光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

「教授を魅了した大地の結晶(はな)」~北川隆司鉱物コレクション200選  その3

2013年11月04日 | 自然科学

川隆司鉱物コレクション200選のラストになります。

前回もざくろ石がありましたが、石灰岩などの岩石にマグマが貫入した際、その接触部に出来る鉱物で、溶け込む元素によりいろんな種類がある。

1月の誕生石、ガーネットがこの鉱物だ。

 

クロムが入ると緑系の色に

 

 

 

高級レンズの材料にもなる蛍石

 

 

 

蛍石もいろんな色のものがありますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤモンドらしきものが写真の矢印の先にありますが、判然としません。

 

 

黄鉄鉱も面白い形をしています。

 

 

黄銅鉱は一見、金に見えます。

 

 

 

 

 

銅も面白い形をしています。

 

 

銀はその点、地味です。

 

 

この金は私でもわかります。

 

 

最後は、金で締めくくり。

 

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「教授を魅了した大地の結晶(はな)」~北川隆司鉱物コレクション200選  その2

2013年11月03日 | 自然科学

コレクションの鉱物の品名ラベルの解説です。  別に詳しい説明表も壁に貼ってあったのですが、学問的なので省略しました。

 

写真サイズを大きくしています。  見ずらい表示になるかもしれませんが、ご容赦を。

可憐な緑が映えます。

 

 

バラとみるか、霜降り肉とみるか見る人の品性が出てきそう。

 

 

こんな風に結晶が伸びていくなんて、不思議だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きれいな青ですが、硬度が低いので宝石にはならないようだ。

 

 

 

 

エメラルドは棒状の結晶なんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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国立科学博物館(2013.9.28)「教授を魅了した大地の結晶(はな)」~北川隆司鉱物コレクション200選

2013年11月02日 | 自然科学

父が10月20日(日)に亡くなり、しばらく記事のアップを休ませていただきました。

さて、再開の第1回は、9月28日に行った国立科学博物館の企画展「教授を魅了した大地の結晶(はな)」~北川隆司鉱物コレクション200選~

です。

既に国立科学博物館での展示は終了(10月6日まででした)していますが、巡回展で

広島市こども文化科学館→中津川市鉱物博物館→国立科学博物館→ 糸魚川市フォッサマグナミュージアム→富士宮奇石博物館→千葉県立中央博物館

を巡っています。 今は、糸魚川市フォッサマグナミュージアムで10月12日~11月17日まで展示されています。

国立科学博物館での展示風景です。

 

 

北川隆司教授の写真です。  背景にコレクションが写っていますがご自宅で撮ったものでしょうか。

 

今回、コレクションもさることながら、教授の奥様の開催によせた文章が印象に残りました。

教授の素顔や、御夫妻の睦まじい姿が、目に浮かぶような素晴らしい文章です。

 

 

順不同で鉱石を紹介します。   ラピスラズリの青には言葉を失います。

 

 

ツートーンが似合っています。

 

 

樹液がこうして琥珀になる・・・・長い年月と大地や生命活動の不思議を見る思いです。

 

 

この青もきれいだ。

 

 

似たような鉱石ですが、

 

 亀の甲羅のような面白い形

 

 

 

 

 

 

 

霜柱のような結晶の形

 

 

おむすびじゃん

 

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国立科学博物館 深海展 深海生物図鑑

2013年08月23日 | 自然科学

深海の生物は多彩です。

博物館に来る見学客も多彩で多い。

 

 

面白い形をした生物が多いのですが、説明を読むには、長時間を要しそうなのでパス。

 

 

 

 

 

 

 

高足カニの背後にまわると、ソコボウズ。  アップはの撮影はご遠慮した。

 

 

面白い顔をしたエイ。   スタートレックの世界だ。

 

 

 

科学合成と光合成をエネルギー源として、生態系は支えられている・・・基本は単純だ。

 

 

マッコウクジラが天井から襲撃、   ダイオウイカなどを食べるときはこんな感じなのだろう。

 

裏から見たもの

 

 

人気のダイオウイカ。  そういえば、ミュージアムショップはダイオウイカに因んだ商品で一杯でした。

 

 

この前、NHK特集で相模湾のメガマウスを追跡していました。  深海は、生物が巨大化しやすい環境が整っている。

 

 

子孫を増やす仕組みは、凄いというほかない。

 

 

以下、説明パネルの写真が続きます。  会場内では、説明パネルをゆっくり読む暇はなく、今、あらためて読んでいる次第。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この魚を初めて見ましたが、生きた化石といわれるのが実感できます。

 

 

 

 

 

このラブカの顔! 

