光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

「劇場版 再会長江」を観て

2024年04月28日 | 音楽・映画

4月26日(木) シネマート新宿で映画「劇場版 再会長江」を観ました。

朝10時からの上映、55席の小ホールに、客は十数人でした。

 

感じるものが多くあった。

リアルな中国の庶民の姿、それも、この10年で、激変している・・・

もちろん、長江のダイナミックな景観にも、魅入られた。

 

竹内監督の制作への思いとあらすじ。

竹内監督は、10年前にNHKの番組、『長江 天と地の大紀行』を撮影したが、納得していなかった。

通訳を介しての表層的なインタビューに終始して、中国人がどんな暮らしをして、何を考えて生きて

いるのか全く理解できておらず、作品は浅かった」と。

また、チベット高原にある「長江源流の最初の一滴」を撮影できなかったことにも後悔があった。

その後、2013年に日本から中国南京市に移住し(中国人妻も)、インフルエンサーとして活躍。

いまやフォロワー数1000万人、“中国で最も有名な日本人”になった。

そして、2021年から2年をかけて、長江6300キロをたどる旅に出る。

道中で10年前に撮影した友人たちと再会しながら、長江を通して中国の10年の変化を見つめ、「最初の一滴」を

記録するべく源流を目指す。



再訪した、長江で生きる様々な人々、重慶の棒棒(バンバン)と呼ばれる港湾労働者

の老人。「教養がないからこれしかできない」と話す。

 

坂の多い重慶と、竹内監督



 

ダム建設に伴う“ダム移民”で故郷を失い、豊かな暮らしを得た村人や、

伝統的な通い婚をめぐり揺れる少数民族(中国最後の母系社会モソ人)の女。

バックは、透明度が高くて美しい濾沽湖(ろごこ)。

 

とりわけ、雲南省シャングリラのチベット族の少女、茨姆(ツームー)との再会は印象的だ。

前作で、彼女は観光客に子羊との写真を勧めて日銭を稼いでいた。

今回、再会した時、彼女は大きな民宿を経営していた。

それは彼女が手紙で綴った夢の実現だった。

経営は、コロナ禍で大変なようだが、将来の夢も語っていた。

竹内は、前作の後茨姆(ツームー)と彼女の母親を上海に招待しており、母親は、人生最高の思い出

だったと涙を浮かべた。

前作ではナビゲータとして、イケメン俳優の阿部 力が前面にでており、どうやら、茨姆(ツームー)は

阿部 力に恋心を抱いたようで、今回、阿部 力がいないのを残念がっていた。

映画の最後に、茨姆(ツームー)と阿部 力が、スマホで再会する場面があり、茨姆(ツームー)の顔に

涙がこぼれ、カメラから顔をそらして、涙を手で拭く姿に、私も心が熱くなった。

茨姆(ツームー)は6年ほど前に、親が決めた相手と結婚しており、結婚式まで、相手の顔は知らなかったと・・・

 

10年間で、中国は驚くべき経済発展を遂げ、誰もが貧しかった頃の、純真さは薄まったようだ。

強く狡く、利己的でないと競争社会を生き抜くことはできなくなった・・・日本や韓国のような、負の

側面も、強くなってきているようだ。

中国というと、政治絡みで、とかく批判的に見る人が多い。 

がしかし、庶民の姿を通して、今の姿を、謙虚に見ることが大切だと思った。

 

それにしても、長江のスケールは大きい。 

 

 

長江沿いの名所の景色、名前は忘れた。

 

チベット高原

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映画「658km、陽子の旅」を観て

2023年09月01日 | 音楽・映画

8月30日(水)午前、久し振りに映画鑑賞 「658km、陽子の旅」  テアトル新宿で

午後は写真展 新田 樹「Sakhalin(サハリン)」、太宰治展示室「三鷹の此の小さい家」 いずれも三鷹市美術ギャラリー

午後の鑑賞も良かったので、別途、記事予定です。

 

さて、夕刊の映画評(7月28日)がトリガーとなり、3年振りに映画鑑賞。

ストーリーを映画公式サイトから
ストーリー
東京から青森へ 明日正午が出棺。
父親の葬儀にも、人生にも何もかも間に合っていない―
42歳 独身 青森県弘前市出身。人生を諦めなんとなく過ごしてきた就職氷河期世代のフリーター陽子(菊地凛子)は、
かつて夢への挑戦を反対され20年以上断絶していた父が突然亡くなった知らせを受ける。従兄の茂(竹原ピストル)と
その家族に連れられ、渋々ながら車で弘前へ向かうが、途中のサービスエリアでトラブルを起こした子どもに気を取ら
れた茂一家に置き去りにされてしまう。陽子は弘前に向かうことを逡巡しながらも、所持金がない故にヒッチハイクを
することに。しかし、出棺は明日正午。北上する一夜の旅で出会う人々―毒舌のシングルマザー(黒沢あすか)、人懐
こい女の子(見上愛)、怪しいライター(浜野謙太)、心暖かい夫婦(吉澤健、風吹ジュン)、そして立ちはだかるよ
うに現れる若き日の父の幻(オダギリジョー)により、陽子の止まっていた心は大きく揺れ動いてゆく。冷たい初冬の
東北の風が吹きすさぶ中、はたして陽子は出棺までに実家にたどり着くのか…。

 

菊地凛子の演技に感動!! 演技と分かっていても、その迫真力が凄すぎて、生命ほとばしる

アートを感じました。

恥ずかしいのですが、菊地凛子は初めて知った女優でした。

 

いくつかのシーンから

陽子が、PCの動画を見ながら寝落ちした朝、従兄の茂が、ドアをノックし、陽子がヨロヨロと玄関ドアを開けたシーン。

スマホを前日に落として故障中だったので、突然の来訪となったのだ。

引きこもり生活で、コミュにケーション障害の感がある陽子、ほとんど会話がなく、茫とした後ろ姿の演技。

 

 

 

