-19 07:36:37 | Weblog

                             「ヤング・ゼネレーション」

この作品も数年前にDVDで観て、今回が2度目。

私が田舎の中学生だった頃、「ロードショー」か「スクリーン」どちらの雑誌か忘れたが、
この映画の特集があって、「見たいなぁ」と思ったのを憶えている。
小遣いが足りなかったのか、ウチの街では上映されなかったのか定かではないが、その時は見逃してしまった・・(+o+)

しかし改めて思うが、この「ヤング・ゼネレーション」という邦題を考えた人はスゴいと思う(苦笑)
この作品の原題は「Breaking Away」。よくは解らないが、「スポーツなどで、相手をぶっち切る」であるとか、転じて“人生の壁をぶち破る”的なニュアンスかなと思うのだが・・。

「ヤング・ゼネレーション」!そうきたか・・・(゜∀。)参りました・・。

ネタバレあります。

アメリカ・インディアナ州の町ブルーミントンは、町の人口の大半が大学生である「大学町」・・。

高校を卒業したばかりのデイヴ(デニス・クリストファー)、マイク(デニス・クエイド)、シリル(ダニエル・スターン)、ムーチャ(ジャッキー・アール・ヘイリー)の4人は、自分の生き方を模索しながら、採石現場の跡地にある池に集まってはくすぶる毎日・・。
4人は大学生達から“カッターズ(石切り屋)”と呼ばれ、田舎者扱いされてバカにされていた・・。

そんな折、デイヴは大学生のキャサリン(ロビン・ダグラス)に一目惚れしてしまい、思わず「自分はイタリアからの留学生」と、嘘をついてしまう・・。

そしてデイヴは憧れのイタリア自転車チームと一緒にレースに参加する機会が!

しかし彼は、イタリア自転車チームの悪質な妨害によって転倒。
デイヴのイタリアへの憧れも、そして彼の素性を知ったキャサリンとの愛までもが、消えていった・・。

そして4人は、ひょんなことから大学の学食で、大学生と大乱闘を起こしてしまう・・。

このことを知った大学当局は、「大学生と地元の青年達が競うのならば、毎年恒例の自転車レース(Little500)で正々堂々と競いなさい」と表明。
地元4人「カッターズ」の(Little500)への参加を許可したのであった。

しかし、大学生と「カッターズ」では、実力はもちろんだが、自転車の性能においても歴然とした差がある。

デイヴはガレージにこもり、1台しかない自転車のチューン・アップを始めるのだった・・。


あとは映画を観てくださひ~・・。

ストーリー中盤くらいまで、今ひとつ盛り上がりに欠けるかな~・・と思っていましたが、石切り場の池でマイクが、大学生と泳ぎを競うシーンあたりから、ちょっとずつ盛り上がって来ました。

さらに、デイヴの転倒が、物語をちょいとシリアスにするきっかけになっています。

そして、何といっても、ガレージ内での自転車チューン・アップのシーンですね。
ここにヤング・ゼネレーションのテーマ曲らしき旋律がかぶります。胸が高鳴るシーンです(^^♪

ラストのレースシーンは、まぁ、予想はついちゃいますけども、清々しい気分になりますな。ブレイキング・アウェイって感じ(??)っす。

音楽としては、前述の「テーマっぽい旋律」以外は、クラシックっぽい(オリジナルかどうか判りません)曲が随所に使われております。
私的には、その「テーマっぽい旋律」をもっとなぞったように、作品中に使ってもらえれば、さらに感動が増したような気がします。

キャラクター的には、4人がそれぞれ個性のある若者を上手く演じていたと思います。
主演格のデイヴを演じたデニス・クリストファー。カッコイイっす。でもコミカルな演技も出来ちゃう。イタリアの歌を歌いながらスネ毛を剃っているシーンが印象的でした(笑)

マイクを演じたデニス・クエイドもよかったっす(^^♪
行き場のないエネルギーを持て余すキャラクターを上手く演じていました。
俳優さんにあまり詳しくない私は最初、「トム・クルーズか??」と思ってしまいました(笑)

