光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

鹿児島 枕崎にて #2 南溟館 枕崎駅 鹿児島空港

2019年12月31日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

枕崎駅からも見える小高い丘(片平山公園)にある 南溟館です。(11月19日15:30頃)

私が見終わって帰る途中、入れ替わりでバスから団体の方々が降りてきて、南溟館に向かっていきました。

バスのネームプレートを見ると、商工会議所の女性グループのようです。 島津家の家紋(丸に十の字)の

陣羽織が勇ましい。  

私が南溟館で鑑賞したときは、他の客はゼロでしたので、タッチの差でした。

 

 

 

 

通路に置かれた立体作品。 2019年に、枕崎市制施行70周年を記念して制作された、アートストリート「青空美術館」の、立体作品100基目の作品とのこと。

※アートストリート「青空美術館」は後述。

 

 

  

 

 立体作品が出迎えをしてくれます。

 響きのはじまり》 水田勢二(兵庫県) <第3回風の芸術展大賞作品>

 

 《どれどれ》 宮薗広幸(鹿児島県)<第6回風の芸術展準大賞作品>

 

 

 

 

 

 空から見ると、前方後円墳のような形をしている(と思う)南溟館、画面右がエントランスです。

 

 

 

 

 玄関からの光景。

 

 

 

館の概要です。 企画展はなかったからでしょうか、入場料は無料!でした。

施設の名称について、私の感想です。

南溟は、南方の大海を指す言葉ですが、あまり使われない言葉。(横山大観の戦争協力画に「南溟の夜」というタイトルがありました) 

また、文化資料センターという言葉には、アートの香りを感じない・・・そのため、”文化資料センター南溟館” って何?何をしているところ?

となってしまう。 観光で訪れた方にも、すぐイメージできる〇〇美術館、〇〇ミュージアムのほうがいいのに・・・思いました。

名称決定には、様々な経緯もあろうかと思うので、部外者の勝手な思いになりますが、展示内容がいいだけに、もったいないなーと思いました

 

 

 第1展示室です。 おー、 現代美術作品が並んでいる!

係りの方の説明によると、「風の芸術展」の作品,「枕崎国際芸術賞展」の作品、郷土関係作家の作品が展示されているとのこと。

枕崎市では、1989年に、第1回「風の芸術展」として公募展を行い、その後2017年からは、枕崎国際芸術賞展へと発展している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それではいくつか作品を紹介します。 なお、フラッシュや三脚などを使わなければ、基本的には撮影OKでした。

第2回枕崎国際芸術賞展の大賞受賞作品

《雲隠れ1》(左側)、《雲隠れ2》(右側) 全 民玉(Minok Choun)<韓国/東京都出身・在住>  
 油彩/木製パネル、綿布、ジェッソ、油絵具 

 

 

 

 第1回枕崎国際芸術賞展の大賞受賞作品

  《White Cube -12》  《 White Cube -18》        菅 亮平 < 東京都>

 

 

 

日本の作家の作品かと思ったら、千葉在住ですが、中国の方でした。

第1回枕崎国際芸術賞展の準大賞受賞作品(本作と「ガラスの部屋」の連作での受賞)

 

 

 

風の芸術展の受賞作品

 

 

 

こちらは、枕崎市出身の画家です。 シュールなイメージの絵と、温かなタイトル、面白いなーと思いました。

 

 

 

第2展示室です。 こちらは田代コレクションを展示しています。

 

 

 

 

 

藤田嗣治の1930年の作品。 パリの画壇で成功し、南米に旅行する1年前。

虚しそうな表情の美女、並んでいた作品、次の棟方志功の天女と対照的でした。 

 

 

 

 

 棟方志功の「花深処」、タイトルは彫られている文字のとおり、花深処無行跡(花深きところに行く跡なし)

=大自然の中では人の足跡などすぐに消されてしまう・・・という仏教に由来する言葉のようです。

同様なタイトルで天女?の大首絵の作品は他にもあり、好んだモチーフだった。

ふくよかで、凛とした美しさが独特で、素晴らしい。

 

 

 

 

平塚運一の版画。 ヘタウマ?的な面白さを感じました。 2年前、須坂版画美術館内の平塚運一版画美術館で見たときは、

つまらないと思ったのですが、この味、ようやくわかりました。

 

 

 

 北川民次、米国とメキシコに22年間滞在した、反骨の画家と呼ばれている。

力強い描線が印象的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルーが奇麗だなと思い、略歴を調べると、鹿児島出身の画家。 名前は、時折、美術展で見かけるのですが、強い印象はなかったのです。

