言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

母親の愛

2020-09-30 05:59:32 | 日記
昨日は口唇裂児、口蓋裂児の哺乳の勉強会に参加してきました。

口唇裂とは唇が、口蓋裂とは口の中の天井部分が先天的に裂けて生まれてくる障がいです。

唇や口の中に裂があるので、哺乳や発音に影響がでる児が多いです。

言語聴覚士は上手く哺乳できるように、姿勢や人口乳首の選択、唇の訓練や母親指導などで介入します。

昨日はそのような内容の勉強会でした。

私はまだ担当したことがないので、未来への投資の時間でした。

小児のリハビリに関わると思い出すエピソードがあります。

私が学生時代、実習で見学させていただいた、

染色体異常の難病の子ども(5歳くらい)の摂食訓練の見学でした。

その子は病気のために、歩くことも話すことも、食べることも難しくリハビリを頑張っていました。

その母親が素晴らしかったのです。

その母親は仕事をしていました。子どもに付きっきりになりそうですが、子どもをあらゆる機関に預けたり、頼んだりして仕事を継続されていました。

そして、仕事をしている理由は二つあると言われました。

一つ目は子どもの人生と私の人生は別であると。

子どもの為に好きな事ができないというのは私は違うと思うと言われていました。

二つ目は子どもが小さい頃から地域の福祉・医療機関に沢山お世話になって、この子を皆んなに知ってもらいたい。

この子は大きくなっても一人では生きていけません。

親の私はこの子を残して死ぬしかありません。

だから小さい頃から沢山の人と関わって、私が死んでからも皆んなに可愛がってもらう環境を作る必要があるのです。


子どもが生まれて大変な時期にここまで考えておられる母親に驚きました。

極め付けは

そうそう、2人目を妊娠しました!

