バイクと綴る物語 ~CRF250 RALLYと旅風景~

転職を機に二輪免許を取得。以後、バイクの魅力に取り憑かれ、毎週末はソロツーリングへ。旅先で出会った出来事を綴ります。

XR250 山梨“クリスタルライン”ソロツーリング

2014年09月28日 | XR250
時は8月16日、お盆のUターンの真っ只中に高速道路の下り線をかっ飛ばして、山梨のクリスタルラインに行ってきました。

このクリスタルラインとは、もしかするとあまりメジャーではないかもしれません。

近くには有名な昇仙峡があり、そちらは多くの方がご存知でしょう。

クリスタルラインは、その昇仙峡をさらに北上したところにある、全面舗装の林道(支線はダートの林道が多くあるので注意)。
実は約70キロもあるという、長い長い林道。

http://crystal-line-guide.info/01.html

水晶が取れる場所、そして水晶のような美しい景色に包まれた…ということが、名称の由来らしい。



観光地である昇仙峡を超え、荒川ダム(能泉湖)を見ながらさらに山奥へ。

途中、黒平町という、昭和というか、それ以上に時代の止まった様な町あり。

道路は最近災害復旧工事をしていたのか? 新しく走りやすいアスファルトと、砂利の浮いた古いアスファルトが交互に現れる。ロードバイクだったら、ちょっと気を使いながら走ったほうが良いかもしれません。

そして頂上。









何もないのですが、それはそれで良いのかと…。


さらに進むと、乙女高原という草原が出てくる。ちょっとこじんまりとした高原。
※このとき、写真を撮ろうとしたのですが、遠くの山で雷鳴が響いており、一目散に通りすぎてしまいました…。

琴川ダムを過ぎ、杣口(そまぐち)林道をおりると、こんな景色に出会う。

「サワラ林」というそうなのですが、とにかく歴史のあるというか…。

急斜面に巨木が倒れないように根をはり、このような風景を作ったとか。







「もののけ姫」が出てきそうな(あれは舞台が屋久島か?)。


クルマの走る音や、飛行機の音など、人工的な音がすべてこの深い苔に吸いこまれて行くような、不思議な空間。

山梨の巨木100選にも選ばれているこの風景。山梨はよく来るツーリングスポットですが、まだまだ奥が深い…。

もっともっと探検しなくては!




※動画を追加しました。

前編


後編

夏休みキャンプツーリング最終日 奥只見 樹海ライン

2014年09月27日 | XR250
まもなく10月、季節は本格的な秋に突入 というこの時期に、夏休みのブログですみません。

では、早速ですが国道352号線(樹海ライン)について。


この日のルートは、キャンプ地の福島・檜枝岐から出発し、新潟・奥只見湖の脇を通って枝折峠を下り、小出へ抜ける。



檜枝岐から新潟を目指し、走り出して直ぐにワインディングが始まる。森林限界が近いのか?葉の細い樹木が立ち並ぶ。

左手に尾瀬の玄関口(御池)の駐車場が現れる。尾瀬を目指すたくさんのハイカーでにぎわう場所。

御池を過ぎ、さらに高度を上げていく。左手方向には日本100名山の「平が岳」だろうか?
スケールの大きい眺望が広がる。

子供や奥さんにも見せてあげたい…と思うが、クルマで来るにはちょっと酔いそうな道なので、帰って土産話でも聞かせてやろう。

このような風景に出会えることこそ、「バイクが好きで良かった!」と思える瞬間だ。


福島/新潟の県境に近づくにつれ、今度は高度を下げてゆく。そして新潟に入ると、木々の葉の面積がとたんに広くなる。

ちなみにこの樹海ライン、2006年からバイクも通行可能となったようだ。

そして僕は、2012年に新潟側から檜枝岐を目指さそうとしたが、「新潟・福島集中豪雨」による災害で通行止め。

次は2013年に福島側から新潟を目指した。通行可能だったものの、ところどころで大規模な復旧工事の真っ最中であった。

道路に沿って流れる川(只見川)の河原には、ずいぶんとでかい岩がごろごろ転がっている…。
こんな大岩を転がす水流とは、いったいどんななのだろう?


