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光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立博物館(2013.1.2、1.13、2.26) 西域の美術 その2 大谷探検隊と壁画

2013年03月03日 | アート アジアの古美術

東洋館の西域の美術収蔵品の大部分は、1902-1914年(明治35年-大正3年)に3次にわたり行われた大谷探検隊によるもの。

その解説もあったので、まずシルクロードの図から

私が行ったことのあるのは、トルコ中央部の隊商宿だけ。

 

この探検が行われた当時、中国は義和団事件(1901年)、日露戦争(1904年)、辛亥革命(1911年)と清朝末期の動乱の時代だった。

 

 

 

 

 

石窟の壁画を切り取って持って帰ったもの。 今の時代なら、他国の文化財を勝手に切り取って持って帰ることは許されることではないが、100年前は早いもの勝ちで文化財を収集して成果を競い合っていた。    

以下3枚は1月13日に撮影したもので、2月26日に行ったときは、展示替えで、無くなっていました。

 

この樹下人物図、不思議な魅力があります。 

 

こちらも同系統の図です。 女性の髪形が不思議な感じ。 

 

以下、2月26日に撮ったもので、現在の展示作品です。

色彩が素晴らしい。   仏の周囲の従者の顔立ちの違いに驚きます。

 

この図も面白い

 

 

 

 

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東京国立博物館(2013.1.2、1.13、2.26) 西域の美術 その1 舎利容器

2013年02月28日 | アート アジアの古美術

2週間ほどブログをお休みしました。

理由はPC移行に、手間暇がかかったためで、メール、膨大な写真データ、音楽データなど、転送ツールを使ってもなかなかスムーズにいかず、トラブル対策に時間を取られました。  

一息ついたところで、一昨日は久しぶりにトーハクに行き、特別展「書聖王羲之 」を見てきました。  平日なのに人の多さにびっくり。

そして、東洋館で一部の展示替えがあったのを写真に収め、2時間ほどでトーハクを後にして、パナソニックミュージアムで開催されている「日本の民家 1955年」を

見てきました。  二川幸夫の建築写真の原点となったものです。  見応えがありましたが会場内は撮影禁止のため、紹介ができるかどうか微妙。

で今回は、東洋館で撮りだめしていたものと、一昨日撮ったものをあわせて西域の美術を紹介します。  最初は、タイトルキャプションにでている舎利容器です。 

 

 キャプションにある将来品という言葉は調べると、’持ってきたもの’という意味。  使わない言葉ですね。

説明はさておき、作品の彩色、デザインは素晴らしい。

右側の羽根をつけた天使の像、仏教と天使?

 

伎楽の図が多いのと、鳥が多く描かれている。  以前、西域では鳥は聖なるものとして扱われると聞いたことがある。

 

 詳しい説明を、トーハクのWebサイトから引用させていただきます。

木製布貼彩色  スバシ遺跡出土  高31.0 径38.0  6-7世紀
   
 轆轤(ろくろ)で成形した蓋と身に麻布を貼り,下地を整えて彩色した大型の舎利容器で,ストゥーパ(仏塔)内部から発掘されたものと考えられる。蓋には樹枝などをくわえる双鳥と,箜篌(くご)や五弦琵琶などを演奏する有翼裸形の奏楽天使を内部に描くメダイヨンが交互に配される。身の側面には人面・獣面をかぶって踊る舞人や堅笛・角笛などを演奏している楽人ら計21人からなる行列が左方向に進むように描かれている。蓋頂部の鉄製環と身側面を貫通する4つの穴を利用して蓋を固定していたと考えられる。隋唐時代の宮廷伎楽の一つであった亀茲楽のありさまを偲ばせる,西域美術を代表する名品である。 

 

 

 

 

 

 

 この舎利容器は、2011年1月18日~3月6日まで開催された特別展「仏教伝来の道  平山郁夫と文化財保護」で見て、感動した記憶があり、今回、再び見ることができ、非常に嬉しく思いました。

一昨日の2月26日に行ったときには、展示されていなかったので、次回の展示まで当分みることはできないのが残念ですが、東洋館の至宝として誇れるものだと思います。

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国立東京博物館(2013.1.2) クメールの彫刻

2013年01月04日 | アート アジアの古美術

トーハクの東洋館がリニューアルオープン!

