私の実家には内風呂が無く叔母が銭湯を営んでいたので銭湯育ちです。
5月5日の端午の節句は菖蒲湯です、風呂に浸かり菖蒲でハチマキをするのが恒例だった、頭が良くなるとの御呪いでした。
この習慣は武家社会の伝統らしく、勝負に勝つの洒落らしい。今でも毎年の行事でハチマキはする、ただ意味が変わった禿防止の御呪いに成ってしまった。
また冬至のゆず湯も欠かせ無い行事です。
中3の時受験勉強もせず悪餓鬼と共にチャリンコで毎週銭湯巡りをした、銭湯が楽しかったのだろう今は廃業して少ないが当時は格町内に一つは有った、全市内の銭湯をほぼ制覇しただろう。皮膚がフヤケル程長時間お喋りし入浴していた懐かしい思い出です、学生時代東京に住み田舎の風呂より立派なのには驚いた。
時代は変わる、学生時代の親友と2ヶ月に1回は温泉旅行に行くしかし年金生活者だ高級旅館には泊まれない。
しかし驚く事に唯一サラリーマン経験で有る40年前の旅行会社時代と同等の価格で泊まれる旅館が有るのだ、多分皆様もご存知でしょう○○ホテルチェーンで何社も有る、しかも一定の時間飲み放題だ呑んで温泉に入浴出来れば満足で有る。
しかし鬼怒川温泉近辺、昔の繁盛期の面影が無く廃墟と化した旅館が多く残念に思う、そしてコロナ問題でホテルの倒産が多く旅行会社に在籍した私には他人事とは思えず心が重い。
話題を楽しく仕様、今の青年は銭湯入浴の経験無いのだろうか、或る旅館の体験だが三人の青年がバスタオル捲いて入浴しているのだ、テレビの温泉番組同様だ思わず笑いが込み上げてきたが瞬時に中年の方から罵声が飛んだ、当然だが面白かった。
また或る温泉地で廉価の旅館が無く交渉したら、修学旅行生と一緒の日なら割引が有り即決定した。呑めれば少々騒がしくても気にしない、また面白い場面を見た先生が温泉の入浴の仕方を生徒に説明しているのだ、笑ってみて居たら先生と親しくなり世間話をした。時代が変わったのだろう和式便器の使い方も説明する場合が有ると言う、半世紀以上のタイムラグが有るから納得した。
我々の時代修学旅行泊りの場合、米が配給制度で何合かの米を持参した、そんな話で友人と盛り上がり生徒の騒々しさも楽しく旨い酒だったし面白い旅だった。
十年一昔と言うが、半世紀以上経つと世の中様変わりするのは当然で有ろう。
しかし菖蒲湯、ゆず湯伝統は長く残したいと思う年に成ってしまった、光陰矢の如し門松何回見られるか分から無いが元気な内は温泉楽しもう。
補足
何年か友人と温泉に行っているが今年は未だ無い、コロナ問題で今年中は無理かも知れない残念だ。温泉旅館の皆様非常に大変な状態でしょう御察し致します。
めげずに辛抱して頑張って下さい、コロナが終結時には必ず訪れます。