この巨大なドライドック、いわずもがな現在米海軍横須賀基地内に残る旧横須賀海軍工廠造船部の第六船渠の現在の姿です。
長さ330m、幅48m、深さ18mというこの大船渠は、昭和10年に起工した大和級戦艦建造ドックで、太平洋戦争開戦前の昭和15年5月に完成しました。
完成後、すぐに大和の姉妹艦、信濃の建造に取り掛かりましたが、ご存知のとおり途中で空母に変更されました。
信濃は昭和19年11月に出渠しました。しかし、出渠後、艤装のため呉へ回航の途中で米潜水艦により撃沈されてしまいました。悲運の空母といわれています。
そしてこの第六船渠も信濃の出渠後は数隻の駆逐艦が建造されたのみであり、悲運の船渠ということができるでしょう。
今は、第七艦隊の旗艦ブルーリッジをはじめとする米海軍艦船の修理に活用されています、歴史の皮肉ですね。
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