以下も公式サイトから

夢やぶれて20数年。引きこもり孤立をしていた42歳の陽子は、長年断絶していた
父親の葬儀のために、郷里の青森県弘前市に渋々帰ろうとする。しかし、あろう
ことかヒッチハイクをする羽目に…。孤独に凝り固まる陽子を演じる菊地凛子は、
『バベル』(06)で米アカデミー賞®助演女優賞にノミネートされ、その後も
『パシフィック・リム』シリーズ等ハリウッドをはじめ海外作品に数多く出演す
る日本を代表する国際派女優。本作で初めて日本映画の単独主演を飾り、引きこ
もり生活から外に出て、久しぶりに他人と関わることで長年の自分への後悔を露
わにしてゆく繊細な難役を見事に表現。竹原ピストル、オダギリジョーをはじめ
とする豪華キャストに支えられ、切ないまでの生きる痛みと躊躇い、そして絞り
出す勇気を熊切監督と共に渾身の力で表現している。就職氷河期世代の中年期、
その定まらない人生というだけではない、他人との密な関係を作らず生きること
が当たり前の今、孤独と孤立に凍った心が溶けていく様に、誰もが自らや知人を
思い起こして心を揺さぶられるロードムービーが誕生した。

 

農家の心暖かい夫婦にお礼するシーン

農家の夫婦の奥さん役は、風吹ジュン(昔、黒髪をなびかせたマスコットガールだった

イメージがある・・・)農家のおばさんを好演。

 

 

唯一、合点がいかないのは、陽子の父親役として、幻影として登場するオダギリジョー

     ↓

 

調べていくと、映画Comのインタビュー記事のなかで、いきさつが語られていました。

"菊地凛子「私の原点。好きなのはこういう現場」 熊切和嘉監督&オダギリジョーとの“旅”を語る【「658km、陽子の旅」インタビュー】”から

「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM 2019」脚本部門で審査員特別賞を受賞した室井孝介の脚本を原案に、
熊切監督と妻・熊切智子の共同ペンネームである浪子想が改稿して作り上げたロードムービー。さらに
本作では、原案にはなかったという陽子の父親役として、奇想天外な形でオダギリジョーも登場する。

――オダギリさんのお父さん役はいかがでしたか?

熊切監督:素晴らしかったです。菊地さんもそうですが、本を直しているときから、僕と妻はオダギリ
さんをイメージしていたので。現実感のないというお話がありましたが、僕のなかで、オダギリさんっ
てちょっと儚い印象があったんです。しかも菊地さんのお父さんなので、美しい人であってほしいとい
う。僕のなかでは「弘前のジェームズ・ディーン」と呼ばれていたような人のイメージ。陽子にとって
は自慢のお父さん。非常にうまく体現してくださいました。

オダギリ:弘前のジェームズ・ディーンというのは初めて聞きました(笑)。光栄ですね。

菊地:オダギリさんが来た日に「そういうことか」とすべて理解できました。陽子はお父さんが好きだ
った。だからこそ、お父さんからしたら何気ない一言でも、陽子にとってはすごく悲しかったり、悔し
かったり……。すごく腑に落ちました。

うーん、監督の意図は分かりましたが、「弘前のジェームズ・ディーン」・・・・なすて、じぇーむす・でぃーん?

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”立川いったい音楽まつり2022” 見て聴いて 5月22日(日)

2022年06月24日 | 音楽・映画

立川いったい音楽まつり2022” の5月22日(日)編です。

前日の雨模様から、晴天に(私も、帰宅するとかなりの日焼け!)

今回は、ステージ会場の紹介からスタート

まず、立川高島屋テラス。

紅い巨大な植木鉢のところがそうです。

実は、この植木鉢、パブリックアートです。(フランスのジャン=ピエール・レイノーの作)

植木鉢の手前の自転車もそう、地下駐輪場の入口に設置されています。(アメリカのローバート・ラウシェンバーグの作)

その手前の地下駐車場の入口上部のパネルもそう。(日本の白井美穂の作、ちなみにタイトルは「階段を降りてくる花嫁」)

  

 

白井美穂の作品の反対側も写真パネル(下の写真)で、タイトルは「挑発する女性」。

実はこの作品、以前から気になっていたのですが、パブリックアートとは知らず

高島屋の広告かな? それにしては刺さってくる写真だな・・・と思ってました。

(高島屋の駐輪場は、よく利用するので) 

 

 

こちらは、通路上に置かれているフランスのニキ・ド・サンファルの「会話」という題のベンチ。

 

 

 

下の写真の右・中央にあるベンチがそうです。

左下に、アフリカの首長の群像も見えます。 

 

ナイジェリアのサンデー・ジャック・アクバンの作。  ナイジェリアアの首長が勢揃い。

 

 

こちらは日本人の首長? 実はKISSのトリビュートバンド”KITT"で、演奏終了後のテラス横での姿。

 

 

 

こちらはジョナサン前のステージ。 モノレール高架下のサンサンロードです。

左にジョナサンのレストラン。 右端のビルは立川高島屋。

 

こちらは、GREEN SPRINGSのパブリックスクェアに昇る階段。(6月2日に撮影したもの)

 

 

さて、高島屋テラスでは、Untitled Jazz Orchestraの開演挨拶。

マイクを持っている方はMC専門のメンバーです。  演奏 12:10~12:40

 

 

3年前の素晴らしい演奏を彷彿とさせます。 ヴォーカルの方はチェンジしたようです。

出演者紹介動画はこちら 

 

 

 

 

 

小さい坊やには垣根が邪魔で、切り株に上って聴いています。

 

 

この写真、失敗作かも、でも面白いので載せました。

 

 

 

バンドリーダのソロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンボケで申し訳ありません。 でもカッコイイですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

掛け合いシーンもカッコいい。 

12:40に演奏終了。

次のライブが、12:40開始で、GREEN SPRINGSが会場。急ぐ。

 

バンドはProject David Sanborn。 

自己紹介では”グッドオールドフュージョンやります”となってました。

始まってました。 以下6枚連続で演奏光景を

 

う~ン ファンクビートが効く~

実は、デビッド・サンボーン、1980年代に聴いてはいましたが、ちょっと単調さを感じて好きではなかったのです。

サンボーンのアルトサックスの音は個性的ですが、シャウト一辺倒がどうも・・でしたが、この方のアルトはナチュ

ラルでジャズのこぶしも効いて、体が動きます。

出演者紹介の動画をはこちら

カメラを抱えて、体は足でリズムを刻みながら、シャッターをチャッ、チャッ、チャッチャッ、チャッ、チャッチャッ

 

観客も多い。 

 

 

ここからはアップで

 

 

 

MCが無くて、黙々と演奏・・・

 

 

 

リズム隊も強力でした。

 

 

紅一点のキーボードの方、チャーミングですね。

 

 

 

