「こんな織物を織ってみたいです」
見せてくれたのはSNSに掲載してある写真の一枚であった
「写真を見ながら糸の動きを分解して図に表してみよう」
ということで1時間程でスケッチして来た図柄を見て驚いた、
織物の特徴をとらえた80%の完成度の分解図であった。
”これを織った作品は販売はしない”
織物教材として利用させていただく事にして
私がジャガード織紋紙制作用コンピュータを使って図を完成させた。
そんなに難しい組織ではないので次は自分のデザインでこの組織を織ってみよう、
ということでこの企画がスタートした。
織物の密度から筬を選び、糸の番手が決まり、織り丈が決まると整経の作業が始まる、
経糸は織り始めたら糸の種類や太さやカラーを変えることは出来ない。
今のこの時が勝負の時なのだが、
織り上がりの夢が現実化する心躍る時でもある。
経糸は極細綿糸の合糸を使ってスタート
いよいよ、織機に掛ける準備が始まり心躍ると同時に
これからの困難苦難の道が始まる
手織を手芸とするなら、これ程過酷な作業が続く手芸は無いだろう
整経作業を終えて、次の筬通しに入ったが時間切れとなりまた来週となった。