奥只見に近づくと、沢が道路を横切る「洗い越し」が多くなる。沢の大小もあるが、いわゆる“ザバーッ”という感じ。はっきり言って、汚れます…。




奥只見湖畔。この湖は大きすぎると言うか、長すぎるというか。全体像を見ることはできない。「なんだ、小さい」なんて見えてしまうが、ホンの一部しか見えていない。

※2013年の画像ですが、こんな感じです。





真夏の日差しに、空冷エンジンのパフォーマンスが下がる。そして人間も、脱水症状ぎみに…。ところが、ふと対岸の山々を見ると、雪が残っている。実は昨年も見た景色だけど、これには改めて驚いた。





奥只見湖畔の道は、日差しをさえぎるものが少なく、とにかく暑かった…。
※この日は関東・甲信越で「高温注意報」が出ていた。



枝折峠を下り、高度を下げるにつれ、それは顕著。小出周辺は37度だったような…。


すばらしい夏休みのツーリングも、そろそろ最後。高速道路にのり、家路を急いだ。

もちろん、家に帰るまでがキャンプツーリングであるという注意をはらいながら…。



夏休みキャンプツーリング~田代山林道~

2014年09月20日 | XR250
川俣檜枝岐林道を福島側から栃木(川俣)方向に下ると、林道は二手に分かれる。

一方は川俣湖へ、もう一方は馬坂林道(ほぼ舗装だったような…)を経由し、南会津の田代峠を目指す田代山林道(こちらはダート)。

田代山林道は、舗装とダートが交互に現れる(とは言え、95%ダート)。舗装は比較的新しく、ダートもよく整備されている。

恐らく、遠からぬ未来に全線舗装になってしまうような気がしてならない…。

すれ違うクルマやバイクはない。相方のバイクの排気音と自分のXRの排気音、そして風が木々をゆらす音以外、なにもない。

途中、舗装のコーナーで相方の「ギャー」と言う声がインカムから聞こえた。


「???」と思ったとたん、自分も同じような声をあげてしまう。

大きな蛇が道路を横切り、尻尾(どこが尻尾か微妙だが…)を踏んでしまい、怒った蛇が頭をこちらに向けていた…。

ところで田代山林道のダートは、とにかく走りやすい。石を敷き詰めたというより、硬く締まった土と言う感じに近い。ダート初心者でもきっと楽しめるだろう。


■田代山林道(川俣→田代山峠)



田代峠頂上。








遠くまで、僕らが今まで走ってきた道が見える。

標識に「11人以上のバスは通行禁止」とあったが、そりゃそうだと思う
(でも、標識にも記載しないと、11人以上を乗せて林道に入るバスがあるってワケか?)。


こちらは福島の南会津へ続く道。

蛇行を繰り返し、一気に下る道。







■田代山林道(田代山峠→南会津)


栃木側と違い、路面の石はちょっと大きめ。少々轍も出てくるが、整備の手はしっかり入っている。ガードレールも比較的新しい。


途中、田代山の登山口があるが、そこを目指して福島側から登ってくるハイカーさんのクルマが増えてくる。

登山口付近は特に、常に「前からクルマが来るかも知れない…」という注意を怠らないように!



オフ車に乗りながら、そして林道が好きでありながら、1年に数回しか林道を走れない私としては、ハードな林道を走る腕はない。

なので、今回の林道のようなよく整備された川俣檜枝岐林道や、田代山林道のような道が心地よい。

全長20数キロ。とても爽やかな汗をかかせていただきました!

川俣檜枝岐林道(福島→栃木)下り編

2014年09月14日 | XR250
ツーリングマップルでは、「福島側は良く整備された道」とあり、栃木側は、詳細記載はなかったように思う…。

ただ、たしか栃木側が通行不可でも、福島側は可能な場合がある」とのこと。

今回走ってみて、少々納得。

帝釈山(馬坂峠)から下り始めてすぐ、石は大きく鋭利となり、川の流れた跡が…。
福島側ほど整備されていません(特に頂上付近)。

とにかく、石が大きめであり、私のようなヘッポコライダーは手が汗ばんでくる。
※動画では分かりづらいかもしれませんが、結構な下りです。


ただ、キツめなのは最初の5キロほど。だんだん走りやすくなります。
※確か福島側の走行距離は11キロ程度で、帝釈山(馬坂峠)から栃木(川治)までも同じくらいだったような…。


林道を走りなれた方なら、問題ないと思います。

檜枝岐→川俣(下り)