バックの緑のように、演奏も爽やか

 

 

 

13:10に終了。

 

高島屋テラスにちょっと寄ると、BlueMinorバンドが演奏中でした。

 

 

13:45 立川駅の南口側にあるビル”グランデュオ立川の屋上です。 ここも初めて来ました。

駅の真上なので、線路が良く見えます。西方向:左に中央線(山梨方向)、右は青梅線に分岐。

 

南方向:多摩丘陵が見えます。 緑の木立がラインになっているところが多摩川です。

 

 

 

広い屋上、家族連れのグループもチラホラ。

 

RE:UPSバンド・・・ブルーライト横浜の横浜を立川に換えて歌っていました。

 

14:12 立川駅北改札近くの”立川タクロス”の会場に来ました。

 

ザ ホーボーズという八王子のブルースバンド。

hobosって、ルンペン、浮浪者、渡り労働者の意味なんだって。

 

 

高島屋テラスに戻り Rebirth バンド (14:40~15:10)

キャッチコピーは ”歌姫4人と豪華バンドでおくる迫力のソウル!”

出演者紹介の動画をはこちら  

 

 

ちっちゃな女の子が、手を振って前に走ってきました・・・ボーカルの方も手を振って

 

 

以下は、写真で熱演を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サックス奏者をフィーチャ―、カッコイイところで、ブログもエンドに

 

 

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”立川いったい音楽まつり2022” 見て聴いて 5月21日(土)

2022年06月10日 | 音楽・映画

立川いったい音楽まつり(5月21・22日)を楽しんできました。(アップが遅れてすみません)

過去2年、コロナ禍で中止でしたが、今年は規模を小さくして実行されました。

3年前の記事はこちら。#1#2

↓は実行委員会のポスターです。

 

 

5月21日 (土)雨が降ったり止んだりの空模様。

祭は午前10時半からのスタートですが、午前中は老犬の看護などのため、午後の部から聴きました。

最初は、立川高島屋テラスで Royal Feast Club Band

バンド名の意味は、”盛大な祝宴” バンド紹介によると

コンセプトは演奏技術の追及もさることながら、ステージ、リハーサル、アフター全てに

おいて”節度のあるどんちゃん騒ぎ”が​できる社会人ビッグバンド・ミュージシャンであり

たい。  とのこと。 2020年3月にバンド創立で、コロナ禍のなか大変だったでしょう。

でも、グッドサウンドでした。

サウンドはユーチューブでどうぞ。

 

トロンボーンソロ、背景に雨の軌跡が見えるでしょうか。

私もカメラ2台を提げて濡れながらの撮影でした。

 

 

リズム隊も強力・・・おおお、力が入っている

 

 

 

 

 

 

リーダのかた、トロンボーンソロ。

 

 

 

リーダのMCも手慣れています。

 

 

創立メンバーと思われる、お二人のバトル

 

 

 

 

 

 

女性トロンボーン奏者、コスチュームも雰囲気がいい。

 

 

演奏が終わって、次のバンドがステージに上っています。

このあと、Royal Feast Club Bandの創立メンバーのお二人が、次の出演バンドに、挨拶に行かれ

ステージを後にしました。 爽やかな光景でした。

なお、5月21,22日は池袋ジャズフェスティバルも開催され、Royal Feast Club Bandは朝10時半からの

池袋のステージを終えて立川へ来たとか。 強行軍と雨で大変だった思います。 是非、来年も出て

ほしいバンドでした。

 

 

さて、次の演奏会場に移動、今度はGREEN SPRINGSという2020年4月オープンの複合施設のなかです。

長いエスカレータを上がると、紅くきらめく噴水・・・おおっ!中央の噴水が百済観音、周りが四十八体仏

見える・・・今、写真を見てイメージが湧きました。 撮影しているときは全く感じず。

それはともかく、奥に見える昭和記念公園の雨に煙る緑が美しかった。

 

 

 

私も初めて来たのですが、ビルの2階にこんな緑があるとは!

 

 

 

両サイドにはショップやカフェ、レストランなど。

 

 

 

3階に上がる階段には、パブリックアートが

 

 

 

ショップゾーンの奥に軽飛行機の展示。

説明で出てくる立飛グループは、このあたり一帯の土地所有者で、終戦時までは

立川飛行機として、陸軍向けの航空機を作っていた企業です。 陸軍立川飛行場

隣にありました。

 

 

さて、奥の芝生前のステージでは、Praiseが最後の調整中。

 

 

 

 

始まりました。 クリスタルボイスで、JAZZテイストの軽い曲が響きます。

ドラマーは、立川いったい音楽まつりの創始者であり、第1回〜第8回までの実行委員長を

務めた“chabo”こと梶原哲也さん。  vocalはmamiさん

 

 

 

キーボード奏者をアップ。 rikoさん

 

 

 

 

bassはemiriさん

 

 

 

地元立川を中心に活動しているバンドです。

 

 

小雨のなか、観客も結構いました。  芝生の奥は立川ステージガーデン(3000人収容のホール)

 

 

 

この日、聴く予定のバンドは以上だったので、帰り道、グリーンスプリングスを見て回りました。

 

 

 

3階から演奏ステージを俯瞰。

 

 

緑の水辺は、ビオトープと名づけられており、多摩川流域の動物や植物の生態系を再現していて

土も水草も地元のものとか。

 

3階に上がったついでに、レストラン前の植栽を撮影

 

 

 

 

 

 

モノレール下の通り(サンサンロードと呼んでます)の先には、高島屋と伊勢丹の百貨店が見えます。

 

 

 

サンサンロードの北側には、IKEAがあります。

 

 

 

 

帰ろうとしたら、高島屋テラスでノリの良い演奏が聞こえてきました。

桑田佳祐トリビュート『KENTO BAND』です。 (16:20~16:50)

 

 

聴く予定は無かったのに、この演奏のクォリティ、そしてノリにビックリ!