ウィキペディアを見ると、1923年(大正12年)に19歳で単身渡仏し、パリで創作活動をしていた藤田嗣治に師事。 1927年頃からフランドル絵画

に影響されて、青を基調とした雪景の連作を描きはじめる。・・・とあります。  この作品は、ヨーロッパの風景なんだ。

 

 

 

 戦後、古民家を描き続けた向井潤吉、今までは、興味もなく絵をじっくり見たことはなかったのです。

一方、古民家には興味があり、写真展「二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家 1955年興味深く

見た記憶があります。

今回、この作品をじっくりと見て、自然と、そこで暮らす人々の家が、美しく響きあっているのを感じ

ました。 

 

 

 

南溟館にきて、喰わず嫌いを卒業した画家(平塚運一、北川民次、海老原喜之助、向井潤吉)が多くあり

収穫でした。 西側の窓から見える、庭と枕崎市街です。

 

 

 庭にある立体作品。

 

 

 庭から西側のパノラマ。(今回の使用カメラは、パノラマ機能がないので、手で合成)

 

 

 

東側の眺め。

 

 

 

 

小高い丘にある南溟館から降りてくると、枕崎駅が見えてきます。 

 

 

 

 

 

 

 1日6本の列車、一度は乗ってみたいと思うのですが、観光で乗るのには、条件が厳しい。

 

 

駅前にある、かつお節行商の像

 

 

 

 

 

像の顔部分をアップで。 力強く生きる意志のなかに、切ない思いも感じられる。

観光だけではなく、芸術的な眼差しで見てほしい作品。       

作者 田原迫 華 2013年

 

 

 

駅前の看板に、アートストリート「青空美術館」作品の案内があります。

南溟館にある立体作品など、市内の大通りにある立体作品が目を楽しませてくれます。

 

 

 

枕崎ステーションホテルの前にある作品。
《時間旅行者のために No.0218》  原透(神奈川県)

 

 

 

 

 観光案内所前にある作品。

 

 

 

観光案内所に置かれてある”落書きノート”

いくつかのページを撮影。 枕崎駅から稚内駅まで鉄道旅(日本の鉄道の南北端)をする人、香港からの旅行者もいる。

 

 

 台湾の旅行者の漢字、読める!

 

 

 

 

 

 

 

 

 韓国からの旅行者、ハングルと日本語で書いています。 2018年の11月に日本に来て、8か月かけて枕崎に来ています。

その間、国同士の関係が悪化したので、仲良くなるようにという願い・・・叶ってほしいですね。

 

 

最後は、鹿児島空港です。

 

 

霧島の山並み、新燃岳あたりでは水蒸気が噴出しています。

 

 

 離陸してすぐ、16時38分、右側の窓から桜島が見えました。(露出を下げて現像)

4日間の枕崎、用事や親戚との語らいも無事に済み、安堵して帰途に就きました。

 

さて、大晦日になりました。 皆様、今年も拙ブログを見ていただき有難うございました。

皆様にとって、来年が良い年でありますよう、お祈りいたします。

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鹿児島 枕崎にて #1朝の開聞岳、港、鰹節工場など

2019年12月17日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

 

 2019年11月17(日)~20日(水)亡き両親の本籍地、枕崎に行ってきました。

 用件は、相続した土地のことでしたが、親戚との久し振りの会話など、有意義な日々となりました。


下の写真は、枕崎駅前のバス停で、道向かいの観光案内所から撮っています。(帰京する日の、バス待ち時に撮影)

本州最南端の枕崎駅は、昔はバス停の後ろあたりにあったのですが、今は右端の建物の、後ろ奥に移転しています。 

 

 

 

観光地案内の看板です。

知覧の武家屋敷特攻平和会館坊津の双剣石瀬平自然公園は以前に紹介しました。 

 

 

 

 今回は、枕崎市内を中心に紹介します。

(以前、紹介済みのものは明治蔵火之神公園平和記念展望台白沢津


 


枕崎は、鰹節の生産で質・量ともに日本一ですが、私が小さい頃に来たときは、漁港も賑やかでしたが、今は寂れている感じがします。

 

 

 