ラストにデイヴが今度はフランスかぶれになってend・・・。
カラッとした締めくくりが上手いなぁ、と思いました。




ひきばっち的満足度★★★☆







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「アメリカン・ギャングスター」

2012-06-17 19:13:29 | Weblog

                        「アメリカン・ギャングスター」

この作品は、私の好きなリドリー・スコット監督作であり、さらにお気に入りのラッセル・クロウ主演なので(デンゼル・ワシントンが嫌いという訳ではありません(汗)、公開当時にすごく観たかったのを憶えています。

結局、去年くらいにDVDを借りて初めて観ました。今回が2度目。

「事実に基づいた話」ということで、同じリドリー・スコットの“ギャング物”である「ブラック・レイン」のような、大きな山場はココじゃー!!・・・という作りとは少し違いますな・・。

ストーリーがかなり組んず解れつ絡み合っているので、枝葉末節省きますが・・。

1960年代の終わり頃に、ハーレムの父的存在であったバンピー・ジョンソンが国を憂いつつ逝去し、彼の右腕であったフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)が後を継いだ。

フランクは、バンピーがそれまでやってきた「商売」のやり方をガラリと変え、マフィアでもやっていない「東アジアからの純度の高い麻薬の直輸入及びその安価な販売」を行う。

いきおい、今まで保たれていた麻薬販売に関するバランスがくずれ、フランクは大きな成功と引き換えに「大勢からのの恨み」をかうことになった・・。

一方、ニューヨーク市警の「融通がまったくきかない(笑)バカ正直」な刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は捜査過程で偶然見つけた100万ドルを、バカ正直に警察署に持ち帰り(この頃はこれ位だともらっちゃうのが当然だったようですな)、同僚の刑事から白い目で見られておりましたが・・。

リッチーは市警でも「麻薬捜査」の部署におったのですが、自分以外の刑事は取り締まるどころか、密売人から金をピンハネするやら、挙句の果ては麻薬を横取りして、それを薄めてジャンキーたちに売りつけるという始末でした・・。

しかし、リッチーにうってつけの異動がありました。
「絶対に密売人などから金や麻薬を受け取らない」というハード・ボイルドな連中のみで構成された「麻薬特捜班」(ニューヨーク市警とは別個)への異動でした。

リッチー達はジワリ、ジワリと、麻薬の密売ルートを辿っていきます・・。
やがて、リッチーは、「フランク・ルーカス」という人物にたどりつきますが・・。

あとは映画を観てくださひ~・・。

映画冒頭、バンピー・ジョンソンが大型電器店の前でフランクに、「“進歩”とはなんだ・・大型電器店の出現が、仲介業者を切り捨てる・・・ソニー、トウシバ・・アジアの製品がアメリカ人から職を奪う・・・」
当時の情勢は大まかにしか解らないが、耳の痛いセリフだ。

物語は凄くギュッと詰まっている感じで、1回見ただけではちょいと読めない部分もあるかなと(オレだけか)
ディテールの部分、例えば麻薬密輸発見のために、ベトナム戦争の戦死者用の棺をどこまで追いかけて、どうして「ビンゴ!」なのか、とか。
2,3回観てやっと解ったりする。
個人的に気に入ったシーンは、フランクが母親に平手打ちを喰らうくだりだ。
麻薬密売を牛耳るフランク・ルーカスを平手打ち出来るのは、やはり「ママ」だけなのだ。
総じてとても“タイト”な筋書きではないかと感じました・・。

映像的には、「画面が総じて薄暗い(笑)」のはいつものリドリー・スコット風ともいえるが、「ブレードランナー」「ブラック・レイン」もしくは「ワールド・オブ・ライズ」でよく見られた「紅」「朱」「夕日の太陽の光」のような色彩は余り無い。
色調を抑え目にした分、作品がなお引き締まって(??)見えるのかもしれない。

ストーリーの繋ぎ目となる部分で、当時流行った(厳密にはかなり時代がずれているのもあるみたいですが)ファンクやソウルなどのブラック・ミュージックが流れる。時代感が出ていて、好きです(^^♪
ラスト・シーンで1990年代初頭にフランクが出所するときにラップが流れるのもミソ。

デンゼル・ワシントンは鋭利で尖ったイメージのフランクを演じてとてもよかった。
悪役なんだけれども、真の意味では悪人ではない、という微妙なニュアンスがよく出ていたように思う。

