「手織体験は出来ますか」
一人旅の女性が手織体験の申し込みである
「外でやりましょうか」
「外ですか、良いですね今日は暖かい」
タープもテントも無く全くの青空の下で手織体験が始まった
「大丈夫ですか、寒く無いですか」
「凄く暖かいです」
スタッフの指導に従って手織が始まりました。
冬でありながら春のような日差しの中で手織体験が進んでゆく
「こんなところで織物が出来るなんて素敵」
芝生の向こうは海と竹島と白い橋を眺めながら
古い昔の三河木綿に思いを馳せながら織物を織る私
お城のようなホテルと青い空の下で女性が一人で機を織る
暖かい日差しはもう春のようだ
一本一本想いを込めて糸を通して織る私
時間も忘れ 自分も忘れたかのように機を織る
最後の色変えも終わるとコースターも出来上がり
今日はこの天気の中で彼女の声芝生に響いた
「出来ました!」
”おめでとうございます”