天草芋郎・天草放浪記.65

と、拙者はご機嫌になったのだが、
お天道様が次第にご機嫌斜めになられた
ようだった、、
雲行きが怪しくなってきて小雨が降り
はじめてきた、、
ここでも最後にGRで一枚撮って先を
急いだ。

ここからしばらく行った後、ジェット
コースターの線路並の狭すぎ急勾配で
急カーブ、地獄の山道が待ち構えていた。
地元の方々やナビが山ルートを勧めてい
たのには強い訳があったことを倉岳神社
に這々の体で辿り着いた時思い知り、
生まれて初めて米ニ氏に殺意怒りを覚えた
狭所恐怖症の芋郎でござった。


#GRⅢx

天草芋郎・天草放浪記.64

それでも、さすが米二氏がおすすめする
だけあって、海ルートは眺めが良く、
快適な湾岸ドライブを愉しんだ。
途中、仮設定の町近くの波止場の駐車場
に車を停めナビを倉岳に設定したら、
今度はすんなり倉岳への山登りルートを
示してくれた。
「やるやん、米ニさま。信じていたよ」
舌の根の乾かぬうちに豹変する朝令暮改
オヤジでごわした。


#X100Ⅵ

天草芋郎・天草放浪記.63

再び悪夢に襲われた、、
何度設定し直してもリセットを繰り返しても
ナビは山ルートを指定してくるのであった。
はて？
・・・太陽フレアの影響なのかしら？？
致し方なく、海ルートの途中の町、学校を
検索し漸く倉岳方面？へ走りはじめたので
ござった。雲行きはますます怪しくなって
風も強くなりこどもの日はとっくに終わって
いるのに空には鯉のぼりが気持ちよさそうに
泳いでいた、、、

「チッ、米ニめ」
もはや呼び捨てになり舌打ちしながら、、

#X100Ⅵ

天草芋郎・天草放浪記.62

「明日は倉岳方面でしょ！海側からが絶対
　おすすめですよ。山からのルートは変わ
　り映えのしない眺めなので飽きますよ、
　倉岳には登ったことはないんですけど」
「行ってないんか〜い」
前夜、苦笑しながらも歩く安全・安心男
米ニ氏を信じた私は、橋を渡り左折してすぐ
の港の駐車場で、iPhoneのナビで倉岳行き
を設定した。


#X100Ⅵ

天草芋郎・天草放浪記.61

「海側を通って倉岳に行きたいのですが、
　ここからだとどう行けば？」
「あ〜海沿いですか、、次の橋を過ぎて
　左折してひたすら266号線を行くのですが
　私は有料道路経由でオレンジラインとか34
　号線でしか行ったことがないんですよね、、」
テラスのスタッフさんもビジターセンターの
方も口を揃えたかのように応えた、、

嫌な予感しかしなかった、、


#X100Ⅵ