2005 J1 第6節 ジェフ千葉ｖｓ鹿島アントラーズ

１６日は横浜ＦＣが福岡遠征に行ったため、こちらのカードを観戦してきました。

本当はＦＣ東京ｖｓ浦和レッズも捨てがたかったけど、ジェフのサッカーは相変わらず面白そうなので、こちらをチョイス。対するアントラーズも久々に見るのでどんなサッカーをするか気になっていました。

試合は前半は両者お互いの長所を消しあうような展開でしたが、能力のある選手が点と線で繋ぐサッカーを展開するアントラーズに対し、ジェフのサッカーは、３、４人の選手がゴールまでのイメージを共有している展開を体現してくれるので、見ている方としてはアントラーズよりジェフのサッカーの方が面白かったです。

見ていて気がついたのですが、Ｊ１とＪ２のサッカーの違いをあげると、例えばジェフ側の攻撃で右のサイドがアントラーズ守備陣に詰められて消されたときＪ２横浜の選手はそこで手詰まりになってお手上げのシーンを多々見るのですが、Ｊ１の選手はそこで切り返しを一つ入れて左足で、ほぼ正確なクロスを上げられる点かなと。

Ｊ２の選手全般にいえることですが、Ｊ２の場合、戦術に合ったポジションであれば、その能力を発揮できるけど、得意のポジションを消されたりすると並以下のパフォーマンスに落ちる選手が多い反面、Ｊ１の選手は要求された戦術ポジションから外れた位置からでも個人の技術が高いため、ある程度の攻撃の形に持って行ける点はさすがだなと感じました。

アントラーズのサッカーをつまらないと評しましたがそれでも先制点を決めた小笠原選手のポジショニングは見事の一言。対するジェフも同点となった佐藤勇人選手のゴールは典型的なジェフ攻撃陣の左右の揺さぶりによってアントラーズＣＢ２人が釣られたところをバイタルエリア中央に進入した佐藤選手が決めたもの。アントラーズＤＦが佐藤選手の進入に気づき、足を出したときは、佐藤選手はシュートを打った直後でもう時既に遅し。あのシーンは本来アントラーズＧＫ曽ヶ端選手がＤＦに対してコーチングすべき場面じゃなかったのかなーなんて思ったりします。それともどうしようもない場面だったのでしょうか。素人の私にはその辺の対処法がよくわかりません。わかる人教えてください。

サポティスタでも振れていましたが、この日の試合の主役は上川主審でした。この日の彼のジャッジは判定基準が厳しい部分もあればヘンな所で流したり、選手の駆け引きを見抜けなかったりと散々でした。特に、ストヤノフ選手に対する一発レッドの判定は私にはもう理解不能でした。オシム監督は試合後の会見で「両方にイエローカードが与えられるべきだった」と述べていますが、カードを出すならば色はイエローがあのシーンでは妥当でした。

その他にも、ストヤノフ選手に対するジャッジが、あの基準であれば、その後のプレーで起きたファウルも当然レッドだろ、というシーンも再三ありましたが、イエローで済ませたり、普通に笛を吹くだけで終わったりと、私にはよくわからない判定が多数あったように見受けられました。

ストヤノフ選手に対する判定が下るまでは好ゲームだっただけに、彼がゲームを壊したと批判されるのも、やむを得ないかなと感じます。

しかし、ジェフも一人退場してからも攻撃的姿勢を崩さず果敢に挑んだのは見ていて気持ちよいものでした。
７７分に決めたマリオ・ハース選手のゴールは、右からの３本のダイレクトパスからハース選手が左足アウトのボレーで決めたもの。恐らく今季のＪリーグベスト１０入り確実なビューティフルゴールかもしれません。

ストヤノフ退場後の小笠原とアレックス・ミネイロのゴールはおまけみたいなもの。千葉が１０人で攻撃的に行ったのだから仕方ないでしょう。

繰り返しになりますが、前半は非常に良いゲームだっただけに主審の判定は本当に悔やまれる一戦でした。