光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

博物館に初詣 #3 カンボジア・アンコール遺跡の浮彫像

2019年01月06日 | アート アジアの古美術

トーハク初詣の第3弾は、 カンボジア・アンコール遺跡の浮彫像です。

 

過去にもブログで紹介していますが、中央のアプサラス像は官能的な魅力に溢れていて

トーハクの彫像類のなかで、私のお気に入りベスト3の一つです。

 

 

 

 


アプサラス像を斜めから撮影。

 



反対側から

側面に番号が記されていますが、遺跡から切り取って整理した時の番号なのでしょう。

文化財保護の観点からは、なんとも傷ましいことなのですが、帝国主義の列強が支配していた時代は

世界中で行われていた。 今こうして、鑑賞して感動している自分がいるのをどう考えたらよいか・・・

夢なのですが、すべての文化財が元の場所に戻って、キチンと保全されていく状況になったら、なんと

素晴らしいことだろうかと。

 

 

 

 

 アプサラス像の右側にある浮彫です。 ピミアナカスはアンコール・トム遺跡の中央部にある、空中宮殿という意味の遺跡。

 

 

 

 

 アプサラス像の左側の浮彫象。

  

 

 

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ベトナム ダナンにて #7 チャム彫刻博物館

2015年08月09日 | アート アジアの古美術

7月8日、ダナン市内のチャム彫刻博物館に来ました。 朝9時5分頃。

日本だと狛犬に相当する獅子像が迫力。

 

 

館内は無造作に石像が置かれています。

 

 

石像の多くは、近くのミーソン遺跡などから発掘されたチャンパ王国時代のもの。

チャンパ王国は、17世紀頃まで栄えた王国で、ヒンズー教の影響が色濃く残っていてますが、仏教が主だったようです。

ミーソン遺跡の発掘時の写真パネルです。

 

 

 

 

 

アプサラス像がありました。  東京国立博物館に展示されているアプサラス像が大好きなので、頭の中で比較することしきり・・・

 

 

 

 

チャンパ王国の末裔が、少数民族チャム族とされ、その宮廷舞踊のポスターが館内にありました。

 

圧巻の石像群。  中央上部のブッダ像の首部分に違和感がったので、調べると過去の写真は頭部のない像でした。
別の頭部をつなげたのでしょうが、しっくりときていません。



 

 

でもこの石像群で素晴らしいと思ったのは、下の写真、右側の坐像です。 ネームパネルが解読できませんが、右端とすると、菩薩坐像かな。

9世紀~10世紀早期の砂岩石像。 この姿態、表情がなんとも素晴らしい。

 

 

少しアップで。

 

 

 

遺跡の神殿玄関口の守護神、日本の寺門によくある不動明王などと似たポーズ。

 

 

 

 

獅子、ベトナム語の発音はわかりませんが、獅子の発音とSU' TU'の発音が近いような気がします。

 

 

ブラフマー、インド神話の最高神の一人、仏教では、梵天

 

 

 

ミュージアムの窓から

 

館内には、ベトナムの風物詩の写真パネルも展示されていましたが、それは次回に。

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東京国立博物館(2014.5.18) 中国絵画

2014年06月26日 | アート アジアの古美術

 トーハク、東洋館の中国絵画が充実していました。 

 

 

 天帝図、丁寧で精緻に描かれています。  

 

 近づいて撮ったもの。  精緻さがお分かりになると思います。

 

 

 ここからは十六羅漢図。  羅漢とは、供養を受ける資格のある者-修行者という意味です。

日本の羅漢図は、異様な形相をしたものが多い。  中国のこの羅漢図は、確かに穏やかな形相です。

 

 

部分拡大しました。   穏やかとは言え、仏の悟りとは隔たりのある表情に見えます。  

 

 

 

この第六尊者は、少し異様な感じもしますが、虎が犬のように可愛いのでカバーしています。

 

 

 

部分拡大。  眼とくちびるの描き方に力量を感じます。

 

 

 この第十一尊者の表情も、尼僧といってもおかしくないような、女性のような顔貌。

 

 

 部分拡大。

 

 

 

 

第十六尊者の顔貌は、少し異様。

 

 

 

 供物の果物を剥く、女性の表情、こちらに視線がいきます。

 

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東京国立博物館(2013.10.19)東洋館5階から 清時代の工芸、朝鮮の美術

2013年11月14日 | アート アジアの古美術

 東洋館5階は

中国の漆工、清時代の工芸、朝鮮の古美術

が展示されています。

この筆筒は、ヨーロッパの七宝の技術を取り入れたもので、唐子遊びが豊かな色合いで描かれています。

書家の青山杉雨のコレクションです。  以前も、文人の書斎の展示コーナで、杉雨コレクションの別品を見ています。 

 

 

 

王様の兜でしょうか。  

 

 

