言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

アイネクライネナハトムジーク

2024-02-15 19:51:00 | 映画
伊坂幸太郎の小説を原作とした映画です。

映画紹介ではラブストーリーと書いてありますが、単純な恋愛ドラマではなく、出会いや時の積み重ねなど意味深い要素が点在しています。

1つの出会いからドラマが始まり、時間の流れにより混ざり合い結果は受け止め方次第である。

決して大きくない些細な出来事が積み重ねられ人生に影響を及ぼす。

そして、大切な人の事はどんなに近くにいても理解することは難しい。
だからこそ人生は素敵なのだ。

抽象的過ぎて申し訳ありませんが、このような事を学べる映画でした。


「どのような出会いかより、後に出会った人がこの人で良かったと思えることが大切」

映画の中に出てきた印象的な言葉です。


ちなみにアイネ・クライネ・ナハトムジーク」はドイツ語で「ひとつの・小さな・夜の音楽」という意味です。

この映画は斉藤和義さんが音楽を担当されており、出会いは駅前の弾き語りに何気なく耳を傾ける場面から始まります。

興味を持たれた方は観てみてください。


疾風ロンド

2024-01-30 21:23:00 | 映画
東野圭吾の本にハマっている娘(中学生2年生)と一緒に鑑賞しました。

サスペンス要素は低く、ヒューマンドラマ、コメディ要素が強かったです。

あらすじは

主人公の務める研究所の研究者が新種の炭疽菌を開発します。

その研究者は金銭目的で炭疽菌をスキー場に隠して、研究所に大金を要求します。
(気温が15度以上になると割れる瓶に入れてあるため雪が溶ける度パンデミックになる)

しかし、研究者はその状況のまま交通事故に遭い亡くなります。

主人公は中学生の息子を連れてパンデミックを回避すべく発信機を頼りにスキー場に探しに行きます。

公にしない大人の事情、思春期の息子と親の関係、研究者同士の裏切り、利権。地元の閉鎖的田舎の家族事情

様々な要素が絡み合い物語は進みます。

最終的にあっと言う結末はないですが完成度の高い作品でした。

スキー場で展開される映画なので、冬の時期に見るのがお勧めです。

我が家はまだ一緒に映画を観てくれるので、本格的な反抗期はまだなのか、それとも緩い反抗期なのか。

後者でありますように…


ミニミニ大作戦

2024-01-23 22:27:00 | 映画
イギリスの自転車ブロンプトンに乗るようになり、これぞイギリスといったデザインに惹かれるようになりました。

そして、イギリスの車と言えば

ミニ(BMC)

一度は憧れる車です。


題名が気になり見た映画です。

内容は強盗団に裏切り者が現れ、お宝を盗まれてリーダーも殺害されてしまいます。

その復讐を残された仲間と、リーダーの娘で遂行するストーリーです。

肝心のミニはBMWへ移行されたモデルでカーチェイスもそれほど出てきませんでした。

なぜこの題名になったのか?です。

しかし、映画として王道でキャスティングも良く安心して見られます。

アクション、強盗映画としてはおすすめです!

子どもが大きくなったり、セカンドカーを持つチャンスがあればミニに乗ってみたいなあ〜





バーナデット ママは行方不明

2023-11-28 21:55:00 | 映画
久しぶりに妻と2人で観に行ってきました。
嬉しさもあり割増はあるかもしれませんが、素敵な映画でした。

【あらすじ】

鬼才の建築家バーナデットが、20年前のネガティブな出来事から主婦に専念していました。

娘が生き甲斐で姉妹のような良好な関係です。

しかし、元来の人嫌いでご近所付き合いも上手くいきません。

住んでいる街の事も嫌いで小さな不安から不眠となり適応障害寸前まで追い込まれます。

隣人とトラブルを起こしてしまい、夫は入院して治療をするように促します。

するとバーナデットは突然姿を消してしまいます。

なんと南極へ行ってしまったのです。

その南極への旅でバーナデットは自分は創作することが好きだと再確認します。

また夫も芸術家の妻が輝く場所は建築の世界だと気付きます。


私の拙いあらすじだけ読むと素敵な感じは伝わりませんが、演技も映像も素晴らしいヒューマン・コメディです。

映画の中で私が気になって言葉を紹介します。
観終わってから思い出してメモをしたので細部に間違いがあるかもしれませんが了承ください。

主人公が精神的に追い込まれている時に娘への言葉 
には社会が窮屈な時があるの。でも、ほんの些細なことに幸せを感じる事ができる。よくも悪くも』

失踪した母を娘と父で探している時、母が亡くなっている可能性を示唆した父に娘が発した言葉

父さんが仕事に釜かけてる間に私たちは充実していたの。その母が私と違うところへ行くはずがない。』

家族であれ相互理解は難しいです。
難しいからこそ蹴つまずきながら前に進んで行くことが美しいのかもしれません。