 

 

クジラが海底に沈んで、様々な生物に食べられていく説明パネルがありましたが、気持ち悪くて記事はカットしました。  でもこの写真は生物の強さ、美しさがあります。

 

 

 私達の食生活にも深海魚は登場している。

 

 

 

 

 

 最後は、海底資源でした。

 

 

 実物を展示していただくと、実感がわくのでは。

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国立科学博物館 深海展

2013年08月22日 | 自然科学

 7月13日(土)に行った国立科学博物館 深海展の紹介です。

夏休み前に行けば、ゆっくり見れるかなと期待して行ったのですが、親子連れでしっかり混雑していました。

 

最初に、ビデオで海洋深層水の大循環の説明があって、興味を引いたのですが撮影禁止でした。

次は高圧の世界、知っているようで数値で示されると、その凄さに驚きます。

 

 

 

海底の地形も面白い。

 

こうして地形をみると、氷河期が来て、海水面が下がると、大陸と日本列島が陸続きになるのがよくわかります。

 

しんかい6500の原寸大模型です。

 

 

 

 

 

 

 

 

母船の模型も。

 

 

 

伊豆半島の周りも深くなっていて、先日、NHKの特集でこの付近で深海魚の撮影を行う番組が放送されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

深海用の小型調査用ロボット”ピカソ”

 

 

深海調査研究船「かいれい」。  7000mの深海を調査することができる「かいこう7000Ⅱ」の支援母船。

 

 

かいこう7000Ⅱ

 

深海も宇宙と同じように、科学の力で挑戦し、少しづつ謎が解き明かされいるのがよくわかります。

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立川断層トレンチを見学

2013年02月11日 | 自然科学

 2月8,9日に立川断層トレンチの一般公開があるとの新聞情報で、9日に朝一番で行ってきました。

あとで調べると、7日の夜7時のNHKニュースでも詳しく取り上げられていました。  その関係でしょうか、見学者が多くて驚きました。 

午前10時開門で、広大な旧日産武蔵村山工場の跡地に入りました。  中央部の土盛りをした箇所がトレンチ現場です。

 

説明板 に ①立川断層の概要 ②本調査地について ③榎トレンチの特徴 が記載されていました。

 

今から57年前の1956年に米軍が撮った写真。  日産(当時は合併前のプリンス自動車)が村山に工場を建設着手するのが1961年、翌62年10月には完成している。

 

 

 土盛りの中央部に見学用の切通があり、そこまで歩きます。  土盛りの先に富士山が見えるのですが写真では分かりずらいですね。

 

 トレンチの現場に来ました。  まず、断層の東側の説明です。  本来、逆断層であれば生じているはずの撓曲が見当たらない!と

 

トレンチの写真。  向こう側N面(北面)の人のいるあたりが断層。   そこからこちらまでの立川礫層には確かに撓曲はない。

 

断層手前です。  白っぽい粘土質のものが気になる。

 

主断層帯の説明。     やはり、白い粘土質塊は不思議と書かれており、解明されていないようです。  時は前後しますが、会場出口近くで、地質学会の腕章を巻いた方と、その知己の方が会話していて「あの白いの何だい?」「あれは全くわかんないんだ。 不思議なんだ」と言っていました。

 

その粘土質の塊あたりまで、人工の攪乱層があります。  日産の工場建設で手を加えられたのか、それ以前の旧残堀川の河川改修で手を加えられたのか、も興味あるところ。  またトレンチ底面に置かれてある赤白ポールにも注目。 断層面が西側にずれているのです。

 

 

 立川ローム層の説明。

 

 

 

 トレンチの西端から   ローム層が北と南では高低差があるのも気にかかる。  南に向かって傾斜していくのはわかるのですが、その差が大き過ぎるように思う。

 

トレンチ北側からS面(南面)を見た説明。    旧残堀川の河床堆積物の違いからひょっとすると、断層活動の周期が読み取れるかもしれない。 

 

河床堆積物の層です。(ローム層の上)。   なお、その上にいるヘルメットをかぶった方は地質学会のかたで、エンジのコ-トを着た方に、英語で説明をしていました。


主断層帯に向かって進みます。 

 

 主断層帯が見えてきました。  見学者も増えています。

 

S面の主断層帯の説明です。

 

