生徒のOguraさんが手紡ぎの作業中である
ご自分の畑で植えた綿で糸を紡いでいる
「どのぐらいの糸が出来るでしょうか」
「紡ぐ糸番手で糸の長さは変わるが、重さは変わらないから
綿の重さの糸が出来るでしょう」
一心込めた糸紡ぎの作業は心の修行にも似て忍耐と努力の作業だ
そしてより美しい物を作るという修業にも似て
「作業の手順の改良に改良を重ねて理想に近づく作業が続く
綿が糸に変わるところに目も気持ちも集中して、
綿と相談しながら手と車を操作する、
自分の想いだけでは目指す糸は出来ないから
綿と会話しながら引いて下さい。
人間の身勝手な現在のご時世だが、
綿と自分の心の会話が出来たら楽しい、
と想いながら私は糸を紡ぐ
その作業は、ドラマの連続である
完成を夢見て それは終わりのない旅と似ている