自然に体が動き、カメラのシャッターもリズミカルに。

バンドのホームページ等は無くて、調べるとキーボード奏者(手前のかた)のブログに

この日の演奏の感想と、今後の取組みなどの面白い記事がありました。 そしてインス

タグラムのバンドアカウントを開設され、動画を載せていました。

インスタグラム

 

以下は、写真で演奏の雰囲気をお伝えします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リードヴォーカルのKENTOさんが、コーラスの女性(TAKAYAさんと紹介されていました)にちょっかい出すところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンバー紹介

 

 

 

 

 

 

 

コーラスの振付も、面白カワイイ。

 

 

雨も止んで、観客も多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラストです。 演奏者も観客も大いに楽しんだステージでした。

次は、22日(日)のステージをアップします。

コメント (4)
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ゲルハルト・リヒター そして映画「ある画家の数奇な運命」

2020年10月09日 | 音楽・映画

ゲルハルト・リヒター 現代アートの巨匠、ドイツ最高峰の画家などと称えられる、今年88歳のアーティスト。

私が、初めてリヒター作品の実物を見たのは、6年前の「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である」展

でした。(2014年6月 東京国立近代美術館)

 

その時の作品の一つが下の写真です。

ん? 写真? 近寄るとテレビの走査線のような横縞が・・・でも不思議に見入ってしまう何かがありました。

この作品写真からは、マチエールが分からず、良さが伝わらないのが残念です。

キャプションを見ると、赤ちゃんはリヒター本人で、後ろの女性が叔母マリアンヌ、その叔母はナチスの優生

政策で犠牲になったと書かれている。


<叔母マリアンヌ> 1965/油彩・キャンバス

キャプションから受ける刺激もあって、この作品は私の心に深く沁み込みました。

 

そのゲルハルト・リヒターをモデルにした映画の評が、10月初めの夕刊に載りました。

「ある画家の数奇な運命」、高い評価でした。 撮影監督も優秀で映像も美しいと・・・

 

10月5日(月)に近くの映画館で鑑賞。 

3時間9分の作品ですが、面白くて時間を忘れました。

日本語のタイトルは「ある画家の数奇な運命」ですが、原題は「作家のいない作品」

 

下の写真は、制作風景。 後ろ右側がドナースマルク監督、左は撮影のキャレブ・デシャネル

医師役は、リヒターの伯母を、断種対象者・生存の価値のない者と判定する婦人科教授役のセバスチャン・コッホ

映画としては、この医師が後年、リヒターの義理の父となる数奇さをメインにして展開していきますが

私としては、リヒターのアートが脚光を浴びるまでの過程に、興味がありました。

そして、あの<叔母マリアンヌ>の制作動機、状況が分かればと思っていました。

映画では、そこはちゃんと描かれていて、満足でしたが、映画全体としては、冗長なシーンが目立つのと

ラストシーンがスカッとしないなど、画龍点睛を欠くところがあり、傑作とまでは感じませんでした。

 

それでは、リヒター(映画ではクルトの名)が幼い頃、1935年にドレスデンで開かれた「退廃芸術展」を叔母

エリザベスと一緒に見ている光景です。 叔母は芸術感覚が豊かなようです。

 

クルトにも、興味を惹く作品が

 

展覧会のガイドの男性は、ここに集められた退廃作品を散々にけなします。

ちなみに、モンドリアンの作品と、カンディンスキーの作品(中央下)

叔母はクルトが芸術センスを持っていることで、可愛くて仕方ないという感じで

帰りのバスの中で、膝の上に抱いておでこにキス。

 

当時のドイツはナチスに熱狂、叔母エリザベスがナチスのパレードで総統に花束を渡すシーン

オープンカーの総統の後ろ姿が、すーっと画面を横切るのですが、うまい撮影だなと思いました。

 

とここまでは、叔母は普通の女性だと思えたのですが、家の中で叔母が全裸でピアノを弾くシーンがあり

部屋に入ってきたクルトに「目をそらさないで、真実はすべて美しい」と教え、自傷行為を・・・

その後、統合失調症として、嫌がる叔母が無理やり、ドイツ赤十字の車に乗せられるシーン。

 

 

それを見送る家族。 手で前が見えないようにするクルト、叔母は車の窓から「目をそらさないで」といってクルトを見つめ

クルトも手を下げる。  ・・それが叔母との最後の別れとなる。

 

 

クルトは、ベルリンの壁が築かれる寸前に、西ドイツのデュッセルドルフに移住。(1961年)

デュッセルドルフ芸術大学で先端のアートに触れる。

下の写真は、そこの大学教授の授業風景。  

この教授が、クルトの大学内のアトリエで、クルトの作品群を見るのですが、

「これらの作品には、君はいない」と指摘される。(この言葉が、映画の原題、”作家のいない作品”ではと推測)

 

そこから、クルトは叔母の、「目をそらさないで、真実はすべて美しい」という言葉に立ち戻り、新聞のトップ写真

(逃亡していたナチ戦犯が捕まったニュース)の、模写をキャンバスに描く。

それからはいろんな写真を描き、写真の事実を、ペインティングで表現する工夫をしていく。

その工夫の一つがスキージ(へら)で走査線のような効果を出すことだった。

下の写真がスキージで画面を掃いているところ。

<叔母マリアンヌ>に対応した、映画での<叔母エリザベス>となります。 この画面も迫力がありました。

 

ここで、もう一度、<叔母マリアンヌ>

 

そしてWebを調べていると、<叔母マリアンヌ>の原写真がありました。

うーん、この写真をそのまま描いても、スーパーリアリズムの作品になるだけで

アートとしての、ぶるっとくる何かは得られないですね。

やはり、リヒターのセンスと技に感嘆。

もう一つ、映画の中でクルトが言っていましたが、

「同じ数字でも、ロトの当選番号の数字には違う意味合いを感じる。」

<叔母マリアンヌ>でいえば、叔母の悲劇という事実が、この作品に特別な感慨を

覚える要素になっている。

この思いは、以前、米田知子の写真作品でも感じました。

 

最後にゲルハルト・リヒターの言葉を。

”神父も哲学者もいなくなった今、アーティストが世界で最も重要な人なのだ。”

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映画『COLD WAR あの歌、2つの心』を観て

2019年07月17日 | 音楽・映画

久し振りに、いい映画を堪能できました。

動機は、新聞の評が、とても良さそうだったのと、新設の映画館

(地元、高島屋立川店に新規オープン)で、座席や音響が良さそ

うという、単純なものでした。 

新聞の評価が良くても、難解ぶった作品など、自分の好みに合わ

ない作品も多く、10本観て、1本ぐらい当たり・・・というのが

現実で、おまけに、年に数本しか観ないので、唸るような映画は

とんとご無沙汰でした。 でも、この作品は大当たりでした。

 

 

映画のポスターです。 白黒ですが、白黒ならではのいい味をだ

していました。

 