 さて、観光案内所に展示してあった金鉱石、今回初めて気が付きました。

枕崎は、金鉱山が2か所(春日、岩戸)あり、隣の知覧にある赤石鉱山、鹿児島県北部にある有名な菱刈鉱山の

4か所が、現在、日本で操業している金鉱山,すべて鹿児島県にある・・・と、最近知ったのです。 

 実は、先月20日に、父の七回忌を行い、父の生い立ちや、思い出などの小冊子を作りました。

その中に、父が戦前にもらったと思われる給料袋(支給元は「日本産金振興株式会社 枕崎製錬所」)の写真を

載せました。(下の写真の右側、氏名は消しています)

日本産金振興株式会社は、戦争拡大に伴う、輸入物資の支払いのための、金の増産を目的とした国策会社で

昭和13年から昭和18年まで運営された。  父は、昭和17年に召集され、満州に行きましたので、短い期間

枕崎製錬所で働いていたと思われます。 でも、父からは、そんな話は一度も聞いたことはなく、私も7回忌までは

この給料袋のことは、?と思うだけでした。 枕崎と金鉱山・・・意外でしたが、火山活動が激しい火の国九州、不思議

なことではありません。

なお、鹿篭金山(かごきんざん)は、枕崎市の北部(観光案内マップの旧金山小あたり)にあります。

金鉱石に含まれる金は、微量なので、残念ながら、鉱石を見ても、キラキラ輝く金を見ることはできません。  

 

 

 

今回泊まったホテル「枕崎ステーションホテル」です。 バス停近くにあります。

平成19年に両親と兄弟3人の一家5人で泊まったときは、「ホテル海南荘」という改築前の名前でした。

この時、既に認知症などが出ていた両親でしたが、ホテルのご主人に、とてもお世話になり、無事に

過ごせました。

 

 

 

この道路の先に、港や海岸があります。 歩いて7~8分です。

この写真は、朝の散歩が終えて、ホテルに戻ったときのもので、20日朝7時25分頃。

 

 

この2、3分後に小学校に通学する子供たちに出会うのですが、皆さん、私に”おはようございます”と 

挨拶していきます。 2日前の18日朝、墓参をしたのですが、その時すれ違った、小学生、中学生も

同じく挨拶をしていきました。   長い人生、通学する生徒から挨拶を受けることは、稀でしたので

嬉しいやら気恥ずかしいような感じでした。 

 




ところで、市内の目抜き通りである、この駅前通りも、以前と比べ、かなり寂れてきています。 この写真のビルも、閉店して十年以上だと思います。

日頃、東京にいるとわかりませんが、地方の衰退は想像以上に激しい。

 

 

 


20日朝6:32、枕崎港の端にある枕崎マーメイド。  かなり前に、旧港の建設請負業者が寄贈した石膏像。

昔は、枕崎駅前に設置されていました。 交通信号の赤い光で染まっています。

 

 

 


東シナ海に面した台場公園。(19日 7:05) 東京のお台場と同じく、幕末に大砲9門が据え付けられた。 

 

 



台場公園と突堤の境付近から、開聞岳と朝日が見えました。(19日朝7:10)

 

 

 


こちらは、翌20日朝6:41、もう少し突堤寄りで撮影。 

 




開聞岳などの地形を、昔、泊まった宿にあった観光ファイルの写真を使って説明します。 

枕崎から開聞岳にかけて、海岸線に向かってなだらかな台地が広がっています。

昔の阿多火砕流など、いくつもの火山噴出物が積み重なって出来た台地で、南薩台地と呼ばれています。

今は茶畑などの緑あふれる畑が広がっていますが、戦前は、耕作不適な荒れ地が多かった。

戦後しばらくして、コラ層(開聞岳の火山灰でできた、硬い地層)を除去する事業や灌漑事業によって

生まれ変わり、農耕が盛んになった。

特攻隊で有名な知覧飛行場も、ここにありました。

 

 

 

同じ地点から西側の、立神方向を撮ったもの。(20日朝6:48) 入港しようとする船は、金鉱山の鉱石運搬船。

 


 

南側の東シナ海。  肉眼では、沖合50kmほどのところにある十島と呼ばれる三つの島(竹島、硫黄島、黒島)はわからなかったのですが

写真を拡大すると、うっすら見えていました。

 



中央部を拡大したもの。 前方後円墳のような硫黄島の島影がわかります。

 


晴れていれば、見える可能性がある島々の位置図が、石碑になっていました。
防衛庁が購入した馬毛島は、、こんな位置なんだ。

 