以前の館内は見たことがないのですが、今回の東洋館は素晴らしい。

作品は、表慶館に一時的に展示されていたのを見たことがあるのですが、展示の仕方、照明などが変わり、素晴らしさが一段とアップ。

全部はゆっくりと見れないぐらい量も多いし、人も多かったので、別の機会にゆっくり観ますが、今回はミュージアムシアターの「アンコール遺跡バイヨン寺院-尊顔の記憶-」と連動したクメールの彫刻が一押し。 

ミュージアムシアターも新しく東洋館のB1にリニューアルし、客席も100近くに増えました。 有料になりましたが、それでも500円/回なので文句はいえません。

ではB1に降りるときの写真から

なんと、トーハクのポスターに起用されていた井浦新(いうらあらた)さんが作品の前に。(すみません、私は井浦さんは初めて聞く名前でした)

間髪をいれず撮ったのがこの写真。   横で階段を降りていた方もシャッターをきったのですがフラッシュが光り、館員に怒られていました。  

井浦さんはちょうど作品の前でプロカメラマンによる撮影中だったようです。  その横に追っかけの女性軍団がずらり。

 

さて、お気に入りの作品を。

アプサラスの表情、姿態にブルッでした。

 

横には関連した浮彫り。

 

表情が素晴らしい。

 

こちらも同じ浮彫りです。

クメールの彫刻は、以前、表慶館で見たのと、展覧会名を思い出せないのですが平成館の企画展で素晴らしい彫刻を見た記憶があります。

独特の顔の表情や姿態に魅力を感じます。  

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東京国立博物館  中国画

2011年06月10日 | アート アジアの古美術

 東京国立博物館のアート紹介に戻ります。(平成22年11月20日に撮影したもの)
中国画のコーナで撮ったものです。


「寒江独釣図」 冬らしい引き締まった寒江と老木、小舟の釣り人が見事なバランスで描かれています。   



一方の雀は退色なのか消えかかっていますが、繊細な柔らかな情感が満ち溢れています。



 山水画ですが、日本の山水画とは少し違いが感じられます。

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再び国立博物館へ 文明発祥の地 西アジアとエジプト3

2010年04月30日 | アート アジアの古美術

アジアギャラリーも最後のエジプトです。 エジプトコーナは展示も少なく、紹介する作品も少なめです。



イニ像浮彫 エジプト独特の横向きの人面と正面を向いた身体は面白いし、表情もいきいきとしている。



婦人の頭飾り。 クレオパトラなどの映画でいろんな飾りをつけていたのを思い出します。



死者の身代わりで働く小像ウシャブティ。  



婦人像となっていますが、見たときは何?と思いました。  よーく見るとモダンな髪形のデザイン性溢れる婦人像で素晴らしい。



最後にアジアギャラリーを展示している表慶館の紹介。  ドームのついた洋風の建物です。



ドームの中を下から。



入り口。



入り口から、博物館本館を見たもの。

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再び国立博物館へ 文明発祥の地 西アジアとエジプト2

2010年04月29日 | アート アジアの古美術

イラン ルリスタン地方で出土  前2千年紀末~前1千年紀初頭  の青銅器
左上から 柄付砥石、 轡(くつわ)、短剣
左下から 竿頭飾り、 闘斧 、 闘斧
農耕から武具までさまざまな青銅器がつくられていて、独特の動物の意匠で飾られている。



リュトン(角杯) この土器にも鳥の装飾。



牛が描かれているようですが、よく見えません。



土器の展示コーナ。



単純な柄やデザインですが面白い。



この絵柄のデザインも面白い。



 





古代オリエントの人々も酒は好きだった。 



このリュトンもデザインがユニーク。



ヘレニズム文明の作品



 



 

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再び国立博物館へ 文明発祥の地 西アジアとエジプト

2010年04月28日 | アート アジアの古美術

東洋の古美術も最後のコーナです。  



文明発祥の地 西アジアとエジプト 紀元前3500年頃、メソポタミア、同3150年頃にエジプトで古代都市文明が成立。 同331年にアレクサンドロス大王の東征以後、東西文明の融合によってヘレニズム文明が誕生した。
日本では、縄文や弥生時代の頃となる。



展示コーナです。  大きな壷やミニサイズのガラス器など多彩。


イスラーム時代の壷。  ブルーが美しい。



人面鳥!絵は可愛い。 



突起装飾碗  確かに下部にボツボツが。 



切子装飾碗。 美しいですね。解説を読んで切子の意味を知って、納得。



紀元前7~8世紀の人頭の鳥。 先ほどの人面鳥といい、何か宗教的な意味合いがあるようだ。

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再び国立博物館へ  インド文化の広がり3

2010年04月26日 | アート アジアの古美術

ガンダーラの特色ある彫刻。 漆喰製。



ヤクシニーとは古代インド神話の鬼神の総称でヤシャ(夜叉)。 ヤシャは男と女があり、女をヤクシニーと呼んだ。
仏教に取り入れられてからは、仏教守護の善神の役割が与えられた。



