言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

トラブルは絆を深めるチャンス

2024-04-30 23:20:00 | 登山
先日、6歳の息子と登山に行ってきました。

その日は私と息子以外に登山者はいませんでした。

あまり人気のない山なのか草が生い茂ったり、崩れていたりと登山道がはっきりしない箇所が散見していました。

詳細な地図は持っていませんが、ポイントが写真で載っている登山の本を見ながら登ります。

順調に登山道を登っていくと、途中に大きな倒木があり登山道が遮断されていました。

倒木を越えると登山道がどこか分からない状況でした。目印(先人が付けてくれているテープ)もありません。

私は要するに頂上を目指せばいいと考えて左側に進みました。

登山道はまだ現れず、木と木の間を登ります。

かなりの急坂となり息子に声をかけたり、時には抱えたりしながら登ります。

しかし、気付けば行き止まりとなり四方は木に囲まれてしまい方向感覚が分からなくなってしまいました。

息子がいるので顔には出しませんが焦ります。

こういう時の鉄則は“来た道を引き返す”です。

急坂を下る方がはるかに危険なので息子には木に掴まるように、地面にお尻を付けてなど声をかけながら、時間をかけながら戻ります。

登山の本やGoogleマップは役に立ちません。

そして、運良く倒木のポイントまで戻ることができました。

そこから私達は左へ進みましたが、本当は右から迂回して頂上を目指すのが正解だったようで、右に進むと直ぐに登山道や目印を見つけることができました。

正規のルートに戻り休憩をしました。

息子に改めて今起こったことを説明しました。

道に迷ったこと。
道に迷ったら来た道を戻ること。
焦らないこと。

息子に怖かった?と聞くと。

「事件かと思った」と笑顔で返答がありました。

私は事件にならなくて良かったとホッとしました。

その後は頂上まで辿り着き絶景を見ておにぎりを食べました。




今回の登山で息子と一緒に事件を回避する事で絆が深まったように感じます。

家族でも同性であることや同じ趣味など共通点があるだけでも絆は生まれますが、トラブルを乗り越えると絆は深まると思いました。

震災の度に“絆”というワードが出てきます。

当事者でなかった私は助け合う重要性を形容していると考えていました。

しかし、当事者の方々は災難を共有して乗り越えることで肌感覚として絆を感じておられるのでしょう。

天災など大きな出来事はない方がいいですが、

私のような小さなトラブルを前向きに解決した経験は家族関係や人間関係を深める要因になりそうです。

誰かと一緒にいる時にトラブルに遭遇した際は絆を深めるチャンスとして

機嫌を損ねたり、責任の所在を探すのではなくポジティブに解決したいです😁

小学校-中学校と義務教育が分かれる理由

2024-04-24 23:24:00 | 日記
4月となり気持ちがバタバタとしてブログを書けませんでした。

息子がこの4月から小学生になりました。

ピカピカです。

新しい校舎、ランドセル、靴、制服、給食、先生、教科書、友達。

新しいモノに囲まれて毎日ランドセルに背負わされて通学しています。

息子は張り切っています。

自分が幼稚園から小学校に上がる時、数日間泣いていた記憶があります。

それと比べると大したものです。

これから小学校6年、中学校3年間と義務教育が続きます。

ここで、ふと疑問が生じます。

何故、義務教育の学校を9年としないで、6年と3年に分けたのでしょうか。

理由を少し調べてみるとこれまでの流れからなんとなくそうなったみたいです。

従って、これは決まりではなく小中学一貫で9年の学校もあれば、小中高を4年で区切り12年通う学校もあるそうです。

私は息子の様子を見ていると一般的な6-3-3年で12年通う小中高が良いと思います。

理由は学校が変わる事で環境が変わるからです。

今の息子が正にそうですが、環境が変わり適応しようとしており急速に成長しています。

やはりダイナミックでスピーディーな成長は環境の変化を伴う時ではないでしょうか。

昨日まで通用していたやり方が次の日から通用しなくなる。
必然的に頭はフル回転となります。

もちろん環境の変化の適応は個人差があるので周りのサポートは大切になります。

大人は

今のままでいいのか?
もっと成長したい!

