バイクと綴る物語 ~CRF250 RALLYと旅風景~

転職を機に二輪免許を取得。以後、バイクの魅力に取り憑かれ、毎週末はソロツーリングへ。旅先で出会った出来事を綴ります。

XR250 奥日光へ 紅葉に出会うソロツーリング

2014年10月13日 | XR250
2014年10月11日ー13日、“体育の日”を含めたありがたい3連休。
最終日は大型台風の19号の襲来により荒れ模様ですが、関東地方は前半の2日間が奇跡的に晴天だったことにまず感謝。


さて、今回は奥日光へ紅葉に出会いに愛車XR250を走らせて来ました。


関越道 昭和ICより一般道へ。65号、255号、62号(沼田大間々線)、267号を経由し、右手に薗原湖を見ながら走る快適な道。この道はご存知の方も多いかもしれないが、沼田IC付近の120号線が混んでいる時の迂回路として昭和ICまで導いてくれる。距離は走るが、快適に走れることがオススメ。

薗原湖を超え、国道120号線に老神温泉で合流。

“東洋のナイヤガラ”と言われる吹割の滝。橋を渡る際、眼下に広がる景色が勇壮。このあたりはちょっとした観光名所で、道の両側に多くの店が立ち並ぶ。

尾瀬への入口を超え、丸沼高原を目指す。標高とともに山々の色に暖色が増す。と同時に、落ち葉の香りが深くなってくる。冬の準備を整えつつある森の香りが、冷たい空気とともに鼻の奥を刺激する。


丸沼。標高1500メートルあまり。紅葉は少々終わりかけかもしれないが、それでも充分に美しい。原生林に育まれた、透明度の高い湖水。「今日はドライ(フライ)で40センチのレインボー(ニジマス)があがった!」など、多くの釣り人が今日の釣果を楽しそうに語り合っている。













標高2000メートルあまりの金精峠を越えて栃木県へ入る。男体山、戦場ヶ原、湯ノ湖がお出迎え。目の前に広がる雄大な景色。「バイクが好きで良かった」と改めて思う道。ただよう温泉(硫黄)の臭いも、湯ノ湖ならではの祝福か?



















戦場ヶ原。誰から指示をされるわけでなく、湿原はしっかりと冬支度の真っ最中。









金精峠は、例年たしか12月末から翌年4月末まで冬季通行止め。昼間の日差しはまだ温かだけど、夕方は急に冷え込みが強くなる。恐らく、あともう少しで路面凍結など注意が必要になるだろう。

今回のツーリングが、僕にとって2014年シーズンの奥日光走り収めになりそう。今年も4回ほど奥日光を訪れることができたことに大感謝!




パワースポット 三峰神社ソロツーリング

2014年10月05日 | XR250
群馬 御荷鉾林道キャンプツーリングを終え、翌朝早く仕事の都合で会社に戻る同僚と「はこただみキャンプ場」で解散。
そのまま帰るのももったいないので、ゆっくり奥秩父を散策して帰ることに。

国道462号からすぐ229号へ進路変更し、秩父を目指す。

途中、志賀坂峠を右折し、金山志賀坂林道へ入る。

ちなみにこの道は林道とは言え、全面舗装。途中、砂利や砂が流れ出しているところがあるが、バイクなら問題ないだろう(クルマは道路幅が狭いので注意)。

左手に両神山がそびえる。しかし、付近の山々は伐採なのか災害なのか? 荒涼とした風景が続く。

八丁峠。真っ暗なトンネルを越えると、風景が変わる。

そして、左手に日本窒素の鉱山が現れる。石灰石で道路が白い。ところどころ石灰石が山積みになっており、雪のように白い。そして街なのか廃墟なのか? 独特な雰囲気の集落が続く。





このあたりには有名な林道が2本ある。ひとつは上野大滝林道(2014年10月4日現在災害通行止め)。もう1本は中津川林道。2度ほど走ったことがあるが、17キロのダートはなかなか走り応えがあった。

ただ、今日の自分はキャンプ道具満載、そして「ひとり林道禁止」なので我慢。


中津川を超え、国道140号線に入る。三峰神社を目指すが、大滝温泉から二瀬ダム(秩父湖)までの道が災害通行止めで、栃本付近から迂回。

ちなみに二瀬ダムの入り口は、以前は変則的なトンネルをくぐったが、道が新設されて若干合理化が進んでいる(ダムを渡る道が相変わらず1本で、信号制御で交互通行という不便さは変わらず)。

三峰神社到着。駐車場はバイクで200円。

近年のパワースポットブームなのか? クルマはかなり多い。

標高約1100メートルのこの地、先ほどの二瀬ダム付近より、よりいっそうひんやりとしている(むしろ寒い)。

もちろん、紅葉の進行も早い。








境内は空に向かって真っ直ぐ伸びる杉の巨木に囲まれ、神秘的な雰囲気が漂う。





日本武尊(やまとたけるのみこと)銅像。日本の神社の創始者である日本武尊は、この地から国中を眺め、神威の擁護を願ったととのこと。





日本武尊が見た国々。それはこんな景色だったのだろうか?





