言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

失語症カフェ

2021-11-01 06:22:00 | 日記
昨日は失語症カフェにスタッフとして参加しました。

失語症カフェとは失語症当事者と家族が座談会やゲームなどを行う交流の場です。

県の言語聴覚士会が運営しています。

失語症になると病前のようにうまくコミュニケーションが取れなくなります。

すると自信を失いコミュニケーションの場に出る事ができなく方が沢山おられます。

また、家族の方も突然、今まで阿吽の呼吸で会話できていた相手と意思疎通がスムーズにいかなくなります。

図り知れない不安やストレスがあることでしょう。

失語症カフェでは同じ境遇の方だからこそ分り合い、気兼ねなくコミュニケーションをとる機会となります。

言語聴覚士側としても、言語聴覚士とだけコミュニケーションが取れるようになっても仕方ないので、交流の場への足掛かりになるよう失語症カフェへの参加を促しています。

ご家族同士が情報交換をされたり、

同じ時期に同じ病院に入院され、リハビリを共に頑張っていた方々が再開されたりと様々な形のコミュニケーションが生まれました。

コミュニケーションとは相手がいないと成立しません。

訓練をして技術だけが向上しても

他者と話をする勇気や場面がないとコミュニケーションは生まれません。

反対に上手く話ができなくても、周りの理解と本人の勇気と場面があれば交流はできます。

感覚的に外国語を話す時と似ているかも知れません。

上手く話ができない事を気にしていると外国人と交流できません。

気にせずボディランゲージを交えて伝えと案外伝わるものです。

昨日の参加者の中には40歳代の方もおられました。

失語症になってもコミュニケーションを取る意欲の再獲得

家族を含む社会の理解

コミュニケーションの場

この3つを進めていけるように支援したいです😊






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