ラッセル・クロウは私が好きな男優さんなので、採点甘めになっちゃいますな。
今回は抑え目(?)の演技だったのではないでしょうか・・。「グラディエーター」はともかく「消されたヘッドライン」などでの演技に比べても、抑えて抑えて、のような。
しかし、いつもながら「その役になりきる」、ラッセル・クロウ、硬派のような、そうでもないような・・難しい役でしたが私的にはOKでした・・・。

しかし、これが「事実に基づく」って、・・・スゴすぎる(゜∀。)



ひきばっち的満足度★★★★






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「U-ボート(ディレクターズ・カット)」

2012-06-12 13:24:26 | Weblog

                       「U-ボート(ディレクターズ・カット)」

優に3時間を超える「大作」。

しかし、大作の割には、出てくるのはU-ボートの狭い船内と海面の映像でおおむね九割。

それでも見ているこちらを飽きさせない演出とカメラワーク。そして「なかなかこれは本物っぽいねぇ」と思わず呟いてしまう「U-ボート船内」の様子(実際は、1850万ドルの制作費をつぎ込んで、「実物大レプリカ」を作ったというから、それはそれでびっくり)

ネタバレあります・・・。

ユルゲン・プロホノフ演ずるU-ボートの艦長。渋い。ニヒルだ。ストーリーの緊迫感を、彼の眉間のシワと表情でもってキープし続ける。さすがだ。

物語の主役であるこのU-ボート「U96」はフランス大西洋岸のラ・ロシェルを出発。おそらくビスケー湾近辺で、連合国側の輸送船の撃沈を目的としていたものと思われる。

しかし間もなく、艦長はどういうわけか駆逐艦との勝負という“暴挙”に出る。
(駆逐艦は、U-ボートのような潜水艦を破壊沈没するために作られたいわば“潜水艦殺し”のエキスパート)

このあたりのシークエンスで、ペーターゼン監督は、U-ボートに対する「駆逐艦」の脅威の程を、映画を見る者にまず示したかったのではないかと思われる。

この頃の駆逐艦の爆雷は、まだ旧式なので(新式は「ヘッジホッグ」と呼ばれる)駆逐艦がU-ボートの「真上」を通過しないと爆雷としての意味がない(下に落としてドンッというタイプ)

映画ではまさにその爆雷を受けるU96の船内が生々しく描かれている。
しかし、それはまさに、小手調べのようなものであった・・。

この映画は、狭い船内の人間模様も映し出す。
従軍記者として乗船したヴェルナー少尉(ヘルベルト・グレーネマイヤー)の向かいのベッドには、まだ若いウルマン少尉(マルティン・マイ)が。
ウルマンは「占領下のフランスのあの街の花屋にいたフランス人の娘と、秘かに婚約している」ことをヴェルナーに打ち明ける・・。

このシークエンスでなんとも解らなかったのが、“自分の国が軍事力によって占領している他国の娘と恋仲になる”というニュアンスだ。ダメって言ってんじゃないっすよ(^^♪。ただ、不思議な感覚ではある・・。
そのような状況になった者にしか解らないことであろうが・・。

それからしばらく航海を続けたU96は在る日、数隻の船団を発見。連合国側の船だ。
ドイツ側にとっては“いいカモ”。
U96はここで、連合国側の反撃に遭いながらも、全ての敵船の破壊に成功する。
しかし、燃え盛り、沈みゆく船から敵兵が海原へ身を投げていく光景に、U96の若き従軍記者とドイツ兵たちは“戦争は人の殺し合い”という厳然たる事実を見ていた・・。

そしてこの映画のハイライト、「ジブラルタル突破作戦」です。
U96に新たに出された任務が、「シブラルタル海峡を突破し、イタリアへ向かえ」というものでした。
ジブラルタル海峡は、地図を見ていただければわかるのですが、スペインとモロッコの間、僅か13Kmしかない海峡で、劇中の若いドイツ兵いわく「処女より狭い」海峡です。「津軽海峡」が、最短部分で約20Kmですから、ジブラルタルの距離はそれより短いということでびっくり。

艦長はU96を潜らせたまま、潮の流れに乗せて一気に突破する作戦を実行しますが・・。

端的に言えばこの作戦は失敗に終わります。
連合軍の激しい爆雷攻撃。この時の船内はまさに修羅場。

U96は破損部位からの冠水とバッテリーの故障でエンジンが動かなくなり、海中深く沈み始めます・・・。

ここから先は、ぜひ、映画を観てください(^^♪。

ラストは、まぁ、そう来るだろう、という感じですが、万々歳で終わる訳にもいかないので、まぁ納得のエンディングでした。

追記.しかし、第二次大戦が終わった時の条約で「ドイツは戦争映画を作ってはならない」というのがあったような気がしたのですが・・・1981年頃はもうよかったのかな・・・??