 

 

色とデザインを考えると、緑と赤の補色関係が効いていること、チマの膨らんだ曲線が華やかさと安定感をもたらせており、図柄はなくても、簡潔で素晴らしい衣装だと思います。

 

 

 

この朱色は深く、好きな色です。  金泥で描いた龍も朱とマッチし、品性と華やかさが同居して素晴らしい。

 

 

 

面白いデザインで、図柄もシンプルながら躍動感があります。

 

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東京国立博物館(2013.10.19)東洋館2階 青釉色絵金彩大壺

2013年11月11日 | アート アジアの古美術

 東洋館2階に、西アジア・エジプトの美術フロアがあり、そこで撮った美しい青の壺。

この壺は、3年前、表慶館で撮ったことがあります。  今回は照明が強いので、露出を抑えています。 

 

 

 イズニク窯の青など、イスラーム陶芸のアートは好きです。

 

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東京国立博物館(2013.10.19)東洋館地下1階 浮彫 アプサラス像

2013年11月10日 | アート アジアの古美術

東洋館のB1フロアは東南アジアの作品で、このフロアではクメールの彫刻、なかでも「浮彫アプサラス像」が素晴らしい。

今年の年頭でも紹介しましたが、もう一度、10月に撮ったものを紹介します。

 

 

右側のアプサラスですが、眼と唇に独特の表現があり惹かれます。

 

 

 

女性の柔らかい肢体の表現は、まさにアート。

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東京国立博物館(2013.10.19)東洋館1階 中国の仏像

2013年11月06日 | アート アジアの古美術

トーハク 東洋館1階の「中国の仏像」フロアを2階から撮りました。
展示環境が抜群で仏像がくっきりと浮かび上がっています。 

 

 

中央の仏像は、今年1月2日の東洋館リニューアルオープン時に撮った写真がありました。

 

    

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東京国立博物館(H25.6.15、2.26) インド細密画

2013年07月03日 | アート アジアの古美術

今日は、インドの細密画を紹介します。  トーハク 東洋館地階に展示されています。

今年、1月2日の東洋館リニューアルオープンの時から、インドの細密画は気はなっていました。

迫力ある芸術作品・・・とまではいかないのですが、歴史と文化の香りが感じられて、面白いなと思います。

まず、概要を

 

6月15日と2月26日に撮った写真から紹介します。  最初は、6月15日撮影のものから。

この絵を見たとき、トーハクの1月2日のイベント「アジアの女神たち~祝福と歓迎の舞い」の、インド舞踊を思い出しました。

衣装や踊りのポーズがなんとも魅惑的です。

 

 

宗教絵画の題材で、日本人の感覚ではわかりづらいところがあります。  しかし、絵としては面白い。

 

 

トルコのトプカピ宮殿でハーレムを観ましたが、ハーレムはイスラム世界の文化のなかで大きな位置を占めているのを感じます。 

 

 

すっきりした絵画で、アートのレベルだと思います。

 

 

絵としては、稚拙な感じもしますが、描かれた生活風俗が面白い。

 

 

宗教画ですが、色使いやデザインにアートを感じます。

 

 

宗教は生活と密着しているので、そのさまざまな場面が絵になっている。

 

 

 ここからは、2月26日に撮影したものです。

 

 

 この細密画はちょっと違うなと思ったら、やはり西洋画を学んだ画家の作品。  題材は、インド文化なので共通の香りは感じます。

 

 

 どうということはない謁見の光景ですが、可憐な花々、真珠の首飾り、剣、後光・・・童話的世界のムード。

 

 

 

遠近感を感じさせますが、無視した描き方もあったりして、奇妙な雰囲気。

 

 

騎馬像の絵は、どれも丁寧に描かれており、色彩も美しい。 

 

 

 

 

 

 木や草の描き方が面白い。  蛇も可愛く見えます。

 

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東京国立博物館(H25.6.15) 古裂帖

2013年06月28日 | アート アジアの古美術

今日、紹介するのは、東洋館3階の「中国の染織 古裂帖」です。  
(展示期間  2013年6月11日(火) ~ 2013年9月8日(日))

3階は中国の青銅器や墳墓の副葬物などが展示されており、その一角に、この古裂帖コーナがあります。

最初に見たとき、なんで江戸時代の日本の帖があるのだろう?と思ったのですが、この帖に記載されている古裂が、中国から来たものということで納得。

トーハクの公式サイトから、以下の解説を引用します。

”江戸時代の茶人たちの価値観によって蒐集され、元から明にかけて中国から日本に舶載された古裂を帖に張り、その名称を記した古裂帖を紹介ます。出雲の大名茶人・松平不昧(1751~1818)が編纂し色摺り図版付きの版本として寛政元年(1789)に刊行した『古今名物類聚』の中から「名物切之部」もあわせて展示します。茶人によって築きあげられてきた「名物裂」の価値観をご覧ください。”

  

 

江戸時代の茶人の粋なコレクションですね。

 

青木はわかるような気もしますが、薩摩という名はなんで付けたのだろう?