港の方へ歩いていくと、鉱石を船積みしている光景に出くわしました。

手前に春日鉱山と書かれたタンクローリーのような車があることから、金鉱石(砕かれた状態)ですね。

調べると、ここから、佐賀関や東予の製錬所に運んでいるようです。 (19日朝7:32)

 

 

 


さらに港に向かって歩くと、枕崎港に停泊している船が見えてきました。(19日朝7:35)




隣にドックがあります。

 

 

 旧港には、一般漁船が多いように見えます。(19日朝7:38)

 

 

 

こちらは、20日に台場公園から岩戸山寄りに歩いて、立神を撮ったもの。(朝6:58)

 



もう少し歩くと、鰹節工場群が見えてきます。 鰹を燻している煙が見えますね。

 

 

 

道路から、製造工場をスナップ。  蒸気が上がっているのは、カツオを茹でる工程でしょうか。

 

 

 

燻し工程用の薪が、山積みされています。

 



この写真、あえてローキーで現像し、工場から上がる煙をわかるようにしました。(朝6:59)

 

 

 

 中央にあるアンテナのようなものは、漁業無線用かな? 奥に岩戸山がシルエットで。

 

 

 

海岸線から、100mほど、戻ったところにも鰹節工場があります。




コンクリートの水槽は、鰹の解凍工程でしょう。

 



解凍を終えた鰹が、、コンベアで運ばれています。

 



こちらは、また別の工場のスナップ。 頭部を切り落とし、三枚におろされていくところ。

こちらの親戚に聞くと、東南アジアから研修できて、鰹節工場で働いている女性が多いそうです。

そういえば、駅前のスーパーで、ベトナム語?で話している若い女性達を見かけました。

鰹はこの後、いろんな工程を経て、本枯れ節などは半年がかりで仕上げられていきます。

 

 

 

 もう一度、通りに出ると、瑞穂寿司があります。 枕崎にくると必ず立ち寄る寿司店で、おいしくて、リーズナブル!

赤いテント小屋は牡蠣を焼く、カキ小屋。 19日に親戚とランチをいただき、焼き牡蠣も堪能しました。

 でも、その写真は撮り忘れて、ご紹介できません、残念。

代わりに、ホテルの朝食を。 これで、600円なんです。(1000~1500円ぐらいの価格帯が多いなか、コーヒーも無料でした) 

ホテルも小ぎれいで、料金もリーズナブルです。




おまけに、ホテルレディ?も美人。右側の方は女将さんです。

 何だか、宣伝ぽくなりましたが、次回は、南溟館(ミュージアム)、枕崎駅、鹿児島空港などを紹介予定です。

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鹿児島 枕崎にて 瑞穂寿司

2016年10月31日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

今日は、鹿児島の枕崎市、瑞穂寿司さんを紹介。

今年の四月、偶然、ランチで瑞穂寿司にはいり、それからファンに。

鰹節工場がある海岸近くにあります。

瑞穂寿司と明治蔵の位置です。

 

 

カウンタ奥には、焼酎、日本酒が並びます。  一押しの「南之方(みなんかた)」も。

額は、寿司屋にしては珍しいコンテンポラリーアートかと思い、マスターに尋ねると、息子さんの作品!

高麗陶磁器の魚紋を思わせますね。

 

 

 

一枚木のカウンターもいい。

 

 

さて、夜のメニューを。 この日(10月4日)は、日本酒「鶴齢」から「南之方(みなんかた)」のロック。

翌々日、訪れたときは、日本酒「九頭竜」をいただきました。 おいしい地酒があります。

 

 

コース料理の「瑞穂」を注文。

 

 

 

キープボトルは 焼酎が多いですね。 「南之方(みなんかた)」は、残念ながら上の段に1本のみ。

 

 

 

 小鉢9品です。 新鮮で美味しい。 ネタは地元のほかに、マスターが修行した博多からの直送があり、豊富です。

 

 

 

 

 ホタテ貝柱のグラタン。

 

 

 海老と季節野菜の天ぷら。

 

 

 特選にぎりが出てきました。

 

 

 

 

 

 

茶碗蒸しもおいしい。

 

 

 

巻物

 

 

 

 

 

 おおきなウニの手巻き。   マスターの篭原(かごはら)研介さん、まだお若いけど、腕は確か。

 

 

 

 

 

 

デザートもいただき、完食、満腹。

 

 

 

 

サービスということで、チャンバラ貝 が出てきた。

 

 

 

槍か刀のようなものが、チャンバラを連想させる。  味は貝くささもなく、イケます。

 