主断層帯の白い粘土質の塊が右に傾斜しています。  N面のほうも右傾斜でしたから、?  また、位置が西側に数mずれている。(トレンチ底面に赤白ポールが置いてあるのでわかります。)

このことを指して、斜交しているといっているのでしょうか。  この説明板で唯一、わかりずらかったところです。

 

主断層帯付近から、S面西側を見た写真。

 

 白い粘土質の塊のアップです。   立川断層ではここより北側にある旧狭山ケ池の底の地層の一部に粘土質の層があります。 旧狭山ケ池も川が断層によってせき止められた池と考えられていますので、関係があるのでしょうか、興味があるところです。

 

S面では主断層帯の東側にローム層が残っています。

 

 ここまでの総括。  逆断層だと思っていた構造がそうではなくて、横ずれが主、また走行も立川断層線とは斜交している・・・謎が深まったというか、事実は奇なりで、今後の解明が楽しみです。

 

 トレンチ北側の跡地を見たもの。 左側に走る溝のようなものは、断層線の目印でしょうか。人工的に作ったもののようです。

 

トレンチ東側の端から。  中央部に富士山がみえます。    立川断層は遠いですが富士山の外周方向に生じていることになります。  フィリピン海プレートと関係あるのかな?

 

見学客は続々と来ていました。 トレンチの紹介は以上です。

 

帰りに立川断層と玉川上水が交差した場所、上水の大曲りによってみました。  断層と出くわした場所で、上水は右(南側)に曲がっていきます。

 

北側の断層崖上の場所から南側を見たもの。  上水もローム層の下にいかないよう断層と並行して流れています。 

 

 やがて、崖も過ぎたあたりで、元の方向に戻るよう、徐々に左側に曲がっていきます。  ここは金毘羅橋の近くで、玉川上水水衛所があったところ。

 

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チョコレート展  チョコレートができるまで

2013年02月03日 | 自然科学

チョコレート展の最後は、カカオ豆の採取から製品になるまでのプロセスの紹介です。

 

カカオの実。  収穫は楽そうです。

 

カカオ豆を発酵させてつくっている!  チョコレートも発酵食品とは知らなかった。  世の中のおいしいものは、発酵させているものが多いですね。

 

 ここからは、カカオの実になったつもりでチョコレートになるまでの行程が、体験しながら見れます。
右側の入口はローラですりつぶす行程、人もローラーをくぐって入ります。  もちろん柔らかいクッション材でできていますので、人がすりつぶされることはありません。

 

焙炒の行程。  人も熱風(温風)のカーテンエリアを通り抜けます。 

 以下、いろんな行程があるのですが割愛して、チョコレートの表装に自分の姿がはいるコーナ。
左側の若い女性達はいろんな表情をつくって楽しんでいました。  ・・・出口では、この自分の写真がはいった表装のチョコレートが売られていました。(有料) 

 

口溶けの秘密。・・・へーそうなんだ。

 

カカオが人の健康にも良い理由。 

 

 ここらあたりの展示はアメリカの展示をそのまま持ってきたのでしょうね。

 

 

 

 

 

 チョコレートでできた古代の恐竜トリケラトプス。  制作は藤本美弥氏でパティシエさんのようです。  かえったばかりの卵に赤ちゃんが見えます。

 

 こちらはシーラカンス。  制作:横田秀夫氏、やはりパティシエさんのようです。

 

 会場風景。   出口のショップでは各種のチョコレートがおいてあり、私もお土産を買ってしまった。

  

 

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チョコレート展  チョコレートの工業化

2013年02月01日 | 自然科学

 今日は、チョコレート展でのお堅い話ですが、工業化を紹介します。

 おいしいチョコレートが食べられるようになった歴史です。

 

 

ココアはたまに飲みます。  バンホーテンはココアの代名詞ですが、発明者の名前だったのですね。

 

 

ネスレ社は、この方達が礎を築いた。

 

発明や発見には偶然の産物が多い。  

 

日本のチョコレートの歴史は長崎から

 

 

このコーナでは、森永(日本で一番最初にチョコレートをつくったメーカ)や明治、不二家、ロッテなどのチョコレートメーカの資料や製品が展示していましたが撮影禁止でした。

 

 

