酒田市の本間美術館に来ました。
昔、聞き習った”本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に”の
日本一 の大地主・本間家が作った美術館です。 本間家が酒田に
あったのも初めて知りました。
三井、三菱などの財閥が、コレクションした美術品・庭園を広く公開
しているのと同じ文脈ですが、政治・文化の中心地には敢えて進出せ
ず、地方都市・酒田に根を下ろし続けた本間家の気概を感じました。
この日展示されていた企画展のフライヤーです。
展示品の撮影は禁止でしたが、下の美術館パンフレットにある庭園と
別邸《清遠閣》を撮ったので紹介します。
鶴舞園です。 程よい大きさで、いい庭園だと思いました。
庭園と清遠閣の見取り図です。(本間美術館のWebサイトより)
清遠閣の1階から
庭の展望が、美しい襖絵のようです。
一階にも、陶磁器類の展示がありました。(撮影禁止) 日頃、東京国立博物館でみる陶磁器類と遜色ない、いいものが多かった。
階段上り口の天井や欄干彫刻に、繊細な仕事を感じます。
本間美術館のWebサイトを見ると、丸窓の襖?が見えるのですが、今は外しているのかな?
二階です。木造建築の良さを感じます。
二階から見る庭園。 多羅葉樹が傍に植わっています。
案内してくれた係の方が、多羅葉に書いた文字を見せてくれました。
尖ったもので、この葉の裏面を傷つけると、その部分が黒くなる性質を利用したものだとか。
庭園を目一杯に収めました。 晴れていれば、鳥海山が見えるそうだ。
二階の御座所と控えの間。 壁の色や雲のようなデザインが、とてもいい。
酒田の迎賓館として使われてきたんだ。
内部の造りの繊細さに唸ります。
一枚板のドア。
最後にもう一度庭を。