 

 

おいしく、値段もリーズナブル。 小奇麗なお店でお勧めです。  枕崎に行かれたら、是非、立ち寄ってください。

 

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鹿児島 枕崎にて 明治蔵

2016年10月30日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

ブログご無沙汰していました。

10月4日~7日まで、鹿児島・枕崎市にて、相続の事後処理。

16日から22日まで、6泊で、韓国の世界遺産観光ツアー、

その間も、幾つかの美術展を観たり、韓国語教室に行ったり、結構

忙しく、楽しんでいました。

 

今日は、枕崎で撮影した題材の一つ、焼酎で有名な”白波”をつくっている

薩摩酒造の明治蔵を紹介。 2012年11月のブログでも紹介しましたが、その時は

藏の内部は撮影禁止で、外観のみでした。

明治蔵の正式名称は「薩摩酒造 花渡川蒸留所」です。 花渡川は、けどがわと読みます。

銀鼠色の瓦と漆喰の壁がいい。  中央左に天守閣のような立神楼が見えます。 ここにも初めて上りました。

 

 

10月5日(水)11時半過ぎ、蔵の正面玄関。 

 

 

入ってすぐに、係りの方に撮影は可能か伺うと、まーいいでしょうという返事。 

ちょっと歩くと撮影禁止の貼り紙があったので、原則、撮影禁止だったようですが

入場者は私一人だし、厳しくすることもなかったのでしょう、ラッキーでした。

 

展示ホールです。 ガラスの向こうは芋選別場と芋蒸場

 

 

芋焼酎の製造手順と、白波の商品群。

 

 

 

蒸留器も多種多様

 

 

 

韓国の蒸留器もあります。 韓国世界遺産ツアーでは、韓国焼酎もいただきましたが、日本酒の風味に近く、おいしかった。

 

 

麹の種類。 左から、芋麹、白麹、黒麹、黄麹。

黄麹は清酒の麹をつくる麹菌で、明治時代には焼酎造りに黄麹を使ったこともあったが

焼酎麹(白麹、黒麹)のようにクエン酸をつくらないため、温暖な気候ではもろみが

よく腐ったとのこと。

 

 

 

奥に立神楼の上り口があり、その看板の奥に、石造りの池のようなものが見えます。

 

 

玉砂利の下から水が湧いています。 シラス台地の伏流水が湧いているのでしょう。 

灘の宮水もそうですが、海近くの山や台地の伏流水は、酒に適しているのかな。

 

 

立神楼に上りました。 南側、東シナ海方向で、中央に見えるのが立神岩

 

 

 

 窓ガラスに近づいて撮影

 

写真額を見ると、屋久島や、三島(竹島、硫黄島、黒島)が見えています。 これらの島が見えるのは、

年間でも、そう多くないらしい。

 

 立神岩をデジタルズームで。 この日は、台風18号(それて韓国を直撃しました)の影響で

波が高く、立神岩の右に波しぶきが舞い上がっていました。

 

 

 東方向。 残念ながら開聞岳は見えません。

 

 

北東方向

 

 

 

 西側。

 

 写真額に耳取峠が見えます。 坊津へ向かう途中の峠で、ここから見る開聞岳は美しい。

 

 

 藏に戻ります。

 

 

 手造り焼酎仕込場です。

 

 

 

ここからは酒器。 私が小さい頃、枕崎に葬式で来たとき、食事の席で大人たちは、黒ジョカで芋焼酎を飲んでいました。

 

 

 

 そういえば、火鉢も小さい頃、よく見ました。

 

 

 

 苗代川焼は初めて聞く名前だったので調べたら、豊臣秀吉の朝鮮侵略のときに、島津軍が拉致・連行した

陶工達が居住した鹿児島の地名でした。

 

 

 薩摩焼の一つになりますが、詳細はウィキペディアで。 

 

 

 平さ焼きは、薩摩焼のなかで磁器の焼き物をさすとか。

 

 

 

 奥の方におかめや河童の徳利、使ってみたい!

