TAZUKO多鶴子

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青山二郎の日記から…

2007-06-02 | TAZUKO多鶴子からの伝言
今日は
青山二郎が残した日記の中から
皆様に幾つかご紹介したいと思います。

<昭和8年~9年>
ぜいたくな心を清算する要はない。
ぜいたくに磨きを掛けなければいけないのだ。
(現在の日本人は青山二郎の云う贅沢でなく
セレブを選んだのだと私は思う)

<昭和11年>
日本人の詩人だの小説家ぐらい
御都合な頭の働きをする人間はいない
先づ第一に困った事には
彼等には分からない事はないと言う自信だ
頭の押へ手のない独り息子が
親父になった様な奴等だ
(現代は文化人や知識人は多いが
教養人はいなくなった…と云う青山二郎の言葉を思い出す)

三十七才は
三十七年生きていたと言ふ偶然に過ぎぬ
年を数へて覚えたものなし
(この言葉から青山二郎の様々な奥深い意味が観える)

偶然といふものはこの世の中にないと悟る
(私も常々強く感じていることである)