「私に生きる価値は、あるのでしょうか?」
という質問を稀にされる事がありますが、私は、迷わずYES!と答えています。
その価値とは何でしょうか?
生きている中で多くの人間が求めてやまないお金、地位、名誉、権力、利益、快楽、幸福。
これを求める事こそ、価値のある生き方であると言いたげなのが人間ですね。
では、これをどこまで手に入れたら満足できるのでしょう?
どんなにお金を持っても、どんな地位に居ても、どんな権力を握っても、どれだけ利益を上げても「もっともっと」と求め続けています。
つまり、果てしない欲求がそこに生まれてきます。
確かにその欲求が今の経済大国日本を作りましたがその結果、人間は、豊かになったように見えています。
が、本当に豊かと言えるのでしょうか?
本当に豊かで満足のいく生活をしているのであれば、精神疾患を患う方は、おられないはずです。
ではなぜ、これだけ豊かな国でそのような病を患う方が増えてきて、いじめなども生み出してしまったのでしょう?
戦後教育がそうさせたという人もいますが、他人の責任とばかりも言えないのではないでしょうか。
過去において、他責にするが余り、自分自身に視点を置かなかったため、自分の価値を見出す事をしなかった自分の責任とも言えます。
人生を人のせいにして生きていては、自分の存在価値は、見いだせないと言う事です。
つまり、自分の存在価値=自分が存在する意味なのです。
これから目を背けては、人生を見失うのは、当然と言えば当然です。
だって、どんな人間でも意味が知りたいのです。
・何でこうなったのか?
・そもそも人間が生きるとは、どういう事なのか。
・生まれるとは
・死とは
・存在とは
などなど、意味が知りたい生きものだと私は、思います。
が、それを知ろうと努力する方は、少ないようです。
何でかって、知らなくても生きて行けるからです。
でも、究極の状態になった時人は、それを考えているようです。
第二次世界大戦中、アウシュヴィッツ収容所に送られた経験を持つ精神科医であり心理学者の視点でそれまでに完成されていたロゴセラピー(人が自らの「生の意味」を見出すことを援助することで心の病を癒す心理療法)を身を持って実証した経験を持ち、収容所時代の事を書いた「夜と霧」の著者で精神科医で心理学者でもあるヴィクトール・エミール・フランクル曰く
「人間とは、ただ1回だけ生き、死する他に取り換える事の出来ない存在(実存)である。人間は、自分がかけがえの無い独自の存在である事を意識し、自分に課せられた人生を他人の誰でもなく、自分で生きる責任がある。人生には、必ず実在すべき価値、意味があり人間は、心のもっとも深い、あるいは高いレベルでは、快楽や幸福ではなく、意味を目指す。目指しているとは限らないが目指すべき存在であり、どんな過酷な状況であっても人間は、それを実行する意思は、自由である」と書いています。
彼が見て来たものは、私達には到底図り知る事の出来ない事実だったに違いありません。
この極限状態で彼がやった事は、今を悲観する事ではなく、自分の人生の意味を考察したのではないでしょうか?
この本の中で彼は、精神科医として自分の精神状態と向き合い、常に希望を見出していたように思います。
彼は、この本の中でこんなことを書いています。
「人は、この世には、もはやなにも残されていなくても、心の奥底で愛する人の面影に思いをこらせば、ほんのいっときにせよ至福の境地になれるということを、わたしは理解したのだ。収容所に入れられ、なにかをして自己実現する道を断たれるという、思いつくかぎりでもっとも悲惨な状況、できるのはただこの耐えがたい苦痛に耐えることしかない状況にあっても、人は内に秘めた愛する人のまなざしや愛する人の面影を精神力で呼び出すことにより、満たされることができるのだ。」
つまり、過去ライブラリーから今考えいる一番、有益な情報を取り出し、ひと時の幸せを感じる事ができるというのです。
これは、自分が存在する意味であり、価値なのです。
つまり、過去とは、自分の存在価値そのものだと言う事になります。
人間は、ネガティブな生き物なのでどうしても過去ライブラリーから嫌なものばかりを引き出してしまいがちです。
でも、フランクルのように究極の状態では、有益なものばかりを引き出せるのです。
つまり、過去から今の自分に勇気を与える有益なデータを取り出す事で過去への不信感が払拭する事もあるのではないでしょうか。
またフランクルは、著書、意味への意志で「意味は、作りだされるものではなく、発見されるものである。」と語っています。
自分の存在価値=意味を見つける旅にでましょう。
まだまだ、続きます。
皆様の未来が最高で最良でありますように。
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