 

 

 

 

 

雲助がよく焼酎を飲んでいたらしく、業務用徳利か? 弘化の年号は1844年~1848年、江戸時代も終わリに近い頃です。

 

 

 コンポラ瓶は、江戸時代、長崎出島からヨーロッパや東南アジア向けに輸出された醤油や酒の瓶。

JAPANSCH ZOYAが醤油、JAPANSCH ZAKYが酒

 

 

 

 展示場の最後に、試飲できる場所があり、明治蔵限定の焼酎などを試飲。(飲むのに夢中で写真撮り忘れ)

味の分類表が掲げられています。 私の一押しはこの表にはないのですが、南之方(みなんかた)という銘柄。

 

 

「 南之方」を土産に買って帰り、家で撮影。

特徴を商品説明から転載
”昔懐かしいこいごいとした味わいの芋焼酎。
黒麹を使用し無ろ過製法により、芋の風味をたっぷり残しました。”

箱やラベルに”芋焼酎を知り尽くした通の方々に味わっていただきたいとの思いでつくった品です” と。

私は通ではありませんが、最近の飲みやすくまろやかな焼酎とは、一線をかくす味。 かといって、昔

の芋焼酎のような芋臭さもなく、飲み応えのある焼酎でした。 鹿児島限定が惜しい!

そして、ポップなラベルデザインもいい!

展示場の係りの方に、素晴らしさを伝え全国販売をお願いしたのですが・・・無理かな。

 

 

 藏をでて、併設されている花渡川ビアハウスでランチ。

 

 

 日替わりランチ。  確か700円だった。 冷製スープは飲み干した後の撮影。

 

 

 店内の雰囲気。  地ビールも飲みたかったけど、飲み過ぎになるので遠慮。

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梅雨の枕崎

2016年06月23日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

6月19日(日)から、22日(水)まで、九州の枕崎に行ってきました。

6年前に亡くなった叔母の相続が、ようやく峠を越え、廃屋の解体などが

動きだしました。

写真は21日(火)朝9時半頃、泊まったホテルの部屋から。

九州の中部や南部で、豪雨被害が出ていましたが、ここ枕崎は薩摩半島の

最南端で、九州の中部や南部に比べて約10分の1の雨量でした。

それでも、この日は、雨雲が垂れこみ風もあり、不穏な天気模様。

ピントが窓ガラスに合って、失敗した写真なのですが、雨滴にムードあり?

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鹿児島 枕崎にて その1

2014年10月11日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

9月28日(日)から30日(火)まで、父母の本籍地である鹿児島県 枕崎市に行きました。

相続関係の手続きや打ち合わせのためで、28日に鹿児島空港に着き、高速バスに乗り、枕崎へ。

市内の関係先を見て、宿に着いたのが午後4時前。 早速、宿の温泉に。

入口。(風呂の写真は30日の朝に撮ったもの、以下同じ)

 

こじんまりとした風呂ですが、泉質がさっぱりとしつつ、温泉らしい香りがあり、いい温泉ですね

 

 

バルコニーが露天風呂になっていて、東シナ海や枕崎の海岸沿い風景が見られます。

 

ラジウム放射能泉です。  原発事故以来、放射能には敏感になった日本人ですが、温泉の放射能は関係ないって感じですね。

 

 

風呂から部屋に戻る途中。

 

 

廊下

 

和室の部屋をとりました。(部屋の写真は29日の午後3時半撮影)

 

まだ外は明るくて、暑くなるのでカーテンは閉めています。

 

 

宿は定宿の「枕崎観光ホテル岩戸」

宿泊プランは【60歳以上限定】~旬の味覚を堪能~量より質のヘルシー美食会席☆シニア応援プラン

これで、朝食もついて8,900円です。 関東近辺の温泉旅館だったら、倍の料金をとられてもおかしくありません。

カツオのビンタ(頭の味噌煮)や、カツオのたたきなど、名産のカツオ料理が並び、いまや全国ブランドの芋焼酎のロックでいただきました。

 

 

刺身も新鮮で美味しい。 赤身はぶえん鰹の刺身で、新鮮さが命。

 

 

こちらは、29日の夕食。  薩摩黒豚のしゃぶしゃぶ。

 

 

 

しゃぶしゃぶが終わった頃に出てくる、煮物、焼き物。  この日も、芋焼酎「南方(みなんかた)」のロック。

 

 

ピンボケ写真で恐縮ですが、芋焼酎「南方」は鹿児島限定販売で、写真左側の枕崎という瓶の下の青いラベルの瓶です。

無濾過の芋焼酎で、味に深みがあります。

 

 

29日、5時58分部屋の窓から海を撮影。  ヤシの樹や消波ブロックが赤いのは、ナトリウム灯の反射です。

 

7時半、立神を撮影。  今回はコンデジで撮影しているため、画質は冴えません。

 

 

