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【ふじもん世界放浪「放学記」第5章アフリカ編 続『新鎖国論』「グローバルな内向き」へ!】

2014-02-22 23:17:04 | 日記
2014年2月22日。


《僕の旅の目的の1つは、「日本の若い世代がもっと世界に目を向けたくなるような情報を発信すること」。でも最近、その考え方が変わってきた。「世界に目を向けてほしい」という思いは一緒だけど、だからこそ、僕らは「グローバルな内向き」でいいんじゃないかと近頃思っている。》


南部アフリカの小国・レソト。ここで出会ったのがイタリア人の青年、アンドレアくん。彼の意見は、僕に1つの刺激を与えてくれた。

「僕はイタリアで生きていくつもりはないんだ。イタリアは経済がとても落ち込んでいるからね、仕事を見つけるのは難しいし、将来性もあまりない。だから僕は他の国に出て働くつもりだ。だから英語も一生懸命勉強しているんだ。」


僕はこの旅を通して、常に「真の国際人」とか「本当のグローバル社会」とか「日本人の内向きと外向き」などといったことについて考えている。しかしその背景には、「日本が大好き」という想いがあり、世界に出ることで、日本の良さ・素晴らしさをぜひ感じてほしいと思っている。

アンドレアくんはオーストラリアやニュージーランドをはじめ、世界各国を訪れているという。目的は「いずれ永住する国を探すため」。英語も流暢だし、一見すると「外向き」の人間だと言えると思う。

しかし、彼は本当に「外向き」の人間なのだろうか。外国に目が向いているという意味では外向きであろうが、彼は本当の「グローバル」な人間なのだろうか。


僕は決して彼の考え方を全て否定しているのではない。レソトの首都マセルで出会ってからしばらくの間行動を共にしたが、彼は本当にいいやつだった。僕は彼の考え方や人間性を全否定しているわけではない。ただ、1つの議論として、彼のような考え方が本当に「国際人」なのかどうかを問うているのだ。


彼はハッキリ言った。「僕はイタリアが好きではない。一生この国に住むつもりはない。」と。

さらに彼は続けた。「だから僕は、一生住めるような国を探している。イタリアには将来性はないしね。」と。



僕はこの旅を通して、たくさんの日本人に出会ってきた。そしてそのほとんどの人が、次のように言う。

「いや~海外に出ると分かるけど、日本って素晴らしいね。」と。



日本人が「内向き」と言われるのは、確かに海外へ出たがらない若い人口が増えてきたことによるものであろう。単純に「海外のことに興味を持たない」ことは、全くもって喜ばしいことではない。やはり積極的に海外のニュースや情報を取り入れるべき時代ではあるだろう。それは間違いない。

しかし、「海外に住みたいとは思わない」ということは、果たして「内向き」なのだろうか。僕は最近、この点について考えている。


例えば近くの国で言えば、多くの中国人が海外への移住を求めているという。さらに韓国でも同様らしい。それはそれで別に良いのだが、問題はその理由、動機だ。

どちらの国も「自国に住みたくないから」という理由の人が少なくないという。理由は諸々あるようだが、自国に住みたくないが故に海外に出る、移住を求める。それって「国際人」なのだろうか。「グローバルな」人なのだろうか。

僕はちょっと違うと思う。海外にいたとしても、自国への誇りを持ち、自国を愛し、自信を持って「○○人です」と言える人。それこそが、「真の国際人」なのではないかと思う。

そして「グローバル」な時代だからと言って、必ずしも海外で活動しなければならないのかというと、それも違うと思う。大切なのは考え方や感性の中に「海外からの視点や観点」を持てるかどうかであって、決して海外にいなければならないわけではない。日本を離れて生きるという「経験」は大切だが、必ずしもそれを「経験」ではなく「永遠」にする必要はない。


もし日本の若者が、近年言われているように本当に「内向き」になってしまっていて海外に出たがらないとしよう。しかしもしそれが、「海外より日本で働きたい」という純粋な気持ちなら、それはそれらの人たちが「住むなら海外より日本」と思っているわけでもある。それって素晴らしいことではないか。

「自国より他国がいいから国外へ」より「海外より自国がいいから日本で」の方がよっぽど素晴らしい。僕はそう思う。そして海外の旅を通じて「日本って素晴らしいですよね」と言う日本人がとても多いこと。それも本当に喜ばしいことだと思う。


僕はこの旅を通じて、ちょっと考え方が変わってきている。「海外には出たくない」人が多いほど、「日本に住みたい」人が多いほど、それはいいことなのではないか。海外の情勢に変に惑わされることなく、日本は良き日本であり続け、日本人は良き日本人であり続ける。もちろん諸外国との適切かつ友好的な交流と関係の構築は絶対に大切だが、それはそれ。日本は日本独自の道を歩み、「おお、日本ってやっぱりすげぇな」って他国から思われるような国家を作っていけばいいのではないだろうか。


これはある意味では「鎖国」だ。僕はある種の『新鎖国論』をちょっと考えている。もちろん江戸時代の鎖国とは全く異なるものであるが、日本はもっと自信を持って「日本」であればいい。


「海外に出ている人=グローバルな人」ではない。「日本にいる人=内向きな人」ではない。

大切なのは、その心持ち。「どこにいるのか」なんて関係ない。どういう視点・感性を持っているのかが重要なのであって、問題は場所ではない。


だからこそ、やっぱり僕は願う。日本の若い衆には、ぜひ一度世界を流れてほしい。そこできっと感じるはずだ、「日本って悪くねぇじゃん」ということに。

そこからどう動くはその人次第。でも僕は日本が大好きな日本人だから、やっぱり日本の若い衆には日本を愛してほしいし、誇りを持ってほしい。日本国内に住もうが海外に住むことになろうが、その気概をぜひ持ってほしい。

僕がこれから日本でやろうとしていること。その目的の1つは、そのような「日本への意識」を持てる若者を育てていくことだ。

こういうことを書くと、すぐ「ふじもんは右翼か?」みたいに思う人もいるようだが、そういうことではない。自分の国に誇りを持つ。自信を持つ。ただそれだけの、真っ直ぐな話だ。変に歪曲して捉える人がたまにいるが、そういうことではない。


僕はこの原稿をドバイの空港で書いているが、ここでも日本の素晴らしさを実感することがあった。あ、そのことは後ほど書きたいと思います(笑)。

これから僕はモロッコを最後にアフリカを後にし、ヨーロッパに入る。今一度、僕自身が「日本人」を意識して、一歩一歩進んでいきたい。


2014年2月22日。まさかの飛行機の欠航で足止めを食らっている、ドバイの空港にて。



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