2013年11月30日、12月1日の2夜連続で放映されたドラマ
「オリンピックの身代金」の再放送が12時からやっています。
しまった~~。
気づいたのは、もう3時過ぎ。
分かっていれば録画したかったよ。
これ、ホンット素晴らしいドラマです
涙なしでは見られない。
タイムリーな、問題提起的なすばらしい作品です。
ストーリーの素晴らしさがなによりなんですが、
主演の松山ケンイチの、哀しみをたたえた演技がもうすごいんです。
田舎の秋田に帰るときに上野で買ったサンドウィッチ。
東京では何でもないものだけれど、田舎ではみんながめずらしがって
大喜びする。そんな姿が切なくてたまらない。
オリンピック開催を支えるために死んでいった労働者たち。
自分が何のために働いているのかさえわかっていない。
ただただ身を削って命を削って働くしかない。
革命を叫ぶ優秀な学生たち。
でも、彼らだって、結局はブルジョワジーなのだ。
自分が汚れることはしたくない。島崎いわく「革命ごっこ」だと。
見終わって、ずーーーんとなってしまう。
で、無精に誰かに語りたくなってしまう。
そんなドラマです。
これ、原作は奥田英朗さん。
なんとなく、硬派なイメージはなかったのですが、
これだけの素晴らしいストーリー、
やっぱり原作も読んでみようかな。
キャストも豪華です。映画みたい。
島崎の唯一の共犯者、村田に笹野高史さん。
ほんとうに味のあるすてきな役者さんです。
島崎のことを理解し、なんとかできないか悩む刑事に竹野内豊。
彼の葛藤する姿は視聴者の目線に近いんじゃないでしょうか。
今の日本は、日本人は本当に幸福だと?
島崎が最後に問うたこの言葉は、まさに今の日本にも
問うべき言葉なんじゃないでしょうか。
オリンピックの身代金 テレビ朝日
あ、主演・竹野内豊になってた。
でも、私的には松山ケンイチってことで!