田舎で暮らしてます。 (My country life!)

都会の喧騒を離れ、北関東の田舎で可愛いペット達と暮らし始めた中年夫婦の日記です。

末期がん患者のQOL

2012-07-27 05:25:08 | 体と健康
マスコミではガンで死亡するタレントや多くの有名人が大きく報道され、涙をさそうガンの闘病ドラマが過去に何度も放映されている。興味本位ともとれる心ないマスコミの行動により、多くの人々がガンに対して否定的なイメージを押し付けられる。ところが、ガンを克服した、奇跡の回復を成し遂げたといった報道は意外にすくないようである。昔から、BAD NEWS IS GOOD NEWS と言われているように悪い出来事ほど人々の興味をひくようで、悲劇のガン患者の最後を知ることで、ああ自分でなくて良かったと安堵したいのかもしれない。
マスコミの功罪はともかく、ガンが不治の病であると思いこむのは良くないようである。たしかに治療は重要であるが、患者の生活の質がそれ以上に重要ではないか。幸いにも自分は末期ガンにも関わらず普通の生活を営んでいるし、特別扱いされることもなく建設業関連の会社で仕事をしている。月に一度の内分泌治療注射がある程度で、1日3回食後に数種類の薬を飲むだけである。還暦を過ぎれば多かれ少なかれ誰もが高血圧や糖尿病やらで何らかの薬をのんでいるであろうから、ガンの治療薬が特別ということもない。明るく、そして元気に仕事ができるということは有り難いことである。家族や同僚に感謝の毎日を過ごしている。『ストレスをためず、明るく毎日を過ごせばガン細胞はきえていく』と井上満氏の本に書いてあるが、ガンを治したくて必死で努力しているわけではない。生活の質を落としたくない、病人として毎日をすごしたくないからである。
期限のある命であれば、その期間を病室で過ごすことは、もったいないのである。昼は人並み以上に仕事に打ち込み、夜は静かに妻との会話を楽しむ。そんな生活を最後まで続けたいと思うから、この病に対してマイナスイメージは持ちたくない。ガンであっても元気に生きている人々が世間にはたくさんいる、自分も普通の生活をして元気に暮らしている人々の一人にすぎない。とりあえずは、暴れ牛のように振舞う自分の細胞とうまくつきあってゆくことだろうと考えている。暴れ牛を殺してしまう、放射線治療や牛を隔離する外科手術だけが治療ではないと考えられるようになった。
ガンを敵対し、やっつけることもしなくて良い。ただガンに負けたくはない。生活の質を落とし闘病生活を病院でおくるのだけは願い下げである。その程度の反骨精神は還暦が近い自分の体の中には残っていそうだ。『心の持ちようで、ガンはこんなに良くなる』ことを実践してゆくだけである。
患者の生活の質を最優先に。
そこで一句、<がん患者 まけるな免疫 そこにあり> 


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