ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

インディペンデンス・デイ リサージェンス

2023年10月09日 | 激辛こきおろし篇

科学的考証を全く無視したイベントが次から次へと発生するため、観ている人の突っ込む意志が途中で萎えてしまう1本だ。入院中でヨボヨボの元大統領(ビル・プルマン)に、人種の壁を越えて世界がワンチームになれたことは人類の誇りだとアジられ、思わずその気になってしまってはいけない。それじゃあ、バイデ○に騙されて日本国民への大増税を繰り返すバラマキ眼鏡と一緒になってしまうぞ。

本作は中国資本の支援を受けて作られたチャイウッドものだろう。整形美女の中国人パイロットは、月につくられた宇宙防衛基地大将の姪という設定だ。が、上海の高層ビル群が宇宙人の重力操作によって“あげてから落とされる”様は、アメリカが仕掛けたバブルの罠にまんまとはまりつつある習○平への嫌がらせだ。しかもこの美人パイロットちゃん、ピンチになると“クイーン”と激似の恐ろしい鬼面相に変わることに注意されたし。

20年前の英雄ウィル・スミスは痛恨のビンタ事件で“遺影”による温情出演だ。科学者役のゴールドブラムは相変わらず背高ノッポというだけで特別な活躍はなにもしていないお邪魔なハエ男。なぜか生意気シャルロッテが古代宇宙語の解読に挑戦するものの、実際解読したのは黒人ゲリラのリーダーというハチャメチャな展開だ。女性初の米大統領も他国首相の意見もほどほどに、(本当は味方だった)宇宙船にいきなりのレーザー攻撃を即決する独裁者である。

撮りたいシーンがはじめにありきのご都合主義は、破壊王ローランド・エメリッヒにだけはなぜか許されるのだろうか。先程まで杖をついていたはずの元大統領がいきなりトップ“神風”ガンに大変身。20年前よろしく敵母船に突っ込み果てた直後、生き残った娘がBFと熱いキスをかわすアルマゲドン的展開は、観客全てを敵に回してしまったといっても過言ではないだろう。

でも「1億ドル払うって」は結構ツボでしたw

インディペンデンス・デイ リサージェンス
監督 ローランド・エメリッ(2016年)
オススメ度[]


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