2月並の冷え込みと夢で明け方目が覚め、
私が死んだどのように「悼み」がなされるのかぼんやり考える。
「誰に愛され、また誰を愛していたか、どんなことで人に感謝されていたか」
坂築静人になって、悼みの文言を考える。
誰に愛され、誰を愛したかは語れる・・・かも、でも、感謝は・・・。
まだ死ねないかも。思ったところで、再び夢の中。
天童荒太作「悼む人」文藝春秋社
全国を『悼む』行脚をする男と出会う多くの人々、嫌われ者の記者、殺した夫の霊を肩に乗せ同行する女、悼む人を生み出した余命間もない母と家族・・・それぞれの旅の果て。
累々たる悲しい死の記述とそれに対する「悼み」に混乱しつつ、見えてくる死者の際立つ生。
人にとって大切なのは死に様ではなく、生から死を迎えるまでにどれだけの愛に触れ、与えたか。
また執着を手放すことも愛。(これができれば・・・ね)
リンクする死と生。
多くの人の死を自らに刻むことで、生をつなぎとめている男のひたむきさが「人間っていとおしい」と思わせてくれた1冊。
私が死んだどのように「悼み」がなされるのかぼんやり考える。
「誰に愛され、また誰を愛していたか、どんなことで人に感謝されていたか」
坂築静人になって、悼みの文言を考える。
誰に愛され、誰を愛したかは語れる・・・かも、でも、感謝は・・・。
まだ死ねないかも。思ったところで、再び夢の中。
天童荒太作「悼む人」文藝春秋社
全国を『悼む』行脚をする男と出会う多くの人々、嫌われ者の記者、殺した夫の霊を肩に乗せ同行する女、悼む人を生み出した余命間もない母と家族・・・それぞれの旅の果て。
累々たる悲しい死の記述とそれに対する「悼み」に混乱しつつ、見えてくる死者の際立つ生。
人にとって大切なのは死に様ではなく、生から死を迎えるまでにどれだけの愛に触れ、与えたか。
また執着を手放すことも愛。(これができれば・・・ね)
リンクする死と生。
多くの人の死を自らに刻むことで、生をつなぎとめている男のひたむきさが「人間っていとおしい」と思わせてくれた1冊。