と思っても中々行動せずに環境を変える事ができません。

職場や住む場所を変えると環境が変わり現状を変えるチャンスになります。

そこまでは無理でも壁紙や髪型など少しの変化でも気分は変わり人生に影響を与える事ができます。

大人になり同じに慣れ適応する力が衰えると成長できないばかりか環境変化が起きた時に対応できなくなります。

昨日と違うモノを選ぶことを自ら意識的にやることが大切だと私は感じています。

私は今日は人生初めてトンカツを作りました。

時間がかかり過ぎ妻に笑われましたが、ほんの少し料理の腕を上げました😁



アウトプットの重要性

2024-04-13 12:02:00 | 日記
先日、娘のブラスバンドの公演会とピアノの発表会がありました。

しかも同日に…。

当初は偶然にも日にちが被りどちらかを諦めなくてはならないと頭を抱えました。

ブラスバンドは数ヶ月、ピアノは一年かがりで練習しています。

しかし、プログラムをよく見ると、ブラスバンドは14時まで。

ピアノの出番は15時くらいから。

移動は30分で可能。

何とかなる。何とかすると判断しました。

着替えは車の中⁉︎

当日は両方とも間に合い精一杯の演奏ができました。

妻は運営の手伝いにまわり、小さな息子も連れてバタバタでしたが何とか鑑賞もでき無事に終わりました。

娘は素人の私でも分かるくらい、公演会と発表会に標準を合わせ一生懸命練習してこの1年間で演奏の腕が上がりました。

やはりアウトプットの機会は目標となりモチベーションの維持向上に有効で成長に役に立つと改めて感じました。

大人になるとインプットも減りますがアウトプットはもっと減りやすいと思います。

仕事ではもちろん、趣味でも成長速度を上げるにはアウトプットが重要である事を認識しておきたいです。

私はリハビリの仕事をしています。

今月に小さいですが地域の勉強会のシンポジウムで登壇させてもらえる機会を得ました。

自分の考えをまとめてアウトプットすることで成長したいです😁

共存するということ

2024-04-06 12:42:00 | 自転車
私は趣味でマウンテンバイクをやっています。

山道を、自転車を押したり、持ち上げたりして登り、乗って下ります。

先日、家から最寄りの山に行くと、なんと《自転車立ち入り禁止》の看板が立っているではありませんか。

仕方なく帰り、自転車ショップのスタッフに聞いてみると登山者からクレームが出て管理している所が立てたとのこと。

マウンテンバイクを乗る時のマナーに登山者が見えたら自転車から降りてすれ違うというものがあります。

ぶつからないのは当然で、怖いおもいも避ける必要があります。

マナーを守っていても自転車の存在自体を煙たがられたのか。

それともマナーを守らない人がいたのかは分かりません。

マウンテンバイクに乗ることができる山がどんどん減って悲しい限りです。

別の日に奈良県の山へ行ってきました。

地元の山よりも長い距離を乗ることができて何人も登山者とすれ違いました。

すれ違う時の挨拶はもちろん、お話をすることも珍しくありません。

その山は昔からマウンテンバイクと登山者が共存している事で有名な山です。

なんでもバイカーが積極的にコミュニケーションを取り、バイカーへのマナー喚起の看板の設置など努力をしたそうです。

そして、マウンテンバイクが乗ることができる貴重な山として、その伝統を後から乗る人も守っているとのこと。

素晴らしいと思います。

何の努力も不用で共存できるケースもあるかもしれませんが稀だと思います。

どの世界でも共存するためには相手を思いやり、リスペクトすることが大切で、お互いが安全に生存できるように工夫と努力が必要です。

登山者とバイカーは分かりやすい例ですが、

例えば家族などあたり前のように共存しているコミュニティでも上記のことは当てはまるのではないでしょうか。

自分が何の思いやりもなく努力もしていないのだとしたら相手が踏ん張ってくれているのかもしれません。

他者と共存するには相手のことを慮ることを忘れないようにしたいです。


自分を裏切らない

2024-04-02 21:43:00 | 日記
中学2年生の娘が終業式を終え春休みになりました。

娘は成績表を手に持って私の前に立ちました。
表情は暗いです。

私がどうしたの?と聞くと。

遅刻をしてしまったと言います。

私は幼少期から勉強の成績で口を出した事はありませんが、時間とお金の約束は守るように伝えていました。

遅刻をすると私が怒ると思い暗い表情になっていたようです。

私は怒りません。

彼女は行きたい高校があります。
勉強を頑張り受験に合格することと同じくらい成績表も大切だと話していました。

成績表の数字はテストの点数の割には低いようです。
理由は提出物が出せていないとのこと。

私は遅刻をやめる事と提出物を出す気持ちがあるのか確認しました。

あるとのこと。

では対策をどうするか聴きました。

遅刻に関して
・スマホを夜10時以降は触らない(早く寝る)→10時になるとリビングにスマホを置く
・6時半に起きる→毎日私が起こす

提出物に関して
・学校帰りに塾に寄り提出物をコツコツ仕上げる

私は最後に2つ伝えました。

1つ目は“後悔しない”ように。志望校に入れなくてもどうって事はないが、後悔は残る可能性がある。

2つ目は上記の約束は私(父)としたものではなく自分としたもの。1番裏切ったらダメな存在は自分であること。

自分を裏切ると自己肯定感や自信が育ちません。

自分に厳しくする必要はありませんが自分自身とした約束も他者との約束と同じで守らないと自分を信じられなくなります。

子育てからの学びは本当に大きいです。