 

 

 

コーナには、まだまだ多くの古裂帖が展示されていました。  コレクションをした人の楽しさが伝わります。

 

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東京国立博物館(H25.6.15) 中国の漆器、文人の書斎

2013年06月26日 | アート アジアの古美術

 東京国立博物館 東洋館の中国 漆器のコーナと、文人の書斎コーナの紹介です。 

 

 堆黒(黒漆を厚く塗り重ねて、文様を彫った技法)による文様は、確かに版画の面白さを感じます。

 

 

 面白い形だと思ったら、分銅のデザインなんですね。  文様も、宮廷用らしく華麗で丁寧に作りこまれている。

 

 

 中国の文人の書斎コーナ。   華美を避け、清廉さを求める雰囲気はわかります。 お金がかかっている・・・・のもわかります。

 

 

 

 

 

 

机上の文房具、所蔵していた方のお名前をみると、書家の青山杉雨氏のものが多く、中国のこうした書の用具をコレクションしていたのですね。  

貴重な文化財の寄贈に感謝です。 

  

              

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東京国立博物館(H25.6.15)  中国の仏像

2013年06月22日 | アート アジアの古美術

東京国立博物館(H25.6.15) シリーズで、今日は東洋館1Fに展示されている中国の仏像を紹介します。

ミュジアムシアターで上演している「三蔵法師の十一面観音」の主役:十一面観音菩薩立像です。

高さ50CMほどの小さな仏像で、前回、4月20日に来た時、ミュジアムシアターは観たし、東洋館のリニューアルオープン以来、何回も来ているのですが、この仏像が

展示されているのは気が付きませんでした。   

 

 

丁寧に彫られているし、顔貌が独特で味があります。

ただ、顔の大きさに比べて、体が小さくバランスが悪いのが気にかかります。  頭に十一面も載せていれば無理ないか。

 

ミュジアムシアターのパンフです。  仏像もミュジアムシアタも6月30日で終了です。 まだの方はお早めに。

 

上のパンフにも載っている十一面観音龕(がん)も展示されていました。

こちらは、日本の観音像に近い、柔和な顔貌です。

 

 

 

 

もう一体、十一面観音龕があります。

 

 

もう一つ、パンフでふれられていた勢至菩薩立像です。  こちらはもっと小さく、高さ20Cmほど。

 

 

如来倚像。   右側の仏像頭部は、この倚像とは無関係なのですが、何か怪奇風の写真になってしまった。

 

 

この如来三尊立像も何回か紹介していますが、独特のムードがあって好きな仏像です。

 

 

 

この菩薩立像は表情に愛嬌があります。

 

 

 

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東京国立博物館(H25.6.15) 中国墳墓の世界 俑

2013年06月18日 | アート アジアの古美術

また、会えた加彩女子俑。   2011年11月、当時、表慶館のアジアギャラリーで見たこの俑に、再び会うことができました。

そのときも深い精神性を湛えた表情に、ぶるっとしましたが、それは、今回も変わりません。

 

トーハク 東洋館3階では、「中国 墳墓の世界」と題して、明器と俑が展示されています。(展示:5月8日~9月1日)

秦の始皇帝の兵馬俑も、代表的な俑だが、それはさすがにありません。

 

多くの俑のなかで、この展示ケースの俑は、群を抜いて素晴らしい。

 

この2体は灰陶俑。  右側の俑は宦官の可能性が高い。

 

この俑の表情も、凄い迫力です。

 

この3体の俑、共通する深い精神性に、ひょっとしたら同じ作者ではないかと思うぐらいです。

 

 

素晴らしい芸術作品です。  是非、ご覧になってください。

4階では、墳墓の世界の一部、石刻画芸術も展示されています。  墳墓の世界が、現代に文化的遺産を残してくれたことに感謝せずにはいられません。

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国立博物館 東洋館 朝鮮室

2013年05月21日 | アート アジアの古美術

東京国立博物館の東洋館リニューアルで、何回か作品紹介してきましたが、膨大な撮影枚数で、十分に紹介しきれていません。

今日は、東洋館5階の朝鮮美術フロアの作品を紹介します。(4月20日に訪れた時のものを中心に、1月2日、13日、2月26日に撮影したものを交えて)

フロアはこんな感じ。  ちょうど、女子高生が団体で見学していました。

 

伝統的な衣装です。  補色の色彩対比が美しい。

 

 

こちらは、1月2日に撮影した衣装と箪笥。   箪笥に洗練された美を感じます。

 

左が官服(戦服)、右が官服(団領)で官吏が着用したもの

 

  


