「三河木綿のフルコースをしたくて来ました」
手織体験を予約していた二人の女性が三河木綿のフルコースの申し込みです。
三河木綿のフルコースは綿の種取り作業から糸を紡ぎ出来た糸をコースターに織り込むと言う三河木綿の体験です。
早速、綿繰り機の登場です
「この機械なのよ3Dプリンターで作ってみたけどなかなか上手くいかなかったです」
「そうですか、機械の素材も関係すると思いますよ、頑張ってください」
などなど話しながら、綿と糸が簡単に分離してしまう様子に感心しきりだった。
「これなのよ、これを一度やってみたかったです」
スタッフの指示にしたがってそろりそろりと綿を引くと
「あら、糸になってるわ」
「不思議です、私でも糸が出来たわ」
お二人は糸紡ぎが出来ることに感激です。
出来た糸を織り込む手織体験になりました。
スタッフから織物が出来る原理と織機の操作をしながらメカニズムを学びます。
「糸が出来るのも驚きですが、実際に織てることに驚きですよ」
昔の人が代々技術を引き継ぎ改良されて来た結果が現代の織機なのです。
お二人ともブルーのカラーを選んで、その中に自分で紡いだ糸を織り込んでいます。
「感激です、自分の糸が織物になってます」
先ほどまで植物だった綿が、今織物になって、コースターという生活用具に生まれ変わっています。
「これは飾っておきます。コースターには使えないわ」
「楽しいですよ、やってよかったです」
「次はもっと大きな物を織ってみたいです」
「ランチョンマットを3時間で織るコースもありますよ」
などなど織物談義に花が咲きコースターが出来上がりました。
窓の外に咲く木綿の花が咲き、実がなり、その綿をいただいて今織物になった
実に、自然から頂くという原理そのままのことが目の前に展開して
感激しきりのお二人でした。
そして、出来上がったコースターを掲げて記念撮影です。
おめでとうございます。