 

 この映画の公式サイトなどから、画像を引用して感想を記します。

1949年のポーランド。民族歌謡舞踊団のオーディションに集った一人、ズーラ(主役)という若い女性。

彼女の歌声が気に入ったピアニストのヴィクトル(主役)の後押しもあり、入団。

 

 

 

そこでズーラはダンストレーニングなどを積み重ねる。

 

 

 

 ヴィクトルとズーラは愛し合う関係に。  でも、ズーラは民族歌謡舞踊団の管理者に、ヴィクトルの行動を監視するように言われ

報告していたと告白。

 

 

 

怒ったヴィクトルが立ち去ろうとすると、ドボンと水の音。

ズーラが川に飛び込んで、テーマ曲である「二つの心」をオフェーリアのように歌う場面。

 

 

 

1951年のポーランドのワルシャワ。ここでの公演を成功させた民族歌謡舞踊団。

合唱も見事だった。 この映画は、ミュージカル映画といってもよいくらい。

 

 

 

その後、1952年のベルリン公演で、ヴィクトルは西側に亡命を決意、ズーラも誘って待ち合わせるがズーラは結局、来なかった。

1954年のパリ。公演に来ていたズーラはヴィクトルと再会。同時に愛が再び燃え上がる。

 

 

 

ヴィクトルは、パリで女流詩人の情夫だったり、ズーラも歌舞団の管理部長と結婚していたりと、純愛ものでは決してありません。

フランス語で、「二つの心」をジャズ風に歌うズーラ。 歌詞の中に、オヨヨーという言葉が何回も出て、覚えちゃいました。

 

 

 

 

パリのクラブでの二人。 ズーラの心に鬱屈がたまっていきます。

 

 

 

プレスリーの「rock around the clock」が鳴り出すと、ズーラがカウンタに上がって踊りだす。 その恰好いいこと!

 

 

 

ついにズーラは突然ポーランドに帰ってしまいます。

 

ズーラがいなくなり、荒れるヴィクトルはズーラを追って自身もポーランドに戻ります。

1959年のポーランド。ヴィクトルは捕まってしまい、強制労働に従事し、もうピアノを弾けるような手ではなくなる。

そんな彼の元に、面会に現れたズーラは、愛を確かめ、ヴィクトルを釈放させると告げる。(ズーラは権力者に手を回

せるほど、凄い女性になっていたこと・・・魔性の女を暗示させます)

釈放されたヴィクトルとズーラは・・・・日本の道行き(心中)を想像させる結末ですが、草原だけの映像のなかに

ズーラの声で「向こうに行ってみましょう、景色がいいはずよ」と流れ、エンドロールにバッハのゴールドベルク変奏曲

が美しく流れていきます。

   

うーん、実にカッコイイ、冗長さを削ぎ落し、愛と時代や歌や民族性など、絶妙にブレンドした傑作。 


こちらは、制作時のショットですね。 こんな場面はなかったので、恐らく、編集でカットされたシーンの一つでしょう。

 

 

 

こちらも制作時のショット。 映画の全編、一つ一つのシーンが絵になる画像でした。

そして、この映画は、監督の両親がモデルで、かなり実話に近いとの監督のコメントが、また凄い。

 

以上、6月30日、オープンして2日目のキノシネマ立川で観た感想でした。

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立川いったい音楽まつり 見て聴いて#2 立川市民オペラスペシャルコンサート 宮崎京子と陽気な仲間たち

2019年05月24日 | 音楽・映画

 立川いったい音楽まつり・・・私が聴いた最後のステージは、こちら 

 

 

会場の「CHABOHIBA HALL」は、私の家から、歩いて7、8分の所にあります。

 2015年の暮れにオープンしていたのですが、入ったのは初めてです。

 ホールができる前は、垣根で囲まれていましたが、園芸樹木を栽培しているような畑地だったと記憶しています。 

そこにこんな端正なホールができて、何か不釣り合いな感じがしていたのですが、市の公共施設でもなさそうで

ずっと、不思議に思っていたのです。

 そんなCHABOHIBA HALLを、今朝の散歩途中に撮ってみました。↓ 

 

 

 

 さて、本題の音楽ステージです。 ソプラノ歌手の宮崎京子さんの入場です。

ピアノの周りに並んでいるのは、立川市民オペラ合唱団の皆さんたちです。

 

 

 

ホールは百名ほどの小ホールですが、音響効果は優れていました。

宮崎京子さんから、CHABOHIBA HALLの名前の由来も説明がありました。

「チャボヒバ(矮鶏檜葉)」とはヒノキの園芸品種で、古くから本敷地の中央に植えられており、これまでの地域の歴史を見てきた樹。

それを中庭に残して、ホール名としたそうだ。

 

 

 

洒落ていたのは、ホールの背景。 雪見障子みたいに、下側から石庭が見えます。

石も、元々ここにあった石とのこと。

 

 

 

 歌は「花は咲く」から始まりました。

 

 

 オペラの曲(宮崎京子さんの独唱)なども入り、ソプラノの高く澄み渡るような声が響きます。

 

 

 

 途中、立川市民オペラの団長さんにマイクが渡され、サプライズのようでしたが、しっかりと市民オペラのPRをされました。

(男性の参加を呼び掛けておられました。 女性は満杯のよう。)

 

 

 

 蝶々夫人の”ある晴れた日に”が響く。

オペラのソプラノを、間近で聴くのは初めて・・・凄い迫力。

 

 

 

 その後、日本の曲”初恋”(作詞:石川啄木)、”宵待草”、”あの素晴らしい愛をもう一度”、”翼をください”

”いい日旅立ち”が続き、オペラで締めた時、この拍手喝采!

