居場所がない

自分の居場所がないって、ふっと思ったことはありませんか？　

　何をやっても迷惑にしかならない。ワタシの存在が、周囲の人たちを困らせ不愉快にさせている。どうして、普通の自分になれないの？　自分でも本当だとおもえるから、これでもかと浴びせられる非難の言葉が、ますますワタシのトラウマになりそう。

　ワタシは周りの気配を気にし、なるべくコソコソ振舞う。だって、訳が分からないながら、なんか、みんなの迷惑になっているから。だから、ワタシは何時だって独りで行動する。自分が勇気がないので、自分を消去することもできない。でも思い返してみると、ワタシは子供のときから自分のことしか考えていなかった。それを改めなさいと言われれば、今はできると思う。しかし、子供の頃は分からなかったから、直せなかった。

　こんなに人から嫌われ、それに今まで気づきもしなかった人間なんてワタシぐらいのもの。わが子を死なせて、初めて目がさめた。困らせた色んな人たちに、ワタシはどう償ったらいいの？　後悔したって遅いと言い放った彼女の言葉が茨となって、今でもワタシを激しくつつく。あんなに世話になったのにと、心から感謝できない自分がおぞましい。

　こうして苦しみ続けるのがワタシの罰なのだ。謝っても、取り返しのつかないことをワタシはK子にしてしまった。

　悲しさと後悔にかんばっているけど、何かの拍子にワタシの箍

　がはずれたら、もう、こちらの世界にいられない。自分で自分を消してまうしかない。