ベルギーやオランダのチョコレートがおいしくて多いのもよくわかります。

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チョコレート展  カカオ豆、チョコレートの歴史

2013年01月29日 | 自然科学

 昨年、12月6日に行ったチョコレート展を遅ればせながら紹介します。

国立科学博物館でチョコレート展という企画の面白さにまず、座布団1枚です。

昨年の夏に開催された「元素の不思議」は科学博物館らしい企画と言えますが

チョコレートとは、意表を衝く企画で、見終わってもなるほどと合点のいくものでした。

 ポスターのデザインも雰囲気満々で、誘蛾灯の役目を十分果たしています。   会期は2月24日までなのであと1か月。

 

会場の配置図です。  工夫した流れになっています。

 

博物館入口にある蒸気機関車とシロナガスクジラが、なんとチョコレートで。  展示終了後の処分が気になる・・・ 

 

 

挨拶を読むと、米国シカゴのフィールド博物館で開催されたものが原型だとわかります。  くやしいけど、こんな企画の発想は、やはり米国人だなと妙に納得。

 

さて、展示に入りますが、説明パネルが多いのは仕方がありません。  結構、読んで回ったので時間がかかりましたが、なるほどなるほどと勉強になりました。

 

カカオのイメージは、小さな木の実で、木をゆすって獲る・・・というものだったのですが全然違っていました。 

 

カカオの実です。  ラグビーボールに似ている。

 

カカオが育つ環境。  熱帯雨林だ。

 

こんな感じで、実がなるんだ。  

 

 

 

 

 

 

 チョコレートの歴史です。  昔、カカオ豆はすりつぶしてつくる飲み物だった。

 

マヤ文明やアステカ文明のなかで、飲み物として広まった。

 

 

ここのコーナには、アステカやマヤの杯や皿など、独特のデザインの陶器が並んでいて、アート的には素晴らしいものでしたが、撮影禁止で撮れませんでした。
説明板をみると、ほとんどがレプリカでしたので撮影禁止は必要ないと思いますが。

カカオ豆は貴重なものだから通貨としての役割もあった。 

 

 

そしてアステカ帝国がスペインに征服され、ヨーロッパにカカオ豆が渡っていく。

 

 

16,17世紀のヨーロッパではコーヒーとともにチョコレートが飲み物として富裕層にひろがっていった。

 

奴隷制とチョコレートの関係。   奴隷制度も活動家の地道な努力で廃止されたものなのだ。

 

 

 

 

絵になる工芸品が展示されていました。

 

当時のチョコレートハウスの様子。

きょうはここまでで、次はチョコレートカップなどのコレクションです。 

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日本に落下した隕石・・・直方隕石の記事修正

2012年12月10日 | 自然科学

2012年4月14日の記事 「科学博物館 日本館 #10 日本に落下した隕石」の記事で

「直方隕石が世界最古の落下の目撃記録のある隕石である。  貞観3年4月7日(861年5月19日)の夜、武徳神社(今の須賀神社)境内に落下。
翌日、深くえぐられた土中から黒く焦げた石が掘出され、桐箱に納めて保存したという伝承が残っている。」 ※桐箱には、年月日の記載のみ

とウィキペディアからの引用で書きましたが、これが誤りであることがわかりました。     2014年11月3日一部記載修正。

同記事へのコメントをいただいた牛嶋氏の研究ノート(福岡地方史研究50号)から、主要な論拠を引用させていただきます

4

■ 世界最古の隕石と喧伝されるようになった経緯

7① 国立科学博物館の村山理化学部長(当時)が昭和54年(1979年)現地調査を行った結果、

   隕石の落下時期は貞観3年4月7日(861年5月19日)に納むと書かれた桐箱の墨書以外に手がかりはない。
   宮司や郷土史家から地元の伝承は聞いたが、古文書で落下の記事は見出せなかった。
石。

 ② その後、学習院大学の木村氏により、桐箱の裏蓋の放射線炭素年代測定が行われ、年代的には不合理では
   
ないこと。  地元の伝承にもあることなどから、世界最古の隕石として1983年に報告され、世界最古の隕石とし
   
て喧伝されるようになった。
   (従来、世界最古の目撃情報を伴った隕石は、1492年フランスのエンシスハイム隕石)

■ 従来の調査に対する牛嶋氏の検証
 ① 隕石とその容器の年代は、おのずから別問題であり、伝承等も明確さや根拠に欠く。
   歴史学的な検証が十分でない。

 ② 落下に関する古文書があった!
   福岡県立図書館所蔵の古文書「筑前町村書上帳」に「下境村祇園社ノ飛石伝記」に詳細な隕石落下の記載がある。
   文書は江戸中期の寛延2年(1749年)旧暦5月29日に隕石が落下したときの祇園社宮司岩熊正義による目撃談。
   詳細に文書に記された隕石の形状と実物がほぼ一致することから、これが隕石落下の時期を示していると結論される。