と嬉しそうに報告されました。

医師いわく、2人目もほぼ100%同じ病気になるそうです。

周りの人から色々言われたけど、もちろん生みます!と明るく軽く言われました。

だって、こんなに可愛い子がもう1人生まれるなんて嬉しくて仕方がありません。

2人目を生まない選択をすると、1人目を全否定しているようでしょ?と。


何が正解か分かりませんが、母親の愛情の深さ、障がいの捉え方に深く感銘を受けました。

今でも忘れられない思い出です😊

自覚のない成長

2020-09-29 06:08:00 | 日記
昨日、半年ぷりに会社のブログの更新を上司に依頼され作成しました。

私はこのブログを書き始めて150日が過ぎています。

電波が届く環境にいる時は毎日書いています。

始めた理由は

コロナの脅威が自分にもやってきて

毎日を丁寧に生きるために感じたことを書き留めようと始めました。

なので、上手く文章を作成できるようになることや、

文章を作るスピードがアップさせることが

目的ではありませんでした。

昨日会社のブログを作っていると、

半年前よりスムーズに作成できました。

うまく書けたかどうかは分かりませんが…。

毎日書いていると、自分では気付きませんが成長しているのだなあと感じました。

このように意識して行動を続けていれば自覚のない成長は起きているのかもしれません。

優しくなりたい。カッコよく見られたい。
上手く話せるようになりたい。など数字で表す事が難しい課題に対して

意識して努力を継続していれば自覚はないけど少しづつ成長しているかもしれません。

また、私のように、目的は違えど継続することで、

思わぬ副産物を得ることができる事もあります。

とりあえず行動して継続することが大切ですね😊



役割と目的

2020-09-28 05:54:00 | 日記
この土日もキャンプに行ってきました。

先週の2泊でのキャンプがあまりにも楽しかったので、余韻を楽しむように行きたくなりました。

薪や炭、ガスなど消耗品が残っていたのと、子ども達の習い事が休みなのが決めてでした。

今回のキャンプは急に決めたので、土曜日の午前中は妻は仕事があり、出発は午後からとなり、近場のキャンプ場を選びましたが、スケジュールがタイトになりました。

今回のキャンプも楽しかったですが、忘れ物もたくさんあり、私も妻もほんの少しイライラしてしまった時間があったように感じました。

理由を考えました。

前回のキャンプは計画を練り、キャンプを楽しむことが目的となり、妻も私も目的の為に役割を果たしました。

今回のキャンプは本来は役割自体は大きく変わらないはずですが、私も妻も心のどこかで、ゆっくりしたいと思っていたと思います。

目的がゆっくりすることで手段がキャンプだったのです。

すると、スケジュールがタイトな事もあり、目的である“ゆっくり”が達成できずに少しイライラしてしまったように思います。

つまり、目的と役割がにズレが生じていたと考えられます。

前回は目的(キャンプ)の中の役割(火を起こす、準備など)だったのでズレがなく100%楽しかったのですね。

この事は仕事や人間関係にでも言えると思います。

食事を作る役割の人は、家族に栄養を摂ってもらったり、美味しいと喜んでもらいたいという目的があります。

この目的がないと嫌になります。

何にでも目的と役割の関係を考えて活動すると上手くいく事が増えるのではないでしょうか。

ちなみにキャンプから帰り、片付けを終え、妻とチビちゃんは昼寝をしたので、
私は1時間程度サイクリングに出かけました。

サイクリングの目的は運動して爽快感を得る事です。

もちろん自分の役割は自転車をこぐことです。

少しもズレがなく満喫できました😊



どんな気持ちでいるのか

2020-09-27 12:43:00 | 日記
先週、娘のピアノの発表会がありました。

感動しました。

練習ではうまく弾けない事が多かったのに

本番では今までで1番と言っていいほど、うまく弾けました。

他の子ども達も本当に上手で一生懸命でした。

ピアノの音色を聴いていると不思議とその子の人柄が分かるような気がしました。

そして、娘は、まだまだ、小学生でピーピー言っていますが、

ピアノの音色を聴いて、人として大丈夫、しっかりしていると感じました。

他の子ども達も優しい子や明るい子、おっとりなどポジティブな性格しか連想できません。

きっとポジティブな気持ちで演奏していたのでしょう。

どんな気持ちでいるかで、どんな行動になるかがよく分かりました。

ポジティブな気持ちでポジティブな行動が増えれば、

素敵な人生になりますね。

子どもから学ぶ事は多いです😊

トラウマ

2020-09-26 06:41:00 | 日記
先週行ったキャンプで、焚き火台に左の人差し指を挟み怪我をしました。

血がたくさん出て、妻は病院に行って縫ってもらった方がいいと言いました。

私は断固拒否をして、キズパワーパッドで治しています。

今のところ、膿んでいません。

私にはトラウマがあります。

小学2年生の時、階段で頭を打ち、出血して病院で2針縫いました。

当然、麻酔などありません。

医師が「ちょっと痛いよ〜」と優しくいいました。

しかし、飛び跳ねるほど痛く。

それから、医師からチクッとするよ

少し痛いよ〜などは信じられなくなりました。

今だに、注射や採血でさえ、めちゃくちゃ怖いです。

幸い、今まで入院や大きな怪我もないので大丈夫でしたが、

今回の指の怪我を縫うことになっていたら、自分がどういう反応をしたか想像がつきません。

縫う時に手を引っ込めたりしていたかもしれません。

それほど怖いです。

怖がりな性格でもあります。

アドラー心理学や仏教ではトラウマはあり得ません。

アドラー心理学では過去の記憶を理由にして嫌なことから逃げているだけ。現在にそれを避けたい理由があるはずと考えます。

仏教では過去に反応しているだけで、妄想に過ぎない。反応しないようにできると考えます。

どちらの考え方も私は好きで納得がいきます。

過去は終わった事なので、振り回されて、現在に悪い影響がでるのはナンセンスだと頭では理解できます。

トラウマという言葉を使わずにアドラー心理学的に説明すると、

臆病な性格の理由付けに過去の体験を利用している。になるのかもしれません。

ただ、でもやっぱり、怖いものは怖く。嫌なものは嫌です。

医師もこの気持ちを理解して欲しいですし、

私の克服したい課題でもあります😅