ここで、東洋館のフロアごとの展示内容を紹介しておきます。

 

 

 

 

銘文が刻まれた太刀。  日本にも似た太刀がありますが、ルーツはこちら。

 

 

勾玉などを配した首飾り。  きれいな色合いです。

 

 

 螺鈿の細工が豪華な感じ。

 

 

 

 自然な山水画で、違和感なく目に入ります。

 

 

 日本では、歌会に

 

 

 女性用のデザインされた筆かなと思ったのですが、筆は筆でも化粧用なんだ。

  

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東京国立博物館(2013.1.2、1.13、2.26) 西域の美術 その4  工芸品

2013年03月09日 | アート アジアの古美術

西域の美術のラストです。

工芸品を。

まず、「仮面」。  前2000年~前1000年頃につくられたもの。  出土したロプノールはかっての塩湖で、3世紀頃から始まった砂漠化で、湖も干上がり、近くの都市楼蘭も4世紀頃に廃墟になってしまった。

仮面は力強い造形で迫力があります。   日本の土偶もデフォルメが特徴ですが、この仮面でも大きな歯のデフォルメが面白い。  

日本の能面にもこれと似たものがある。 怒りや凶暴性を表すものですが、西域の作品にはユーモラスな面が感じられます。

 

 能面は2012年10月7日にトーハクの能面コーナで撮ったものです。  ブログで紹介しようと思っているストックの一部ですが、捌ききれない現状です。

 さて、西域の作品に戻って

「共命鳥」・・・初めて聞く言葉だったのですが、仏法説話に出てくる双頭の鳥のこと。  この像では人頭になっている。  

 

 なんだが心細そうな文官。  アスターナ・カラホージャ古墳群は、漢民族支配者層の墓が多くあり、副葬品にも中国文化の影響が強くでている。

 

 高杯と飾壺、荒っぽいデザインですが、素朴な良さも感じます。

 

 女性の持ち物は装飾性豊です。

 

印章はわかりますが、伝馬というのは、昔、駅(連絡中継拠点)の間を馬を使って伝えていたので、その通運の認可印みたいなもの。

興味があるのは、アイマスク。  両端にひもを通す穴がありますので確かにアイマスクなのでしょうが、金属製なのがわかりません。

暗くするだけだったら、布地で作ればよいのであえて金属で作っているのは何なのだろう。  眼の場所に小さな穴があいているので

見えるようになっている・・・・仮面のアイテムの一つかもしれない。 

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東京国立博物館(2013.1.2、1.13、2.26) 西域の美術 その3  仏像

2013年03月05日 | アート アジアの古美術

 西域の仏像などを紹介します。 

トゥムシュクは天山南路の西方のオアシス都市でシルクロードの宿場町。  

大谷探検隊と同時期に世界各国から探検隊がきており、この菩薩像はフランスの探検家ペリオにより1906年に発掘されたもの。

額が広く、目と鼻と口が逆三角に圧縮されたような顔貌のデザインの素晴らしさに驚き。   胴体部のデザインも是非見たいものです。

 

こちらも同じくトゥムシュク出土の供養者頭部。  上の菩薩像ほど極端ではないが、顔貌のデザインには共通するものがあります。

ふくよかな感じがいいですね。

 

地図で示すと、トゥムシュクは、天山南路のアクスとカシュガルの中間地点にあります。

 航空写真はウィキペディアから引用。   天山山脈と崑崙山脈に囲まれた広大なタリム盆地ですがほとんどが砂漠で覆われている。

ファイル:Xiyu City-States of Tarim basin (BC1C).jpg

 西域南道のホータンはタクラマカン砂漠の南にあるオアシス都市で、玉の産地として古来から有名。   古代から東西の交易で栄えていた。

紀元前から700年頃まで大乗仏教が盛んで、玄奘三蔵法師も644年頃滞在している。

 

そのホータンでの将来品が下の如来頭部。  ガンダーラ仏の影響も感じますが、独特の造形。

トーハクの公式サイトの解説を以下に引用。
 

 

「見開いた目,口髭,耳などに見られる写実的な表現は,パキスタン・スワート地方ブトカラ遺跡出土の片岩製仏像と共通しており,西方からの影響が想定される。西域における最初期金銅仏像の一つで,各所に分厚い鍍金が残っている。首の底部は塞がっており,頭部を別鋳の体部にはめ込むという特殊な技法で作られたことがわかる。また頭頂部の四角い穴から見て,肉髻内部を舎利容器として用いた可能性がある。別の小振りの金銅仏頭1点とともに第一次大谷探検隊が将来した。 」

 

 

次の仏像は、天山南路のクチャ近郊のクムトラ石窟からの将来品。

トゥムシュクの仏像と共通するものがあります。

 

 

如来像や菩薩像とともに、供養者の像も多い。

 

 

 

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