拝殿。両脇に座する巨木。

ちなみに三峰神社が僕らに与えてくれるのは、「気」とのこと。なにか固い決心を持った人に、更なる気力を授けてくれる。





そう言えば、自分には何か固い決心があっただろうか? 巨木を前にしばし反省…。


実は、ここ1年ずっと、ひとりツーリングで「三峰神社に行こう」と思っていたのだけど、途中でくじけたり、またツーリングルートに選んだ道路が災害で通行止めになっていたり、天候が急変したり…。なかなかたどり着けなかった。

今回、しっかりとこの地を踏めたことは、何か自分にも前進があるのかもしれない。

全てを受け入れるようなやさしい雰囲気はない。ただ、厳しい中にも叱咤激励してくれるような、何か大きな強さを改めて感じた。



XR250 御荷鉾スーパー林道

2014年10月05日 | XR250
群馬と埼玉との県境付近にある御荷鉾林道。

ツーリングマップルには「関東屈指のスーパー林道」とある。

気になって仕方がなった…。

神流湖付近、国道462号や、その先の299号線は何度も走っているが、何しろ嫁より「ひとり林道禁止」と宣告されているので、ずっと遠い存在だった。

しかし、今目の前にその道が広がる…。

今回は会社の同僚と2台でのキャンプツーリングなのだ。




「恐竜王国」をさらに上野村へ進み、途中右折。山道に入り、八倉峠を目指す。

途中集落が現れるが、まずクルマがないと生活できないだろう。というのは、とにかく坂・坂・坂で、かなりの急坂。

我々の軽いパワフルなバイクでも、坂の途中で止まりたくない(坂道発進したくない)感じ。


八倉峠。T字に分岐するが、左は舗装された御荷鉾林道。右はダートのちょっと新しい○○林道(名前忘れました…)。

地図上では右手側にダートの御荷鉾林道が現れるはずだったが、あるはずの場所はご覧の通り…。




そう言えば、マップルには「H19年現在災害復旧中」とある。これか。なるほど、道が全くない。
※よく見ると、向こう側にガードレールの支柱が残っている。

この新しい林道は、迂回路の役割のようだ。


早速林道へ進入。上野村方向から赤久縄山方向を目指す。

走り始めて直ぐ、溝あり、少々ガレありの荒れた道。軽快に荒れた道を飛び越えるXR250。ライダーはスタンディングが続き、腿がわなわな…。でも楽しい! 楽しすぎる!

この道はガレや溝が過ぎ、フラットダートが現れてもところどころ突然溝が現れるので、路面変化はちょっと注意したい。

なお、上野村側から走り出した場合、最初の5キロくらいが上記のような状況で、その先はほぼフラットダート。

そしてこの風景。









バイクが好きであること、そして何よりこのシチュエーションを自分に与えてくれる環境に感謝。それ以外の言葉は見当たりません。


宿泊は恐竜王国に併設される「はこただみキャンプ場」。テントサイトは8つのみ、あとはバンガローやコテージを中心としたこじんまりとしたキャンプ場だ。

そしてこの日は自分たちだけの貸切り。



シャワー室完備、トイレは水洗で、和洋あり。とにかく手入れが行き届いており、炊事場も清潔に保たれている。ちょっと狭いけど、好感の持てる施設。

キャンプサイトは石が多く硬いので、エアマットや強いペグが必需品でしょう。

その夜、同僚と焚き火を囲み、酒を酌み交わしながら話す内容は、結局会社のことが中心(笑)。

二人とも前日までの仕事がハードであり、飲みながら寝てしまうという失態を演じ、肌を露出している部分(と言っても手と首と顔ぐらいだが)に数十箇所虫に刺されました。
10月初旬でも、虫たちは元気なので対策はしっかりしましょうね!


神流川のせせらぎを聞きながら、静かに夜は更けていきました。