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今冬話題の、「抗NMDA受容体脳炎」作品を2作続けて観てきました。号泣のクリスマス。医大生・たきいです。
「彼女が目覚めるその日まで」→「彼女」
「8年越しの花嫁」→「花嫁」
として以下進めます。
【以下ネタバレします】
抗NMDA受容体脳炎。感冒後に急性発症した統合失調様症状を呈する若年女性、というのが典型例だそう。「彼女」主演女優のクロエモレッツちゃんの迫真の演技に拍手。病に苦しんでいる様子が丁寧に描かれていましたが、まるで統合失調症の方にしか見えなかったです。仕事にも支障が出て、上司に“You should be fired!”とまで言われてしまう発症までの様子は圧巻でした。病前のバリキャリ新人新聞記者との演じ分けも見事だし、すごい女優さんだ。
2作品の一番の違いは話の展開。最後の最後で病名が明らかになる「彼女」に対して、「NMDA受容体脳炎」も「卵巣腫瘍」も序盤で提示されている「花嫁」。
病に蝕まれ、人が壊れて行く様子を、家族の絶望、医師の苦闘も交えながら丁寧に描いていったのが「彼女」。どの医師も診断できなかったのに、最後にナジャール先生が鮮やかに診断し、その後速やかに治療開始し回復も早かった「彼女」はスーパーヒーローお得意のアメリカ的展開とも言えましょうか。
土屋太鳳ちゃん主演の「花嫁」、患者さん本人というよりもむしろ、少しずつ病を受け容れていった恋人や家族のほうが主人公なのかもしれません。「信じ続けたこと」、「もう一度好きになったこと」、涙なしには観られませんでした。強いて「彼女」と対比すれば、こちらは日本人好みのお涙頂戴的展開といえそうです。
どちらもオススメですが、医学部の学生には「彼女」を推したい。いろいろ考えさせられます。
ただ、上映中の劇場の数が極めて少ないのが残念なところ。東京では角川シネマ有楽町でしか観れません。都内の医学部の学生さんは有楽町までぜひおいでください。
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有楽町まで行くと、都内でもまだ数店しか出店されていないという「シェイクシャック」が劇場近くで食べられますので合わせてぜひぜひ!
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仙台帰ってました。クソ寒い。笑
(“elect”と“erect”を取り違えるという高校生のときに発見したボケはネイティブもやるんだなと思って感動した人(笑))
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映画が長すぎてびっくりしました!