ひきばっち的満足度★★★★





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「TATTOO[刺青]あり」

2012-06-05 16:38:21 | Weblog

                             「TATTOO[刺青]あり」

1979(昭和54)年・1月26日に大阪で起きた「三菱銀行人質事件」をベースとして、この映画は作られている。

といっても、事件発生後の、「立てこもり」状態での、当時報道が伝えたいわば「事件中」の事については、この作品は殆んどふれていない。

映画は、この事件を起こすことになる竹田明夫(宇崎竜童)の少年時代から20代の頃の生き様に焦点が当てられる。

とても母親思い。「田舎のかあちゃんを楽に・・」というセリフがよく出てくる。

お金に几帳面。数百円の借りでもきちっと手帳に書いて、必ず返す。これは後に銀行強盗を起こす人とは思えない・・根幹の部分はきっと几帳面なのかもしれない。

読書家であるというシークエンスが出てきます。大藪春彦をはじめに「ニーチェやフロイトはまあまあやったけど・・」ってびっくりしました!

射撃の名手。クレー射撃のシーンが出てきますな。あそこまで百発百中だったかどうかは判りませんが・・。

そんな明夫は、15才で強盗殺人、20才でようやく保護監察処分取り消しとなる・・。
ほどなく、自分が勤めるナイトクラブのホステス、三千代(関根恵子)と暮らし始める。
いつもながらですが、関根恵子さん綺麗
高橋伴明監督が決起(?)したのも解りまっす!

しかし竹田の唯一の欠点は、怒り出すと手が付けられない、ことで、三千代への暴力も、彼女は我慢の限界に来てしまいました・・。

三千代は去って行きました。
一人になった竹田は、以前から言っていた言葉をまたつぶやきます・・。
「30才になる前に、何かどデカイことをやるんじゃ・・母ちゃんとの約束なんじゃ・・」

そしてあの日、猟銃を持った彼は、銀行に向かったのです・・。

「バイオレンス・スペクタクル・ムービー」ととらえるならば、明らかに事件中のシーンがハイライトとしてあったほうが良いとは思いますが、本作は実際にしかもそれほど昔ではない過去に起きた事件を基にしている、というのが一つ。
そして、その後の報道等で分ったのですが、「現場は凄惨を極めた」ということ。

そして何より高橋監督は、本作のような映画を作りたかったのではないか、と思うわけであります。

四国から緊急ヘリで母親が現場に到着するも、足かけ3日間に及ぶ立てこもりの末、竹田は第2機動隊・零(ゼロ)中隊によって射殺される。

大阪警察病院で検死される際に、検死官が服を脱がせると、竹田の肩にはTATTOOがあった・・。





ひきばっち的満足度★★★☆




「桜田門外ノ変」

2012-06-03 07:30:37 | Weblog

                          「桜田門外の変」

私、歴史あまり詳しくないので、「桜田門外の変」という出来事があった、くらいしか解らずに(汗)鑑賞となりました。

オープニングの「絵地図と解説ナレーション」には拍子抜けしましたが・・(+o+)

ストーリーの時系列が前後するので、結構考えないと、ありゃ・・・(゜∀。)このシーンは・・??となってしまうです。

物語はオープニングして間もなく「決戦前夜」になる。
そして程なく「その日」へと舞台は進む。
「こんなに早く一番の“見せ場”が来て、いいのかなぁ・・」と心配になるほど、早い。

その「たてまつる!」で始まる「桜田門外の変」


凄い迫力だ。“切っても切っても敵がまた立ち上が”ってくる(?)のか、かなり長い“見せ場”だ。
しかし息もつかせぬ殺陣、見ているこちらも力が入る。
人間て、やはり血の色に反応するのだろうか。芝居だと判っていても、「いけー!」などと心拍数も上がる。