朝食です。  一般のビジネスホテルの朝食とは、雲泥の差です。

 

 

こちらは、30日の朝食。

 

 

東シナ海・水平線が一望できるというのが売りになっていて、気持ちのいい朝食に。

 

カフェラウンジ

 

 

望遠鏡もあり、視界が良いと、沖合50kmに浮かぶ竹島、薩摩硫黄島、黒島の三島が見えます。

竹島、薩摩硫黄島は鬼界カルデラの北端にあたり、約7500年前の大噴火では、九州の縄文文化を壊滅させたとか。

 

 

東側を撮影。  遠くに影のように見えるのは、大隅半島。

 

 

30日朝、8時半頃撮影。

 

 

 

西側をみると、海岸べりの中央部に煙が見えます。  鰹節をつくる工場で、燻しているための煙りです。

 

以上、宿を中心取り上げました。  次回は市内を

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鹿児島 枕崎にて #4 アート、立神など

2012年11月17日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

枕崎市はアートにも力をいれていて、青空美術館として街の中にアート作品を設置しています。

この建物は、美術館で「南溟館(なんめいかん)」といい、小高い丘の上に建っています。  枕崎らしい板張りの壁面が面白い。
市内の古い家はこんな感じの板壁が多い。  
館内は翌日からの展示会の据付作業で、見学不可、残念。

 

「南溟館」の周辺は公園になっていて、観光パンフにも載っていた、原耕の碑がありました。   そばの砲弾型の碑は何だろう、よく分かりません。

 

原耕の碑のちょっと下に鰹の供養塔。

 

この公園から見た立神方面。

 

東側の岩戸山方面。

 

公園の休憩スペースに猫がいました。  眠たいのかな。

 

火の神公園に移動し、立神岩を撮影。

 

二年前の春、亡くなる前に母に立神の写真を見せると、とても懐かしいといって感慨深く見ていたのを思い出します。

 

枕崎市街を撮ったもの。  泊まったホテルは正面の岩戸山の下の海岸線に建っています。

 

また、車で移動して、耳取峠から枕崎を撮影。   蒸気でかすんで開聞岳は見えません。 

4年前に撮った写真を見ると、開聞岳が見える撮影の好ポイントなのですが。

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鹿児島 枕崎にて #3 枕崎の観光、明治蔵

2012年11月16日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

ホテルの部屋の案内書にあった枕崎市の観光スポット。

先人の宿泊客が、丸印で書き込みをしていました。  書き込みをされた明治蔵を後半で紹介します。

 

枕崎といえば鰹、しかし、鰹にちなんだ観光スポットが銅像や鰹供養碑だけでは寂しい。

 

 

開聞岳を含めた航空写真のパンフ。   開聞岳から枕崎までの海岸を見ていると、溶岩流の斜面のように見えます。  ここは見事な茶畑になっています。

 

こんな平地を利用して、さきの戦争では知覧飛行場がつくられ、多くの特攻機が飛び立った。   特攻平和記念館のパンフ。

 

薩摩黒豚は有名ですが、紅茶も由緒ある名品の産地です。

 

芋焼酎の蔵、明治蔵はお勧めのスポット。

 

ここからは、明治蔵の実写。

 

白壁造りの建物が酒蔵らしく、いい雰囲気です。

 

蔵の下には水槽があり、鯉が。  水がきれいです。

 

見学の入場口。

 

なかは撮影禁止で残念ですが、撮りたい景色のオンパレードでした。  残念だったのがもう一つ。  明治蔵限定の本格焼酎が十数種類あって、試飲できるコーナがあったのですがレンタカーだったので見るだけで我慢。

 

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鹿児島 枕崎にて #2 宿の調度、風呂

2012年11月13日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

宿の枕崎観光ホテル岩戸 を紹介しています。  前回は料理が中心でしたが、調度や風呂などを紹介します。

私の泊まった部屋は、Webサイトで調べると、特別室でした。   別にチョイスしたわけではないのですが、若女将の配慮でしょうかラッキーでした。

もちろん、2年前に泊まった和室でも十分に満足いく部屋です。 

 

 ベッドのヘッドボードに飾られていた帆船。  夢見が良くなるかもしれない。 

 

落ち着いた雰囲気でした。 

 

翌朝、6時40分頃、部屋の窓から。 

 

 立神(たてがみ)がブルーのシルエットできれいです。   夕焼けの立神が一押しとのことですが、私はブルーの、この雰囲気が好きです。

 

 枕崎市街。   手前の海岸沿いの家から煙がたなびいています。  鰹節工場で鰹節をいぶしている煙です。

 

3階の泊まった部屋の前はラウンジになっていて、こんな調度が飾られていました。

 

2階の廊下の壁面にも帆船が飾られています。 

 

 大きな花瓶ですが、窯元などはわかりません。  薩摩焼かなー?