   古文書の来歴やその写真なども示され、間違いないものと思います。

 この結果、直方隕石は国内では四番目に古い隕石となります。
12月6日に科学博物館に行ったおり、日本に落下した隕石コーナを見てきました。

 

説明プレートには、直方隕石はまだ861年のままです。

いずれ、確認・検証が行われ、直方隕石は、小城隕石の次に収まることでしょう。

今日は、真面目な隕石の話でした。  

研究ノートを執筆され、情報をいただいた牛嶋英俊様に御礼申し上げます。

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国立科学博物館 「元素の不思議」#19ラスト

2012年11月02日 | 自然科学

18回にわたって取り上げた「元素の不思議」も今日でラスト。

第7周期の元素の番ですが、放射線を出す元素が多いので、実物の展示はごくわずかでした。

 

説明パネルだけのものが多い。

 

ラジウムは玉川温泉の重昌石。 放射性のラジウムを大量に含む温泉沈殿物重晶石で、台湾の北投温泉で発見され、北投石と名付けられた。

世界でも、現在の台北市の北投温泉と秋田県の玉川温泉からしか産出しない。

 

ウラン、核兵器として利用されるのは困ったことです。 

 

 ウランの金属単体は、銀白色ですが、さすがに単体の展示はなく、鉱石が展示されていました。

ウラン単体は、空気中に放置すると酸素を吸収して発火する。  また、水のなかにいれると、水から酸素を奪って、水素を発生する。  

 

 ウランを微量に含むガラスは、紫外線を浴びると緑色に蛍光発色する。  19世紀に盛んにウランガラスが作られたが、現在はウランの取扱いが厳しいので生産されておらず、骨董品として価値が高い。

放射線は、気にしなくてもいいレベルだそうだ。

 

 ウラン以降の元素は、人工的につくったもので、展示もなく説明パネルのみ。

 

 

  

 現在も新しい元素発見に向け研究が続けられている。

 

こちらは、金属元素コーナにあった「いろいろな合金に触ろう」 という企画です。  これはアルミ合金

 

銅合金 

 

 鉄合金。  一部に錆がでていました。   

 

ビデオの一つで、固体化した酸素が磁石に集まる様子。

 

 会場内の雰囲気。  中央に大砲の砲身のようなものが見えますが、純度99.99999%のシリコン結晶。

 

宝石のコーナ

 

 金や銅、アルミを持ってみようのコーナです。   金の重さは半端でなかった。    ガードマンも近くにいます。

 

 

 各元素の展示コーナ。

 

 

 

 原子番号が高くなると説明パネルだけに。

 

エピローグ

 

 

出口をでたところに、元素の結晶写真のパネル展示。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 見終えて、博物館のレストランで昼食。    「元素の不思議ランチ」なるものがあったので注文したら、これが。   「元素の不思議」と何の関係?・・・と不思議に思ったランチでした。

 

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国立科学博物館 「元素の不思議」#18 白金から鉛まで

2012年10月31日 | 自然科学

77番の元素イリジウムは飛ばして、78番白金です。

プラチナはレアメタルのなかでも希少な金属。 

 

白金の産出量は75%が南アフリカ、17%がロシアで、偏在している。 

 

指輪などはよく知られていますが、歯科用の材料としても使われている。

 

そして 金。 約2500トンの年間生産量の75%は宝飾関係に使われている。

 
金は熱水鉱床として形成され、そのまま採掘されるか、風化の結果生まれた金塊や砂金として採集される。

 

 ガラスに赤い色を発色させる金赤。

 

自然金て、こんな形をしているんだ。  マグマや熱水が岩の割れ目を上昇してくるときに固まった。

 

金を濃集する植物ってあるんだ。

 

 金赤の色は上品。

 

金箔の切手も 

 

 水銀は水俣病の原因ということですっかり悪者になってしまった。

 

 常温で液体状となる数少ない元素。

 

 温度計や蛍光灯に使われているが、蛍光灯はだんだん使われなくってきている。

 

タリウムは毒性があり、殺鼠剤などに使われている。 
ソ連のKGBが毒殺用に放射性タリウムを使った事件がありますが、タリウム塩を使った毒殺事件は日本でも数回起きている。

 

医療検査用にも使われる。

 

 鉛はおなじみの金属ですが、鉛も毒性があります。

ベートーベンの死因は鉛中毒だという説がある。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 熱線カット塗料の効果を試してみました。   塗料を塗ってないほうに入れた手は、熱の温かみを感じましたが、カット塗料を塗った側に入れた手は、熱を感じませんでした。

住宅などの屋根に、熱対策で塗料を塗ることがありますが、効果はあるんだ!