ウィキペディア(Wikipedia)から
初転法輪(しょてんぽうりん)とは、
釈迦が初めて仏教の教義(法輪)を人びとに説いた出来事を指す。



ガンダーラ仏の特徴がでた「如来立像」





交脚菩薩像 



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再び国立博物館へ  インド文化の広がり2

2010年04月25日 | アート アジアの古美術

ベトナムの16世紀頃の陶磁器  似たような陶磁器は多いなかで、絵付けに独特の個性を感じました。



 



バイラヴァ立像   ヴイラバ憤怒の神シヴァ神の別名







昨日の「女神立像}と対を成すもの。



「釈迦如来座像」



菩薩頭部





「菩薩座像」

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再び国立博物館へ  インド文化の広がり

2010年04月24日 | アート アジアの古美術

国立博物館に再び戻ります。  4月2日に朝鮮半島の文化を紹介して以来、約3週間ぶりです。 
3月14日に国立博物館で撮った写真を見ていると、まだまだ紹介したい写真が多くあります。
まず表慶館のアジア美術の最後のコーナ、「インド文化の広がり」と「古代エジプトと西アジア」を



インド文化の広がりの展示室です。 古代の宗教関係の彫像が壮観です。



ガネーシャ坐像  悲しい物語の像です。

カンボジア、バイヨン     砂岩  アンコール時代・12~13世紀  フランス極東学院交換品
ガネーシャはヒンドゥー教のシヴァと妃パールヴァルティーの息子。 母の水浴の見張り番をしていたガネーシャは、父のシヴァさえも中に入れることを拒んだため、怒った父に頭を切り落とされた。 悲しむ母のため、シヴァは象の頭をつけてガネーシャを生き返らせた。

ナーガ(インド神話に起源を持つ、蛇の精霊)上の仏坐像



ミロのヴィーナスではないが、なかなか艶っぽい「女神立像」。


日本の狛犬などと少し通じるところも感じます。


人が尊いものを造ると、その作品に厳かさが自然に備わるのだろうか。

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再び国立博物館へ 朝鮮半島の文化2

2010年04月02日 | アート アジアの古美術

この青銅器のデザインも朝鮮文化を感じさせます。
楚々として細長い形状に独特の味があります。



青銅の鐘



お寺で儀式のときに鳴らす鐘。



金製品の展示コーナです。



王様の金の帽子



 





 

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再び国立博物館へ 朝鮮半島の文化

2010年04月01日 | アート アジアの古美術

国立博物館へ戻り、朝鮮半島の文化コーナを紹介します。



陶磁器の展示ケースです。



青磁の水差し。  優雅な形をしている。



青磁の文箱。 いい色だし、デザインもいいし、温もりのある線も素晴らしい。



朝鮮の文化を感じさせる陶磁器。  美しい! 



ユニークなデザインで、魚の絵もいきいきとしている。



これも、朝鮮半島の文化を感じさせる壷。 
 

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再び国立博物館へ  中国の古美術5

2010年03月24日 | アート アジアの古美術

博物館に戻り、中国の陶磁器のコーナです。。



力強さを感じる瓶



官窯で、名高い景徳鎮窯の作品。 色合いに惹かれます。



木蓮の図柄がもう少しの感じがしますが、青と白の色合いがなんともいえない。



これも、洗練された形と色がなんともいえない。



青磁独特の色合い



墓の副葬品として埋葬された土器。  右の2体は兵士。  始皇帝の兵馬俑とまではいかないが、墓を守る兵士ということで繋がっている。



2~3世紀頃の土器の犬ですが、ちゃんとした胴輪をしている。 吠えているところは我が家のワンコによく似ていて、親しみがわきます。  お墓でご主人の墓番をする忠犬だろう。

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再び国立博物館へ  中国の古美術4

2010年03月22日 | アート アジアの古美術

青銅器の次は陶器ですが、石仏がひとつありました。 惹きつけるものを感じます。



陶器に移ります。
まず、灰陶という陶製土器
便所小屋と一体の豚飼育所の土器。  衛生がどうのこうのよりも、バイタリティを感じさせます。



駱駝の像。  シルクロードの香りがします。



 展示の様子。



 唐三彩の女性像。  ふくよかであることが、当時の美人の条件だった。



三彩による枕!



唐三彩の壷。 色合いがいい作品。

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再び国立博物館へ 中国の古美術3

2010年03月20日 | アート アジアの古美術

青銅器のラストです。  オーストリッチのような文様が洒落ている。



 





展示の様子



馬車に使用した器具



この時代の青銅器の大部分は祖先を祭るための容器と、戦争用の武器だった。
左が銅矛、右が銅鉞(どうえつ)

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