ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「野性の証明」

2020-10-04 16:26:43 | Weblog
(C)KADOKAWA1978                             

思い出の映画です。

あれは、1978年になるのでしょうか。
中学生だった私は、それまでいわゆる「大人向けの映画」(成人映画じゃないっすよ)を、ほとんど観たことがありませんでした(スター・ウォーズくらいかな)。

たしか中間テストか何かで、学校が早く終わった午後だったように記憶しているのですが、どういうきっかけだったか忘れてしまったのですが、友達に誘われて、この映画を観に行くことになりました。すでに上映終了の日が近い頃で、映画館はお客さんもまばらだったように記憶しております。
その頃のテレビでは、この映画の宣伝が頻繁に流れていた(当時の角川映画はTVスポットが頻繁にありました)ので、何となく映画の雰囲気は知っていたのですが。。。

田舎の中学生だった私は、オープニングの健さん演ずる特殊工作隊員たちのトレーニングのシーンで、いきなり目が点になってしまいました。
自衛隊員の中から選りすぐられた、「超法規的」に命令を遂行する、秘密の精鋭部隊です。

ネタバレあります。。。

映画ではまず、反政府ゲリラが、アメリカの大使たちを人質にとって山荘へ立てこもる事件に、特殊工作隊が闇に紛れてカイトで山荘に舞い降り、事件を制圧するエピソードが描かれます。。。

それに続いて、その特殊工作隊で行われる、北上山地からのサバイバル訓練の様子が映し出されます。

この映画の主人公・味沢岳史(高倉健)もその訓練に参加していたのですが、あまりの過酷さに、疲弊しきって登山道へ転がり出たところで、登山者の越智美佐子(中野良子)と遭遇してしまいます。

この訓練中の、一般人との接触は、固く禁じられていました・・。

そして、運命(?)の薬師丸ひろ子さんの登場です。
薬師丸さんは、味沢が越智美佐子に遭遇した場所から程ない寒村で起きた、そのほとんどが惨殺された事件の、集落のたった一人の生き残りである長井頼子役で登場します。

その事件では、越智美佐子も犠牲になっていました。

頼子は目の前で繰り広げられた凄惨な事件のショックから、記憶を失ってしまいます。

救出されてからの警察署員の問いに、頼子が口にするのは「青い服を着た男の人・・」という言葉だけでした。。
そして頼子は、遠縁の親戚に引き取られて行きます。。

という感じで始まるのですが、今考えると、デビューの作品で、いきなりこの難しい役どころというのは、薬師丸さん、かなりの重責だったのではないでしょうか。

ストーリー的には、この事件の一年後の、東北にある羽代市を舞台にして、特殊工作隊を除隊した味沢と、その養子になった頼子、そして件の事件で犠牲になった越智美佐子の妹である新聞記者・越智朋子(中野良子・二役)の3人を軸に、羽代市を影で牛耳る大場グループの会長・大場一成(三國連太郎)、その息子であり、暴走族のリーダーである成明(舘ひろし)、建設業者中戸組の幹部・井崎(梅宮辰夫)などが登場し、朋子と、彼女を見守る味沢の、大場グループの不正を暴くべく戦いが描かれます。

それと並行して、岩手県警宮野署の刑事・北野(夏木勲)が登場し、件の集落惨殺の生き残りの長井頼子を味沢が引き取ったことに不審を抱き、味沢が元自衛隊の特殊工作隊員だった事を嗅ぎつけ、味沢が件の惨殺事件の犯人であるとして、彼を逮捕すべく行動してゆきます。

そして味沢の自衛隊除隊の真相が知れて、特殊工作隊の存在が明るみに出ることを恐れた自衛隊幹部は、要注意除隊者であった味沢を、記憶が戻りそうな頼子もろとも抹殺することにします。。。


だんだんスケールがでかくなって、終盤の戦闘シーンにつながっていくのですが、2時間半近い大作なので、登場人物が多いし、ストーリーが交錯してゆきます。
逃げたと思ったら連れ戻されたり、味方だと思ったら、そうじゃなかったり。脚本も凝っています。
ちょっとストーリーのフォーカスがぼやけたかな、とも思うのですが、やはり健さんと、薬師丸さんの魅力で(私的には中野良子さんも素敵!)物語に惹きつけられます。

三國連太郎さん演ずる大場会長も重厚で存在感あるのですが、その息子を演じた舘ひろしさんがとてもイイっす!若くて無謀で無鉄砲な“若(ワカ)”を演じて、新鮮なインパクトでした。(この前年に公開された「人間の証明」では、岩城滉一さんがいい味を出していましたね!)