私は当初、オペラはそれほど期待してなかったです。ホールのなかを見たい気持ちの方が強かったのです。

しかし、ソプラノの歌もさることながら、MCがとても魅力的で、聴衆の心を掴みました。

最後は、アンコールの感じで、”故郷(ふるさと)”聴衆と一緒に歌いました。私も久しぶりに目がウルウルに。

 

 

 

 ステージが終わり、ラウンジにでて、中庭を見ました。 中央の樹が「チャボヒバ(矮鶏檜葉)」

 

 

 

 ラウンジに、出演者の方々が出てきて、観客へのお礼と、見送り

 

 

 

 

 

 

 

ホールの玄関ロビーから。 

私の自転車も写っています。 立川いったい音楽まつり の主会場から、こちらへ25分、自転車を飛ばしてきました。

 

 

 

中庭の方に出演者たちが移動しています。 記念写真のようです。

 

  

 記念写真撮影が終わって、戻られる出演者たち、宮崎京子さんがこちらに気が付いて、手を振ってくださいましたが、

私も手を振ってお礼したため、その瞬間の撮影は出来ませんでした。残念。

 

 大満足でした。 無料なのが申し訳ない感じです。

 なお、CHABOHIBA HALLのことも、今回、いろいろと調べて、大体わかりました。

ここの土地の所有者が、ホールのオーナーで、ご先祖より引き継いだ土地の一画に、後世に伝えられる音楽ホールを残したいという意志で

ホールの建設を決断されたとのこと。   

また、宮崎京子さんも、出身は山形ですが、国立(くにたち)音楽大学声楽科卒業で、大学はこのホールから、歩いて20分ぐらいのところ

にあるので、半分、地元の方ですね。  このコンサート、来年もあると嬉しい。 

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立川いったい音楽まつり 見て 聴いて#1 

2019年05月22日 | 音楽・映画

  5月18日(土)立川市中央図書館から、自転車で帰ろうとしたとき、ん? 音楽が聴こえる・・・

なんと、モノレール高架下の広場を中心に、あちこちのステージで演奏が行われていました。

第8回 立川いったい音楽まつり と銘打たれて、18,19日に、約270のバンドが演奏!!

立川に住んで、22年になりますが、知らなかった!(4年前の 立川あにきゃん2015 のときと、同じパターン。)

今回、2日間で私が聴いたのは、10ステージで、まさに氷山の一角ですが、わずかでも雰囲気が伝われば幸いです。  

 

 高島屋立川店裏のテラスで、《Aebulay Zzja》の演奏が始まりました。 13:00

板橋を拠点に活動する社会人ビッグバンド、ノリの良いJAZZが響きます。女性が多いなー

 

 

 若い方が多いですね、仕事をしながらのビッグバンド活動は大変でしょうが、音楽が好きでたまらない・・・そんな思いが伝わりました。

 

 


女性テナーのソロ、この方はMCも担当。  JAZZ名曲のほかに、「見上げてごらん夜の星を」など

ポップな曲もあり楽しめました。

 



こちらは高架下の広場道(サンサンロードと呼んでいます)で行われていたバンド演奏 《イチロク》

奥さんが4弦、旦那がスティック12弦で合わせてイチロクかな?   13:32

黒子の衣装がシュール!音楽も!  観客の衣装もまた凄い!・・・と思いきや、次の出演者《南京玉すだれアーチストの会》のメンバーのようです。

 

 

高島屋テラスに戻って、《R2H(アール・ドゥ・アッシュ)》のジャズ&ボサノヴァ  14:15

ヴォーカルはRIOさん、サックスの方は客演のようです。・・・ 若い頃の野口五郎に似ている!

 

 

遅い ランチを食べて、高島屋テラスに戻ると

 《国立Bigband Express》の演奏 

カッコいい曲をさりげなくがモットーとのこと、ホレス・シルバーの曲などを、カッコよくやってました。 15:55

 ここまでが、18日のステージ。

 

 

 ここから、19日(日)のステージです。

《Untitled jazz Orchestra》6年連続出場の常連バンドとか。 好演されてましたので、後半に再度、写真を掲載します。  11:36

  

 

 

こちらはパレスホテルのカフェラウンジがステージ。

《桃瀬茉莉ヒーリングジャズピアノ》    11:57

 

 

 

立川駅北改札近くの広場”立川タクロス”のステージでは

《国立 P&Pゴスペル》

2009年に、NHK学園国立オープンスクールゴスペル講座のメンバーで結成したゴスペルグループ。 結成10周年ですね。  12:15

 

 


高島屋テラスに戻ると、ハワイアンダンスが!

《Hula Halau Na pua O Na Ohana》の皆さんたち。  12:20

 

 

 

 

 サンサンロード沿いの、損保ジャパン日本興亜立川ビル玄関では、ベリーダンス! 13:21

《MSベリーダンススタジオ立川店》

2011年暮れに行ったトルコ旅行では、見損なっていたのでラッキーでした。




こちらは上級者でしょうか。 体が柔らかい!  おかげさまで、鼻の下が伸びてしまった。

 

 

 

 

こちらは、CHABOHIBA HALLのステージで

《立川市民オペラ スペシャルコンサート 宮崎京子と陽気な仲間たち》

 素晴らしかったので、次回にまとめて掲載します。   14:50

 

 



それでは《Untitled jazz Orchestra》の演奏をまとめて紹介します。

力強いソロ。 背景の赤い植木鉢(アート作品です。)のように、炎が燃え上がるようなソロ。 11:24

 

 

 

そのソロの前で、可愛い男の子が、バンド名の看板を指して(^^♪

 

 

 

途中からヴォーカルの市村真理子さんが入りました。  11:35



 

 

  山口百恵のヒット曲メドレーでは、アクションも入ってノッテいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このバンドには、専属のMCがいて、盛り上げはさすが。(ドラムスの向こうで眼鏡をかけて立っている方)

よくまとまった、グッドな演奏でした。

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映画「黒衣の刺客」を観て

2015年09月13日 | 音楽・映画

9月12日(土)、原美術館「そこにある、時間」(ドイツ銀行コレクションの現代写真)を鑑賞。

そのあと、渋谷TOEIで映画「黒衣の刺客」を観ました。  

理由は簡単、映像美の堪能です。
前日の毎日新聞夕刊に”いちずに求めた美”として紹介されていました。  それは、ストーリー
は期待するなという意味で、実際その通りでした。 よくわからないのです。 映画を終えて出るとき
若い男性3人連れが、わからなかったとぼやいていました。 理由はたぶん、日本向けに編集された版
のためかと思うのですが、インターナショナル版を観ていないのでなんともいえません。

それでも、映像美はさすがでした。

中国、黄山と思うのですが、山水画のような光景とそれを撮影するアームとカメラ、メーキングフォトですがこの写真が、映画の美を伝えてくれます。

 

 

一転、ヒロイン隠娘(インニャン)と宮廷内のカット。  重厚な時代考証と色使いで華麗な美を現出。

 

 

 

