
hanae*ちゃんの『小学生日記』は、微笑ましい。
辛酸なめ子の『自立日記』だって、
日記はいつも、人に読まれるかもしれない、
ていうのを、意識して書かれているらしい。
公開しない本当に秘密の日記にも、本当の秘密は書かれないのかもしれない。
まだお兄ちゃんが家にいた頃、
お兄ちゃんの部屋の本棚で
『文庫手帳1995 ちくま文庫』
というのを見つけた。
どんな小説かと思って見たら、それは
文庫本にそっくりな手帳だった。
中を見ると、ほとんどのページがすごく小さい字で埋めつくされていた。
多分日記だろうけど、すごく不気味だった。
人に見られるかも知れない、と意識して書かれているとは思えない
気味の悪さだった。