Truth Diary

同級生との別れ

 たったひとクラスしかなかった福島の山村にあった小学校の同級生が亡くなったとの知らせを聞き、告別式に参列してきた。卒業時は40名程だったが、年月で物故者が⒑名程になり、地元在住を主に⒑名程が野辺の送りに集まってくれ亡き友を送った。

同級生代表で当時一番成績の優秀だったJ君が弔辞を捧げ、子供さん孫さんなど家族に送られ厳粛に進行、在りし日の溌剌とした元気な姿がビデオで放映され新たな悲しみにくれる一幕もあった。
 故人は性格温厚で成績は良かったがでしゃばることはしなかった人で、体育も得意でクラスいち背が高かった。高校卒業後地元の郵便局に定年まで約40年間勤め、退職後は田畑を耕しまさに晴耕雨読の生活を続けていたが、約10年前に永年介護を続けた連れ合いを亡くしてから、独身の長男とやもめ暮らしだった。
 男同士では一日中話すこともない寡黙な日常が続き、自然とボケのの症状を呈し、天気の良い日でも、家にひき籠りがちになったようだ、それが原因かどうか分からないが、3年前に同級会に来た時に、ホテル浴場脱衣場で人の下着と間違えたり、独りで部屋に戻ることが出来なくなる認知症らしき症状をみて愕然とした、心配した私は福島帰省時には彼の家に立ち寄り声掛けしていたが、話しかけても無表情で反応がだんだん乏しくなってゆくのが感じられ心配していた矢先だった。
 このような最悪の事態も予測できたが残念でならない。病状が進行6月頃から寝たきりになり、死因は誤嚥によるものだそうである。合掌

同級生らと精進あげ供養、遺影の前で亡き友を偲びしばし語らう

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