ポスター用のカットで隠娘が入っていますが、実際のシーンは朝靄にけぶる静寂な池と水鳥のシーンだけですが玄妙な世界

 

 

 

 

 

 

 

 

 

役どころの説明より、絵として見るだけでいい。

 

 

映画の冒頭は、モノクロ。  林にいる隠娘が兵団の通行を見ながら、暗殺相手に近づき、一瞬にして殺すシーン

 

 

撮影地はわかりませんが、美しい光景があちこちに散りばめられています。

写真はありませんが、山岳を騎馬で通行する光景など、一度、自分も観てみたい素晴らしい自然が記憶に残っています。

 

 

隠娘はほとんどセリフをしゃべりませんが、表情と仕草で伝わるものがあります。

 

 

隠娘と死闘を演じる、別の女刺客。 映画のなかでは何で出てきて死闘を演じるのか、全くわかりません。

 

 

その死闘のシーン。

 

 

死闘で傷を負った隠娘と手当をする遣唐使の青年(妻夫木聡)。 帰国できなくなった遣唐使らしいのですが、この役どころも全くわかりません。 

それより、絵を観てほしい。   奥にいるのは隠娘の父親です。 囲炉裏の火、隠娘、妻夫木、父親、窓からの光・・・素晴らしい撮影です。

 

 

インタナショナル版のポスタでしょうか。

 

 

女刺客同士の死闘シーン。  アクションシーンですが、誇張したところがなく、自然でキレがいい。おいしいビールのようだ。

 

 

一方、宮廷の奥方のシーンも手を抜いたところがなく、魅せます。

 

 

伎楽を楽しむ暗殺対象の王(実はヒロイン隠娘と小さい頃は許嫁(いいなづけ)の仲だった)

映画の音楽も素晴らしかった。 この場面は伎楽と太鼓がリズミカルに鳴り響くのですが、太鼓の音に

暗い不吉なものが感じられます。

 

 

これは、台湾版の人物関係図で、日本版では、左端の空空兒や精精兒はありません。  また、中央、上の嘉誠公主と道姑/嘉信公主(隠娘を刺客に育てた道姑)が双子姉妹など、この図でわかりました。

聶隠娘という唐代の伝奇小説を下敷きにしているので、この話を知っているほうが理解を深めるでしょうが、それでも、今の編集版では、無理でしょう。

 

 

カンヌ映画祭の監督賞作品。 監督は「悲情城市」でヴェネチア映画祭グランプリを獲った方とは、昨日知りました。

 

 

 

映画祭のときの、出演者・監督の記念写真。 左端の隠娘を演じたスー・チーは、素晴らしいオーラを放っています。

 

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博物館に初詣(2015.1.3) 湯島 白梅太鼓

2015年01月22日 | 音楽・映画

今年も、東京国立博物館の初詣に行ってきました。 遅い紹介になって申し訳ありません。

1月3日に行われた和太鼓、「湯島天神 白梅太鼓」の午後の部です。

 

 

年末に買った望遠ズームが、きっちり頑張ってくれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

躍動感、笑顔がいいですね。

 

 

 

 

 

この方がリーダーのように見えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイナミック!

 

 

 

 

 

演奏終了、大きな拍手に包まれています。  

 

 

 

 

 

 

 

 

終了後も、いろんな方が、尋ねられていました。  2013年の初詣イベント「アジアの女神たち~祝福と歓迎の舞」を思い出す素晴らしい和太鼓でした。

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映画「怪しい彼女」を観て

2014年07月21日 | 音楽・映画

7月20日(日)、久し振りに映画を観ました。

 

良かったですね。  館内は笑声が絶えなかったのすが、ラスト近くでは涙に変わります。

私も涙腺が弱いので、涙が溢れてきました。

 

これは途中の回想シーンでの主人公20歳の頃。

 

 

結婚して1年ばかりで、夫は海外で死亡。
女手一つで、子供を育てるため、苦しいなか、恩を仇で返したりすることも。
気性も強くならざるを得なかった。

 

 

最愛の息子は、大学教授となり、自慢の息子に。  しかし、嫁姑の関係はいずこも同じで、

儒教思想の強い韓国では、長幼の序が厳しく、主人公に毒づかれて嫁がノイローゼで倒れてしまう。

このため、息子が母を老人施設に入れることを考え始めたことを知り、主人公は夜の街の青春写真館で

遺影写真を撮ることにし、お化粧をしているのがこの場面。

 

写真館をでてみると、主人公が20歳の頃に戻っていた!…映画ですね。 ここから、ドラマが展開。

 

若い頃から歌もうまかった主人公は、老人施設で歌を披露。・・・ここで主人公役の女優シム・ウンギョンは吹き替えなしで見事にバラードを歌います。

 

 

70歳の老人の心でありながら、20歳の声で歌う、細かな振る舞いも老人の癖をつかんで、この女優、驚きました。

 

 

主人公の孫役で韓国の人気ロックグループのB1A4のジニョンも出ていましたが、この映画の監督から役者まで、私は何も知らないのでした。

甘っちょろい孫達のバンドに対し、喝を入れる主人公。

 

 

新人オーディションで熱唱し、観客の喝采に若いときに出来なかった夢がかない始めた主人公。

 




TV局のプロデューサーは、主人公の歌を聴き、彼女に傾いていく。  プロデューサーが主人公をつけていた時、気づいた主人公が

ストーカーと勘違いし、逆襲した場面。 

 

TV出演することも決まる。 

 

ストーリーはこの辺までにします。

感じた点をいくつか。

・社会や歴史の流れと、現在の問題も、ストーリにちりばめ、うまくまとめています。

・笑わせる仕掛けも、ケレン味がなく、エンドシーンもニコッと笑って締めくくれる。

・主人公役の女優の圧巻の演技、歌唱。

・韓国を舞台とした映画ですが、日本と変わらない親近感。

・英題の「Miss Granny」がふさわしいですね。

韓国の映画界、素晴らしい勢いですね。  

見終ったあと、隣の二人連れのおばさんが「いい映画だったわね」と言っていました。

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映画「許されざる者」を観て

2013年09月15日 | 音楽・映画

映画を堪能しました。

出だしから、幕府の残党狩りの部隊が、雪の原林野で渡辺謙の演じる人切り十兵衛に返り討ちにあうシーン、モノクロに近い画面から緊迫感がほとばしる。


 
  そして、エンディング直前は、業火のごとく燃え盛る酒場・遊郭を背に十兵衛が、馬に乗って放心したように去っていく。  酒場で凄惨な殺戮を行ったあと・・・

でもラストシーンには救いがあった。 

北海道の大自然と歴史が生きて、映画が深く、壮大なものになった。 

クリント・イーストウッドのオリジナル作品も、昔見たが、それは意識しなくてもいいほど、素晴らしい作品に仕上げた、李相日監督と出演者・スタッフを賛嘆したい。

映画が終わって、関係者のクレジットが延々と続くが、いつもだったら軽く眺めるだけですが、注視しました。  まかない班の方もクレジットされていましたね。

 