井伊直弼がのっている駕籠に浪士が切り込む段では、私も見届け人になったような気分で「見事でござった」とえらそうにうなずいた。

映画はこのあと、「桜田門外の変」に至るまでの経緯を、時系列を戻して描く。

安政の大獄。はずかしながら、この作品でほぼ初めてどういうものか知りました。
吉田松陰がこれで死罪になったのが29才!そんな若くして、とは知りませんでした。

そして物語は、水戸浪士一人ひとりの最期を映し出してゆく。

決戦中に討死した稲田重蔵(田中要次)を筆頭に・・。

主人公・関鉄之介(大沢たかお)の家の家宅捜索(?)の場面は胸が詰まった。
加藤清史郎君、恐るべし・・・。

ラスト近くの死罪言い渡しのシーンで、一人ひとりの年齢が出る。
二十代、三十代で散っていった浪士の多さに驚く。

最後、関が刑場の露と消えるエンディングまで、「桜田門外の変」のシーンからかなり時間が経っているので、少々ストーリーが間延びした感はあるが、
決起した浪士たちの強い志は十分伝わって来る作品だった。

追記.エンディングの歌、どうなのかな~。インストのほうがよかったような気がします・・・。




ひきばっち的満足度★★★☆






「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」

2012-06-02 09:27:51 | Weblog

                          「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」

「ディア・ハンター」で、その名を世に知らしめたマイケル・チミノ監督が、次の「天国の門」で大コケして、映画会社1つがポシャっちゃったというのは結構有名な話・・・(私は「天国の門」未見です)。

そのチミノ監督がリハビリ(?)期間を経て、起死回生の一撃(になったのかな?)として作ったのが、この「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」。

私は本作を23年程前(約四半世紀!)に観て、ミッキー・ロークジョン・ローンの“男のせめぎ合い”を堪能した記憶がある。

この作品の見どころの一つは、ニューヨークのチャイナタウンの絢爛豪華な「表」の部分と、チャイニーズ・マフィアたちの「裏」の部分のコントラストだ。華僑たちの華やかな祭りに紛れて、麻薬密売の内部抗争が進んでゆく・・。

ネタバレあります・・。

本作のびっくりシーンのひとつは大きな中国料理店で起きる無差別殺戮のシークエンス。
なかなか、ハード・ボイルド。インパクト大です。
この作品の数年後に作られることになる「ゴッドファーザーpart3」のヘリコプターからの殺戮シーンに影響を与えたかどうかは判らないが、雰囲気は似ている。

ストーリー的には、
チャイナタウンを裏側で牛耳らんとするチャイニーズ・マフィアの若きボス、ジョーイ・タイ(ジョン・ローン)と、彼らを殲滅させるために突っ走る向う見ずな刑事スタンリー(ミッキー・ローク)との激烈な攻防・・そこに正義感の強い、TVの報道キャスターである中国系アメリカ人トレイシー(アリアーヌ・コイズミ)が絡んでゆく・・。

とにかく刑事スタンリーが突っ走るわけですよ。
「みじんの悪も許さない」的なキャラクターなんですな。
現実にいたら友達にはなりたくないです(笑)

しかしこの映画に関しては、スタンリーの過剰な正義感と無鉄砲さにビリビリきちゃうんです。
ふり切れているんです。考えが(どっち方向か知らんけど)

しかしその正義感のせいで、犠牲になってゆく人たちが・・。
スタンリー本人は難をのがれたが、見せしめとして、妻のコニー(カロライン・カヴァ)が殺されてしまいます・・。

そして潜伏捜査に入っていた中国系の若い刑事ハーバートも・・。

さらには事件を報道していたトレイシーにも毒牙が・・。

23年前に、一緒にこの映画を観た先輩が「この主人公(スタンリー)キライ!!自己中で自分勝手なんだもん」と言っていたのを思い出しました・・。
映画的にはオモシロイキャラクターなんだけどな~・・・。

エンディングですよ問題は。
「オレが間違っていたようだ」ってスタンリーとトレイシーが抱き合ってキスをして・・・ええっ・・!・・(゜∀。)チミノ監督ぅ~・・(汗)。



ひきばっち的満足度★★★★