言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

認知症の方との関わり方 誤りなし学習

2021-03-31 06:38:00 | 伝えたいこと
認知症や高次脳機能障がいの訓練方法に 

“誤りなし学習”という方法があります。

これは訓練や日常で、誤反応を可能な限り排除する関わり方です。

例えば父親が日付けが分かりにくくなったとします。

「お父さん。今日は何月何日か言ってみて」

これはよくある誤った関わり方です。

この質問の後父親が日付けを間違えて答えたとします。

そうすると、誤った日付けを自分の口で言う事により、脳に誤った日付けがフィードバックされてしまい、より日付けの感覚がくるってしまいます。

脳は自分が発した言葉に1番影響されてしまいます。

また誤る事で自尊心は傷ついてしまいます。

記憶が残りにくくなった方へ

「昨日の夕飯何だったか言ってみて」 

これもよくありません。

脳は優秀なので、問いに対して必ず答えを出そうとします。

脳の器質的異常による認知症や高次脳機能障がいの方でも同じです。

つまり夕飯を聞かれて思い出せないとしても無回答を選ばずに、記憶を作り出してしまう事があります。

聞いている方は“もうボケてきたな”と思うかもしれませんが

当人は脳が作り出した答えなので、自分が正しいと思います。

この様に現実とのギャップが広がる可能性があります。

正しい関わり方は

“今日は3月31日で、もう3月も終わりですね”

“昨日、一緒に食べたカレーライスは凄く美味しかったね”

のように、正しい事実をどんどん伝えていきます。

動作でも同様で、服の着方が分かりにくくなった方に

服を渡して、“さあ、着てみましょう”と着る練習を促すのではなく

苦手な行程はどこなのか援助者が分析して

エラーを回避できるように関わります。

日常生活で簡単な事ができなくなり、それを突きつけられながら生活するのは精神的にもよくありません。

失敗から学べるのは客観的に自分を見れる事が大前提です。

援助者も尊敬する方や大好きな両親などが認知症になるとショックが大きく、否定したくなり、つい強く関わってしまいます。

気持ちは凄くよく分かりますが、

認知症や高次脳機能障がいになってしまった当人が1番辛い事を念頭において関わりたいですね😊


一回はなかったようなもの

2021-03-30 07:29:00 | 日記
ドイツのことわざに

“一回はなかったようなもの”という言葉があります。

これは失敗した場合は一度の失敗に動揺せずに再チャレンジしようという意味です。

成功した場合は一度成功したからといって、全て上手くいく訳でなく、何度やっても成功できるまで努力しようという意味です。


昨日はサッカーの日本代表U24 vs アルゼンチン代表U24の試合がありました。

東京オリンピックが近い事もあり、強化試合とはいえ、どちらも本気です。

アルゼンチンは南米選手権を優勝した強豪です。

強化試合なので、3日前に1試合行い、昨日が2試合目でした。

3日前の試合では日本は0-1で敗北しました。

健闘しましたが、全てにおいてアルゼンチンが一枚上手な印象でした。

昨日の試合は3-0で日本が勝ちました。

両者とも選手を大幅に入れ替えたとは言え

試合結果だけでなく、内容も日本が優っていたと感じました。

スポーツは本当に不思議で、同じ監督、環境、同レベルの選手にも関わらず結果が全く異なることがあります。

昨日は勝てて良かったですが、負けてから修正して対応する力も日本人の優れた所かもしれませんが、

オリンピックの決勝トーナメントに進出すると、勝敗は1発勝負です。

1試合目で勝たないと次はありません。

日本は実力が付いてきたのに、安定して勝てていません。

1回目から実力を出す実力を付けて欲しいと願います。

ドイツのことわざのように、人生では“一回は無かった事”に同感ですが、スポーツの世界では一回が非常に大切です。

厳しい世界です。

だから見ていて面白いのかもしれません😊

娘の成長とパーソナルスペース

2021-03-29 06:40:00 | 日記
私にはもうすぐ、六年生と三年生になる娘がいます。

3歳の息子もいて、本当はそれぞれに個室をあげられたらいいのでしょうが、家が狭くてできません。

昨日、娘達の部屋の模様替えを行いました。

長女の希望により、パーソナルスペースを少しでも確保するような配置にしました。

長女の成長を嬉しく思います。

離れていくのは少し、ほんの少し寂しくもあります。

ちなみに、新型コロナウイルスでよく使う

ソーシャルディスタンスは2mですが、この概念はパーソナルスペースから来ていると推測できます。

パーソナルスペースは4種類に分かれています。

・密接距離 〜45cm
・個体距離 45〜120cm
・社会距離 120〜360cm
・公衆距離 360cm〜

一般的に男性の方がパーソナルスペースは広く、女性の方が狭く、年齢によっても異なり、40代が1番広くなる傾向があるそうです。また、年代でも最近の若い人の方が狭い傾向があるそうです。

ちなみに私は広いタイプだと思います。

ただ単に1人が好きなだけかもしれませんが😊

移動を手段から目的へ

2021-03-28 07:43:00 | 日記
昨日はお花見に行ってきました。

自宅から35km離れたお宮さんまで行きました。

私は自転車で。

妻と子ども達は電車で。

私は自転車が大好き。

3歳の息子は電車が大好き。

妻と娘達はお喋りが大好き。

少し、私のサイクリングに行きたい欲を叶えるために行った、プレゼンでしたが、

家族全員にオッケーをもらいました。

車で行っても勿論楽しいですが、

お花見以外の移動時間も楽しい時間に変えることで、より楽しい1日になりました。

ちなみにお花見自体も今年は散歩しながら(移動しながら)のスタイルにしました。

満開の桜と子ども達の笑顔は格別でした😊

在宅生活を支える

2021-03-27 15:39:00 | 日記
毎週、仲の良いご夫婦の旦那さんにリハビリを提供しています。

先日、体調を崩され入院されました。

昨日、必要な書類があり奥さんにもらいに行きました。

書類をいただくだけの予定でしたが、

奥さんのお話を沢山聞けました。

夫の病気に対する不安

病院に対する不満

自身の体調

久しぶりに時間ができたから髪を切った話

趣味の話

私は傾聴しかできませんでしたが、

改めて、リハビリを提供するだけが仕事ではなく

在宅生活をサポートするのが私の仕事だと感じました。