亡き妻の墓に花を手向け、人を殺さないと誓った約束を破ることに、苦悩の表情を見せる十兵衛。

 

賞金稼ぎの北大路役の國村隼。  個人的な思いですが、この人のキャラが大石一蔵(この映画の敵役で開拓村の警察署長:村を牛耳るボス)にぴったりだと思いました。 

 

 

 

 

 

   

 

 

刀を取り上げられる十兵衛、取り上げた大石一蔵(佐藤浩市)。  このあと十兵衛は殴るける、顔を切られるなどリンチを受ける。 

 

そもそもは、顔を切られた女郎の仲間たちが、復讐のために顔を切った開拓民の首に賞金をかけたのが、きっかけ。 

 

 

女郎のリーダ役の小池栄子も、迫真の演技。 

 

 

 

撮影も素晴らしい。  絵になる映像で釘づけになります。   SONYの4K方式のカメラが使われています。

 

酒場・遊郭のセットで。  青いジャージを着た人が、李監督。   美術もチープさが微塵もない造りで重厚な作品になっている。

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上野公園 ヘブンアーティスト公演 輝&輝 (8月10日)

2013年08月11日 | 音楽・映画

8月10日(土) ヘブンアーティストの「輝&輝」のライブに行ってきました。

猛烈な暑さの中、上野公園の噴水前でチューニング中の「輝&輝」 武田 佳泉(かなみ)さんです。

 

演奏が始まりました。

 

 

 

赤いワンピースは白藤ひかりさん。  武田さんは愛知県出身、白藤さんは兵庫県出身。  少女時代は津軽三味線の良きライバルで、全国大会でそれぞれ優勝した経験がある。

 

武田さんが立って、津軽民謡(じょんがら節?)を唄う。  手拍子をとっているときの写真。

 

津軽三味線はもともと民謡の伴奏だったので、唄と合います。   伴奏は即興だとのことで、JAZZとも共通するところがあります。

 

小柄な体から振り絞るように唄います。

 

手拍子

 

合いの手も入って。

 

 

 

手拍子、武田さんの表情がペコちゃんみたいでいい。

 

唄を終え、チューニングを変えているところ。

 

 

津軽三味線を調べて分かったのですが、三味線の皮は、犬の皮で秋田犬の雌が最高級だとか。  通常の三味線も、猫の皮が高いので、最近は犬革が多いらしい。

相変わらず周囲の騒音がうるさく、じっくりと聴く雰囲気ではなかったのが残念ですが、しばらく暑さを忘れさせてくれる演奏でした。

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上野公園 ヘブンアーティスト公演 輝&輝

2013年08月10日 | 音楽・映画

8月7日(水) 午前中、都美術館でルーブル美術館展、午後は国立近代美術館 工芸館を見学、それぞれ素晴らしく、順次紹介します。

ルーブル美術館展を観終えて、上野公園を歩いていたら津軽三味線の音。  

旗に書かれているのは、ヘブンアーティスト公演中、ヘブンアーティスト?と思って調べると、都の審査会で合格したアーティストに、公共施設や民間施設などを活動場所として開放し、芸術文化に触れる機会を提供する都の事業でした。

若い女性二人のユニット「輝&輝」。      キャンディーズの春一番を歌っていました。  バックがビートルズのアビーロード風だったりして。

 

強い津軽三味線の音を奏でていました。   暑いのと、周囲の騒音が残念でしたが楽しめました。

 

 

色違いですが、揃いのTシャツを着ていますね。

本日8月10日(土)12:00~13:00も、上野公園噴水前でライブが予定されています。

私も行って、そのあと、もう一度国立近代美術館本館と工芸館に行く予定です。

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映画「さよなら渓谷」を観て

2013年06月23日 | 音楽・映画

6月23日(日) 大森立嗣監督の「さよなら渓谷」を観ました。

今回の動機も、6月21日(金)に夕刊の映画評を読んで、映像美を堪能できそうだという単純な理由でした。

 

ストーリなどは、公式サイトなどを参照いただくこととして、今回は触れません。

映像ですが、個人的には期待はずれでした。  もちろん、水準以上の映像だと思いますが、新聞評から、過度の期待を持った私がワルイ。

それでも、印象に残った場面を・・・といってもWebサイトに出ているのは、数が多くないので、一部だけ。

山峡を行く、バスの中での主人公:夏美(真木よう子)の表情。  これは、車窓の緑と、紺色の座席、白い主人公の肌がよかった。

 

冴えない、週刊誌記者役の渡辺(大森南朋)。  NHKのハゲタカ役のイメージと大違いですが、役者としての味はさすが。

 

夏美から、逆にあなたは奥さんとの生活は幸せですか?と問われ、答えに躊躇するところ。

 

内縁の夫:尾崎を嘘の証言で警察に取調べを受けさせたあと、自宅で悶々と苦しむ夏美。

 

警察での証言を取り下げ、釈放された尾崎が夏美と、温泉スパ(場所は奥多摩温泉のもえぎの湯です)へ行き、くつろいでいる場面。

陰を背負った二人の、たどたどしい会話と、身を清めた感じの風呂上りの表情、窓の外の緑がぴったりの場面。

 

そして、パンフレットにもなっている渓谷の吊り橋の場面。  夏美が片足のサンダルを渓谷に落とし、それを川面に落ちるまでカメラで追っています。

 

このあと、さよならの置手紙を残して、夏美は消えてしまう。    先週、観た「嘆きのピエタ」の母親の復讐と似た構図に思えました。

エンディングの場面は、私にとってこの映画が精彩を欠く印象を与えた最大の要因。

各役者の演技が素晴らしいのは、新聞の映画評のとおりですが、舞台回し役の週刊誌記者のまどろこしさ・・・脚本の問題でしょうか、

残念なところです。

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