今日の教室には絣縞を織る準備をしている生徒さんがいた
生徒さんと言っても既にベテランで自分の織物作りに集中していた。
白地にブルーの絣糸を織る準備中だった。
「この糸どこにあったのですか」
「以前から何時かは織ってみたいと取っておいたのです」
手織をやる人は糸を見ると欲しくなる、
それは完成した絵が見えるからだ。
不可能を可能に変える能力を身につけたからなのだ。
経糸が織機に掛けられて出来上がりの布が見えてきます
「緯糸もこの糸ですか」
「そうです」
この清々しい経て糸の絣に緯糸の絣が入ったら…
と想像するとこの作品の完成が待ち遠しいのだ。