ネタバレになっちゃうのですが、終盤の特殊工作隊との戦闘の前に、健さん演ずる味沢が北野刑事に、「助かる方法は三つしかない。この演習が終わるまでどこかにじっと隠れているか、演習地の外へ逃げ出すか・・さもなくば・・・あの22人を倒すかだ!」のセリフがカッコよすぎる!スンマセン単純で。。。

しかし、特殊工作隊が味沢たちを抹殺するために来るのはまだ解るとして、何も3人を消すのに、演習に紛れて始末するとは言うものの、地平線の彼方から、戦車隊やロケット砲を持ってくるというのは、ちょっとスケールがデカすぎるかなと(苦笑)。
まあそれだけ、味沢という男は脅威だったんでしょうね。

当時の雑誌か何かの、角川春樹氏のコメントで憶えているのは、「どうせ嘘をつくなら、スケールのデカい嘘をつきたい」というものでした。

この終盤の戦闘シーンは、北米のどこかで撮影されたとか。
たしかにスケールデカいっす。

観ていても、ヘリの音が消えたらブレーキを解除して、トロッコは下りで動くから、と、薬師丸さん演ずる頼子が、味沢から言われますが、こんな所から、どうやって千葉のおばあちゃんの所へ行くんだろう??とまじめに心配したのを憶えております。

この映画、音楽は、「犬神家の一族」「人間の証明」や「ルパン三世・カリオストロの城」などを手がけた大野雄二さんが担当しています。

ストーリー最後の方に、山川啓介さん作詞、大野さん作曲で町田義人さんが歌うテーマ曲「戦士の休息」が流れますが、これは当初は「銀河を泳げ」というテーマ曲が用意されていたらしいのですが、それより後に作られた「戦士の休息」で行こう、ということに変更されたというのを何かで読んだ記憶があります(「銀河を泳げ」のメロディーは、インストゥルメンタルで、作品中に使われています)。


この映画のTVスポットは、高倉健さんの姿をバックに、「男は、タフでなければ生きていけない。優しくなければ、生きている資格がない」というレイモンド・チャンドラーの小説のセリフがかぶり、「戦士の休息」が流れる、という感じだったのを憶えております。

当時中学生だった私は、この映画の余韻に浸りたくて、映画館からの帰りの道を、バスに乗らずに、歩いて帰った記憶があります。

この映画を観たのを皮切りに、映画館へ足繁く通う少年になりましたです。。。

ということで、「野性の証明」のレビューでした。。。




ヒッキー的満足度★★★★







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2 コメント

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あらま (宮ちゃん)
2020-10-05 15:55:45
なるほどーーーーーー
この映画で、ヒッキーさんは
映画少年になったわけですねーーーー
何かに、感動したり、衝撃を受けたりすることで
人生が、大きく変わったりしますねーーー
もし、この映画に出会ってなかったら
今のヒッキーさんじゃないヒッキーさんになってた?
かもですねーーーーーーーー
それでは、ぐっどないとべいびいーーー
ギャーーーーひきばっちー -----
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宮さん こんばんは♪ (ヒッキー)
2020-10-05 19:38:19
そうなんですよ~。
この映画が、全ての始まりでした(^^♪
この後に、「ブレードランナー」に出会ったり、さかのぼる感じで、「ロッキー」や「砂の器」を観ることになるんですね~。

映画「野性の証明」と、音楽では、吉田拓郎の「流星」が原点ですね~(^0_0^)

お小遣い節約するため、自分でおむすび作って映画観に行ったのを、憶えております(^^♪

コメントありがとうございました!
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