次回は田代山林道をレポートします。

川俣檜枝岐線(福島→栃木)動画編

2014年09月09日 | XR250
まず、あまりにも気持ちがよく(=これはホント)、

そしてずっと走っていたく(=ある意味ホントだけどバイクをしっかり止められる平行な場所があまりなかった…)。

ので、写真はあまりありません。

ただ、動画はしっかり撮りました。

編集PCの都合で途中画面の荒れもありますが、もしココを始めて走る方はご参考にどうぞ。

次回のブログでは、帝釈山(馬坂峠)から栃木(川俣温泉側)へ下る動画をアップします。




夏休みキャンプツーリング 川俣檜枝岐林道

2014年09月07日 | XR250
今回の「夏休みキャンプツーリング」には、いつもの年とはちょっと違う“楽しみ”があった。

それは、会社のバイク仲間と檜枝岐の七入オートキャンプ場で合流し、林道を一緒に走る計画をしていること…。


2日めの宿泊地、かやの平を撤収。涼しいかやの平を下り、国道117号線で新潟を横断して同僚の待つ桧枝岐に入る予定だったが、この日の新潟はフェーン現象で「この夏一番の暑さ」だったそうな…。道路沿いの温度計は37度。タイヤが解ける…、いや、それ以上に暑さで頭がボーっとしてきた(熱中症手前!?)。

途中、何故か「蛾」が大量発生していたようで、いたるところにひらひら舞う不気味な姿や、卵を産み付けられてしまい、土色に変色した家の壁などがところどころにあった(蛾、および毛虫の苦手な私には耐え難い光景…)。


ようやく檜枝岐に入り、同僚と合流。
その夜、同僚と酒を飲みながら林道攻めの作戦を立てる。昼間の脱水状態をビールで存分に満たす。重たい思いをしながら、お土産に買ってきたクラフトビール(志賀高原ビール)の旨いことこの上ない。嗚呼、なんて楽しい時間なのだろうか?



翌朝、しっかりと朝食を食べ、戦闘準備に入る。

檜枝岐温泉から、帝釈山(馬坂峠)を目指す。川俣檜枝岐林道。過去2年檜枝岐に来ている。良い林道があることは充分知っていたが、万が一転倒などあった場合、家に帰れなくなる(=もう“ひとりバイクツーリング”のお許しを請うことがNGとなる…)ため、ずっと我慢をしてきた。

その我慢の道が、目の前に広がる…。




普段のツーリングでは99%以上が舗装なので、こんなタイヤを履いている(D605)。
ちょっと空気圧を下げ(1.1キロくらい)、グリップを高めてやる。



ちなみに同僚のマシンが履くタイヤはこれ。タイヤが土をしっかりグリップしながら走る後姿が実に頼もしい。



帝釈山(馬坂峠)山頂。福島側はとてもきれいに整備されている(ちょっと砂利が深いが…)。

栃木側へ一気に下るわけだが、頂上付近はちょっとガレ気味。石のひとつひとつが大きく、角が鋭利。おまけに水が流れ道路を掘っており、轍も深い。
※事前入手情報どおりだった。


※写真ではフラットに見えますが、この先ですぐガレ始めます…

ガレ場を慎重にやり過ごすと、下りの角度も浅くなり、実に走りやすいダートが待っている。


次のブログでは、馬坂林道、田代山林道をレポートします。
※動画もアップしますので、少々お待ちを!

明日も仕事なので、今日はここでおやすみなさい。。


夏休みキャンプツーリング 朝もやの「かやの平」

2014年09月06日 | XR250
かやの平での至福の一人時間。

サントリーオールドをロックで飲みながら、星空を眺める。

ちょっと先の広場では、林間学校の小学生たちがキャンプファイヤーを囲み、フォークダンスを踊っている。

山に響く歓声の中に、「火の神様」や、「マイムマイム」など懐かしい言葉が聞かれる。

そう言えば自分も、同時期の林間学校で、「マイムマイム」を踊っていたかも?

好きな女の子と手をつなげる瞬間にドキドキしながら…。

ちょっとにやりとしながら、夜は更け、オールドのペースが上がってゆく……。



そして朝(早朝)、小鳥のさえずりで目が覚める。

不思議なことに、4時ピッタリにいっせいにさえずり始める。

まあ、なんて早起きだこと!

そしてこの「かやの平キャンプ場」と言えば、「朝もやが幻想的」と、多くの先達たちがブログで教えてくれた。

にわかカメラマンの自分も、最近手に入れた中古カメラ(オリンパスE-620)を手に、テントをあけると…、




確かに、美しい。

人工物でない、「自然」が作り出す、計算のない景色。

大地が「生きている」ことを実感する。





朝露に足がぬれても、全く気にせず夢中でシャッターを切る自分がいる。

刻々と変化する景色の、どの瞬間も見逃したくないから…。







バイクが好きであること、キャンプが好きであること、そしてこの瞬間を提供してくれるすべてに感謝。

※小さなハエの様の虫にたくさん足を刺され、未だに後になってるが…。
あまり気にしていなかったけど、“デング熱”がはやっていたりする昨今、今さら虫刺されが気になり始めました(焦)。

まあ、デングではないでしょうが…。