ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ゴーヤーちゃんぷるー」

2008-11-08 19:22:14 | Weblog
 多部未華子の主演作品が頻出してますが、好きだから独断と偏見でいてまえー!!
 真っ暗な気持ちで歩く学校までの道・・。クラスメイトは完全に自分をシカトして追い抜いてゆく。ひろみ(多部未華子)はシカトのターゲットになっていた・・。学校では皆ストレスを抱え、次のシカトのターゲットを探していた・・。
ひろみは祖父(北村和夫)と祖母(長内美那子)との三人暮らし。写真家だった父は海で亡くなり、母親の喜美子(風吹ジュン)はひろみがまだ幼い頃に家を出ていった。
 学校にも家にも味方はおらず、いる場所さえ見つけられないひろみはいつしか自分の部屋に引きこもるようになった・・。
真っ暗な部屋の中、インターネットだけが唯一の外との窓だった。
 ひろみは掲示板で知り合ったメル友の「ケンムン」と名乗る青年には本音を打ち明けていた。
ケンムン(武田航平)は西表島のダイバーズショップでインストラクターをしているらしい。偶然にも、西表島は母・喜美子が住む島でもあった。
 ケンムンに会うため、そして、喜美子に会うため、ひろみは部屋を飛び出した!
 
 原作は、竹内絋子さんの「まぶらいの島」という児童小説です。
まぶらう=護られる 生きるとは、まぶらいあうこと・・。厳密には、鹿児島の加計呂麻島あたりで使われている言葉(原作は加計呂麻島が舞台)らしいです。
 西表島の自然をバックに、多部未華子が走る!走る!
大城美佐子さんがいいねぇー!
文化庁のお墨付きの映画ですが、肩肘はってないし(^^♪。
 レンタルDVDがなかなか置いてないのがかなしいなぁ・・(T_T)/~~~。

原作 竹内絋子 「まぶらいの島」
監督 松島哲也

出演 多部未華子
   風吹ジュン
   武田航平
   大城美佐子
   美木良介
   下條アトム
   新海百合子
   土平トンペイ
   石坂みき
   谷貝里緒菜
   藤村幸子
   玉城 満
   田中隆三
   長内美那子
   北村和夫

   森田健作(特別出演)

「砂の器」

2008-11-08 10:24:55 | Weblog
 過日、俳優の緒方拳さんがお亡くなりになった。
また一人、日本の名優が減ってしまった・・。寂しい限りである・・。
私が観た緒方拳さんの作品で、一本挙げよといわれると・・・困る・・。いうまでもない、いい作品がたくさんあるからだ。主演された映画は皆さんご存知かと思うが・・・。私は以前に紹介したこの映画の三木巡査の役が忘れられない。これから見る方もいらっしゃると思うので、ストーリーにはあまりふれないが、あの優しい巡査が、主役ではないのだが、この映画の重要な幹の部分になっているといっても過言ではないのだ。
 緒方さん追悼の意味も込めて、この映画をもう一度紹介したい。

 昭和46年6月。国鉄蒲田操車場構内にて事件発生。

50~70才とみられる男性の死体発見。

頭部及び顔面を石のような物でたたき潰されており、死後操車場構内へ犯人が死体を移動。轢死に装おうとしたとみられる。

着衣、所持品等に名前なし、身元不明。

ただ1つポケットにあったトリスバーのマッチを手掛かりに、捜査員が聞き込みを行ったところ、殺された人物と、犯人と思われる30~40才位の男が一番奥の席で話をしていたとのこと。

さらに聞き込みを進めると、一人の女給さんが2杯目の水割りのおかわりを持って行った時、

「カメダはどうした・・・とか・・・カメダは変わらない・・・とか・・東北弁で話しているのがちょっと聞こえましたが・・。」

東北弁の「カメダ」・・。ただ1つの手掛かりをすべに、警視庁の今西(丹波哲郎)と蒲田署の吉村刑事(森田健作)は秋田へ急ぐ・・・。

この映画の中で、緒方さんは、後半に登場する「三木巡査」を演じている。観ていただけば解るが、実直で、人情に厚い巡査である・・。この映画を何度観ても、三木巡査のところは涙を禁じえない・・。

数年前にTVでも中居正広さん主演で「砂の器」をドラマ化していましたね。

この映画版は昭和49年の作品で、主人公が背負っている「宿命」がTV版とは違います・・。

昭和40年代、松本清張原作の映画が次々と作られる中、「砂の器」は、そのテーマの難しさからか、まるで登頂を拒む処女峰の如く映画化の話が出ては消えていったそうです・・。

緒方拳さん、たくさんの映画をありがとう。ご冥福をお祈り致しますm(__)m。

脚本 橋本忍・山田洋二

監督 野村芳太郎

出演 丹波哲郎
   加藤 剛
   緒方 拳
   森田健作
   島田陽子
   加藤 嘉
   渥美 清
   佐分利信   
   山口果林   他

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