 

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国立科学博物館 「元素の不思議」#17 ジスプロシウムからオスミウム

2012年10月27日 | 自然科学

 発見までの作業が困難を極めたため、ギリシャ語で「近づきがたい」という意味の名前がつけられた。

腕時計や非常口の夜光塗料に使われる。

 

 

 

 

 テルビウム元素で述べた、スウェーデンの小村が名前の由来。 

 

 

 

 タンタルコンデンサで名前は知っていました。 

 

 

 電球のフィラメントとして有名でしたが、もうそんな時代ではないですね。

 

 

 

 

 

天然物から発見された最後の元素レニウム。 

 

 

 

 

 

 

 

 

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国立科学博物館 「元素の不思議」#16 ネオジムや超強力磁石体験

2012年10月26日 | 自然科学

ネオジムは、オーディオが好きな私にとっては、スピーカの磁石の素材として知っていました。

フェライトやパーマロイが当初、人気でしたが、ネオジム磁石が最強の磁石として、1980年代に日本で発明され、いろんな分野で利用されだした。 

 

しかし、資源としてのネオジムは生産量の98%が中国で、中国の輸出政策などにより、近年、価格が高騰した。  ただし、埋蔵量は中国で30%とのこと。

 

左上は、懐かしい平面スピーカ。   ハードディスクの回転モータにも貢献した。 

 

ここで、超強力磁石体験のコーナがあり、挑戦してみました。 

 

下の、青い磁石がつけられた鉄棒を手で押して、磁石の反発力に逆らって、くっつける試みなのですが、係りの人の話では、普通の人は1cmか2cmまでは近づけられるのですが、くっつけるのは無理

とのこと。  強力な磁場なので、腕時計や携帯電話、磁気カードの入った財布などを体から離して、いざ挑戦。

5mmぐらいまで近づけたとのですが、それから先はとても無理でした。

 

少し飛ばして、次はガドリニウム。 

 

 

MRIの造影剤として使われれているほか、「磁気冷凍」というフロンガスを排出しない冷凍技術に使われる元素として注目されている。 

 

 テルビウム。  スウェーデンの小村イッテルビーという町の採掘所から採れたため、この名がついた。  他の元素のイットリウム、エルビウム、イッテルビウムも。

 

 

 

このあたりの元素の蛍光状態を

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国立科学博物館 「元素の不思議」#15 第6周期の元素

2012年10月24日 | 自然科学

第6周期の元素に入ります。

レアアースとレアメタルが並んでいます。

 

最初に、レアアースとレアメタルが並べられた展示ケースを。  細長いので三つに分けて撮っています。

 

 

 

それでは原子番号55番のセシウムから。   リチウムやナトリウム、カリウムと同じアルカリ金属。

原発事故でなにかと話題になるセシウム137は放射性同位体で、半減期が30年の厄介なもの。

 

また、他のアルカリ金属と同様、水と激しく反応するので、金属セシウムは消防法上の危険物に指定されている。

 

ここで、セシウムではありませんが、同じアルカリ金属のカリウムが水と反応して燃える様子を、会場でビデオ放映していましたので、それを撮影しています。

 

 

激しく燃えて動いていました。  水素ガスを発生するので密閉した容器の中で行うと爆発する危険性もあります。

セシウムはもっと激しく反応するようだ。

 

セシウムの利用は、原子時計や、石油掘削用の泥水の成分(ギ酸セシウム)

 

 バリウムといえば、胃の検査などで使われる造影剤を思い出すが、これは硫酸バリウムだ。

 

バリウムには毒性があり、毒重石(炭酸バリウム)は殺鼠剤としても使われる。

 

 右上の重昌石が、X線造影剤の原料だ。  

 

 原子番号57番のランタンから71番のルテチウムまでの15元素はランタノイドといわれる希土類(レアアース)だ。

そのトップのランタン。

 

 

 カメラ用レンズにも使われている。

 

 セリウム。

 

 最も存在量の多い希土類元素だが、資源としては90 %以上を中国で産出。  

 

 さまざまな用途がある。  UVカットガラスやライターの発火石、研磨剤など

 

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