「ネコの秘密」山根明弘 にネコの同性愛について書いてありました。
ノラネコの世界で、雄同志で交尾行動をすることがしばしばあるそうです。
どうしてそんなことが起こるのか、いろいろな仮説が立てられています。
1.将来のメスとの接し方や交尾の仕方に備えてのトレーニング。
2.単にオスをメスと勘違いしてしまった。
3.メスと交尾出来ないためにそのストレスのはけ口として行為におよんだ。
4.生まれつき同性愛が好きなオスだった。
5.オスの間の順位を再確認するためのもの。
6.ライバルのオスのメスへの戦意喪失をねらうもの。
このうち正解は1つです。どれだと思いますか?
このオス同士の交尾行動で、上になる(オス役)のは5才くらいの大形のオス。
下になる(メス役)オスは体がまだ小さい4才以下の若いオスです。
野良ネコ観察の第一人者の結論は、
3番の「メスと交尾出来ないためにそのストレスのはけ口として行為におよんだ。」だそうです。
良く見られる例では、メスに懸命に求愛しているのに、なかなかメスがその気にならないときに、
近くにいた若いオスにマウントすることが多いのだそうです。
また、メスに求愛中、突然メスがダッシュしてその場から逃げ去ってしまい、
その姿を見失ったときに、近くにいたオスにマウントした。
同性愛行動が起こるのは、このふたつの例がほとんどで、
3番の答えが正しいと言うことになります。