薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

天草芋郎・天草放浪記.88

2024-05-21 | Weblog
バーにはめんこい天草美人が二人いた。
「天草美人をストレートで二つ」
「先輩、何バカなこと言ってるんですか、
 しっかりしてくださいよう」
「・・・すんもはん、グレンフィディック
 を水割りで」
「私も同じのをください」
天草美人は天使のように微笑んでいた。

天草最後の夜、芋郎と米二は焼酎では
なくスコッチで別杯を酌み交わした。
天草の良き酔い夜が漸くふけていった。


薩摩芋郎・天草放浪記.87

2024-05-21 | Weblog
「米ニどん、、キミも疲れたろう、、
 僕も疲れたんだ、、、なんだか、
 とても眠いんだ、、、」
「先輩!しっかりしてください!
 天草最後の夜ですよ、もう一軒
 行きましょ!」

神社近くの街角にバーの灯りが見えた。
米ニどんがドアを開け
「ショットでも大丈夫ですか?」
と、お店の女性に訊ねていた、、
気がする、、

薩摩芋郎・天草放浪記.85

2024-05-21 | Weblog
「今夜も、、開けないみたいです、、」
米ニ氏がスマホを死んだ魚の目で視つめ
ながら、ガックリと肩を落とし蚊の鳴く
ような声で呟いた。
女性オーナーバーテンダーのオサレな
バーらしいのだが「GW中営業していた
ので今日も休んでいるのウフッ」と電話
口で無慈悲にも告げられたそうな。
その後も最初の居酒屋の店主さんに教え
られたスナックなど幾つか電話したのだが
開いてなかったり、カラオケ歌い放題の
飲み放題プランしかなかったりで、ベロ
ベロブラザーズはすっかり意気消沈して
ヘロヘロブラザーズになりしばらく繁華
してない繁華街を彷徨った、、
気がする。
良さげなトレンディな佇まいのお店は
あるのだが、ドアを開ける勇気も金も
ない薩摩芋郎でごわした。