朝の詩 「独り言」

*暮れから良い詩が続きます、３作目**　
「独り言」
　　　　　　　　　　　　　　　　愛媛県八幡浜市　青木　瑞江　89

見る人も聞く人も
誰もいないぞ
遠慮なく
一人でしゃべって
一人で答え
明るく楽しく
生きてゆく
独り暮らしの老人の
楽しい楽しい
独り言

*昔は「独り言」・・今では「つぶやき」ツイイターですか*

朝の詩 十二月「月間賞」 「またたび」

２作目　　　　「またたび」
　　　　　　　　　　　　甲府市　　　　　佐々木　貴子　　42

あの猫はまた
たびにでた
またたびさがす
たびにでた
たびたびさがす
たびさきでの
またたび
たびたびたびだつ
ながたびに
あの猫はいった
またまたいった
またしばしのわかれ
またたびのわかれ

新川和江さんは「このようなユーモラスな、言葉の芸を見せて
くださる楽しい詩は珍しかったので」と話している。

１２月２４日の柴田トヨさんの告別式

*今朝も寒かったですね　寒い日があるから良い花が咲く**
　
遺作　「皆様に」　柴田トヨ
お迎えが　何回か来たけれど
口実を作って　お断りしてきたの
でも私も１０１歳　次は無理かもしれない

私のお葬式　たくさんの人が
きてくれるかしら
その時は悲しまないで

　トヨさん　がんばったね

って　声をかけてください
その言葉を励みに
天国でも　しっかりと暮らしてゆきます

皆様のご多幸を
日差しとなり　そよ風になって
応援します
今まで　ありがとうございました
倅夫婦をよろしくお願いします
昨年暮れに長男の助けで口述筆記され未発表の遺作が配られた