 

 2階のラウンジ。

 

 望遠鏡もあって、晴れた日は三島(黒島、硫黄島、竹島)が見れます。

 

 朝食です。   いろんな種類を程よい量で食べれて、おいしかった。

 

 もう一つの自慢は温泉でしょう。   ラジウムは「元素の不思議」で勉強したのを思い出しました。

 

さすがに風呂の写真はとれなかったので、Webサイトの写真を掲載します。

 

そんなに大きくはないのですが、小ぶりでもきりりと引き締まったという感じの温泉で、気持ちの良い温泉です。

なお、宿泊者以外でも有料で入浴できるので、夕方は結構、人がはいっています。

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鹿児島 枕崎にて #1

2012年11月11日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

しばらくブログをお休みしました。 

理由は、一昨年に亡くなった叔母の、遺産相続の関係で調査や書類作りで忙しかったのです。

そして、11月8,9日に鹿児島・枕崎に行って、10日に戻ってきました。

手続きは一筋縄ではいかず、今後も何回か行かねばならないでしょう。 でも、少し前進というところです。

今日は、枕崎の宿にした「枕崎観光ホテル岩戸」が良かったので、そこの紹介です。

11月8日16時過ぎに宿について、すぐ、部屋を撮ったものです。  

2年前の夏に泊まったときは和室でしたが、今回は和室+洋室でした。 

 

部屋からみた、枕崎の海岸。   尖った岩が左手にみえます・・・枕崎のシンボル、立神(たてがみ)です。  

 

まず紹介したいのは夕食です。  懐石プランの料理。 ・・・朝食も紹介しますが、気持ちの良い温泉を楽しめて、一人一泊13,000円。

関東近辺の温泉地なら3万円~5万円の宿泊プランに匹敵する充実度です。  

 

懐石料理らしい手の込んだ料理と盛り付け。  7月にきた新しい料理長の作品とのこと。  箱の右下はカラスミです。

飲み物は、焼酎のオンザロックを注文。  春巻きも、2種類の具、春巻きは好きではないのですが、すいすい完食。

 

最初はカメラを持ってこなかったのですが、、刺身をいくつか食べて、これは撮影しないといけないと思い、急いで部屋に帰ってカメラを持ってきました。

右上は、鰹のたたき。  枕崎は鰹の本場です。

 

ほおの葉に載せられた霜降り肉と野菜。  料理長の秘伝のバター風味味噌ダレがしかれており、焼くと味噌ダレがからんで、霜降り肉と絶妙のハーモニー。

 

豚シャブはもちろん、薩摩黒豚。  

 

煮物も凝っていました。

 

お酒は、地元の焼酎メーカ 薩摩酒造のもの。 白浪が全国ブランドですが、最初は亀壷仕込みの枕崎・・・柔らかい飲み口で女性にも合いそう。  
次に南ノ方(みなんかた)を飲みましたが、ワインのように微妙な風味が楽しめました。  この南ノ方は鹿児島限定で東京では売っていないとか。

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故郷にて

2008年11月28日 | 故郷 福岡の添田、鹿児島の枕崎

生まれてから20歳までいた、ふるさとの九州・福岡県の添田に3日ほど帰っていました。
線路の土手下から上を見た写真です。 ススキと空が、なんとなくいい感じでした。



錆ついたガードの鉄板。  列車は1時間に上下で各1本ずつで、1両か2両編成です。



昔は炭鉱町として活気があったのですが、今はほとんど産業らしいものはない、小さな
田舎町です。  正面の方向に7,8kmほどいくと修験者の霊山として名高い英彦山が
あります。



上の写真の左手方向に、岩石山(がんじゃくさん)があります。 戦国時代は城があった
山で、小さい頃は登ったり、麓の公園でよく遊びました。  歌手の西川峰子(古いですね)
は、この山の向こうの赤村で生まれ育っています。



庭の南天が見事に実をつけていたので撮ってみました。



3日目は1日、雨。 16時頃、暗くなってから庭のシクラメンを撮りましたが、やはりブレて
しまいました。

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