私は訪問看護ステーションに所属をしてリハビリを提供する仕事をしています。
昨日はBCPの研修に参加しました。
BCPとは
Business Continuity Planの略です。
意味は災害など、リスク発生時に業務中断しないために、また万が一、中断した場合でも、できるだけ早期に重要機能を再開させるために、平時から戦略的に業務継続について準備をしておくこと。です。
災害対応マニュアルとの違いは
災害マニュアルは各災害に対して緊急、初期対応の行動マニュアルです。
BCPは被害を最小限に留め、業務の継続や早期復旧を図るための計画のことです。
災害マニュアルで初期対応にあたった後やあたりながらBCPが発動するかどうか検討となります。
またBCPは原因が何か問わないオールハザード・アプローチで考えます。
ヘルスケア領域のBCPは3つに分類できます
①機関型BCP
→自施設のBCP
②連携型BCP
→同業の支援派遣、相互支援協定など連携
③地域BCP
→地域全体の保健医療福祉の多職種多機関によるBCP
この3つを4つのステージに分けてエスカレーションで考えます。
ステージⅰ
1割のスタッフが出務不能
→災害マニュアルで対応
ステージⅱ
2割のスタッフが出務不能
→ 機関型BCPで対応
ステージⅲ
5割のスタッフが出務不能
→ 連携型BCP、地域BCPで対応
ステージⅳ
7割以上のスタッフが出務不能
→業務を他機関に委ねる。事業所閉鎖も検討
BCPは具体的にどのように作成するかというと
①目的と方針の設定
②リスクアセスメント
・組織のソフト面、ハード面の状況確認
例)有事の際の出務可否表
・リスクシナリオの作成
→各災害に対してヒト、モノ、カネ、ライフライン、情報に分類して作成
・リスク対応計画の作成
→リスクシナリオの対応計画
③緊急、初期対応
・アクションカード作成
→各災害に対して直ちに行い行動
・マネジメントシート作成
→各災害に対して予兆から発災まで時間軸のシート
・緊急対応の手順作成
④業務影響分析(人、金、物、ライフライン、情報に分けて考える)
・優先業務の決定
・事業影響分析
→ボトルネックの特定、代替手段の検討
⑤業務継続の為の戦略
・エスカレーション・ロジックモデル作成
・業務継続戦略を検討
→エスカレーションモデルと連動した戦略
⑥BCPの開発と構築
・エスカレーションモデルと連動した戦略の具体策
・平時からの備えの具体例
・BCPの運用の検討
→発動のタイミング、発動後動き方
⑦地域BCP
・地域BCPワーキンググループの設置
・課題、優先順位の決定
・役割分担、スケジュールの決定
⑧演習、評価、維持プログラム
・演習、訓練プログラムの作成
・BCPの維持、管理プログラムの作成
わかったような。わからないような💦
ざっくりまとめると
有事の時に機能停止しないように
まずは自分の事業所で、ダメなら連携して地域の命を守る為のシステムのようです。
今年の介護報酬改定で義務化されています。
コロナ禍のタイミングで作成できていれば理想ですが、
私の事業所に合ったものを作りたいです。