2014年1月9日。
《日本も、いや日本人も捨てたもんじゃない!いやいや、それどころか希望がいっぱいだ!そんな風にさえ思わされてしまう日本人と、このルワンダの首都キガリで今日お会いすることができた。》
ルワンダの首都キガリの中心部に建つ、キガリシティタワー。今朝僕はここである方と待ち合わせをしていた。
彼の名前は内藤俊輔さん。JICA青年海外協力隊員として、このルワンダに派遣されている。今日僕は、このルワンダで活躍する日本人・内藤さんにインタビューをさせていただいた。
Q1:内藤さん、お忙しいところありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。まずはじめに、内藤さんのお仕事内容について教えていただけますか。
A1:僕は今、キガリ市内の県庁に派遣されています。仕事内容は、ザックリ言いますと「組合の支援」ですね。ルワンダでは今組合を組織して商売することが推奨されているのですが、僕はその組織された組合がしっかりとビジネスに繋げられるよう、サポートしているんです。
Q2:なるほど、組合のサポートですか。なかなか大変そうな業務ですね。
Q2:僕の管轄内だけでも200以上の組合があるんですね。僕への要請は、それらの組合の共通課題を解決することなんです。
しかしかなり数が多いので、とりあえず今は対象を絞って業務に務めています。
Q3:200もあるんですか!それは大変ですね。ところで内藤さんはどうして海外へのボランティアを希望されたんですか?
Q4:僕は日本では観光業界で営業をしていました。仕事は楽しかったのですが、とにかく売り上げ優先の会社だったんですね。ベンチャー企業というのもあったので。
そこに疑問が生まれたんです。売り上げを最優先にするが故に、お客様に本当に必要なものを売るのではなく、売り上げに繋がるものを売ることになってしまう。
僕の気持ちには「本当に困っている人を助けたい」という想いがありました。そこで色々調べ考えた結果、このアフリカには僕の想いをぶつけられる場所があると感じ、協力隊に応募しました。
Q5:「本当に困っている人を助けたい」という想い・・・熱いですね!心打たれます。ルワンダに来て9か月ということですが、ルワンダってどんな国ですか?
Q5:良くも悪くも変わった国ですね(笑)。20年前にはあんなジェノサイドがあったのに、今は平和そのものですし。本当に信じられません。
人々は日本的なところがあって、とってもシャイで日本の田舎のような雰囲気がありますね。1回会っただけではすぐに心は開いてくれませんが、仲良くなると本当に温かい。そんな人たちですね。
Q6:確かにルワンダ人は物静かで穏やかで、ちょっと他のアフリカ諸国の人々とは異なりますね。僕もそう感じます。ここまでの活動のことについてお伺いしたいのですが、上手くいったこと等について教えていただけますか。
A6:まだまだ成果としては出ていないと思いますが、一緒に仕事をしているルワンダ人の一言が、僕にとっては上手くいったことだと思っています。
それは彼が「一緒に働けてよかった。また2年後も一緒にしごとをしたい。」と言ってくれたんですね。とても嬉しった。
僕はルワンダ人の「マインドを変える」ことに1つの目標を置いてます。彼と一緒に仕事をするにあたり、僕は同じ目線で考え、常に現場に出続けました。そのことが彼の心に届いたと、僕は思っています。
Q7:おお、それはなんと素晴らしい!そうですよね、それこそ日本人の視点ですね。では逆に、上手くいかないことや困っていることはありますか?
A7:そうですね・・・。
ルワンダ人って日本人と似ているところがあって(笑)、言われたことをやるのは得意なんです。でも逆に、新しいことを受け入れるのはちょっと苦手なのかなと。だから何かを提案しても、なかなか受け入れてくれないことがあるんですよね。
あと、僕は常に今ある問題点について、彼ら自身が自ら気付くように促しているのですが、それがなかなか上手くいかなくて。できればこちらからの押し付けにはしたくないので。そこをどうしたらいいのか、考えますね。
Q8:内藤さんの姿勢には本当に共感します。素晴らしいですね!では最後に、最近内向きだの外に出たがらないだの巷で言われている(笑)日本の若者に、世界で活躍する内藤さんからメッセージをお願い致します!
Q8:まだまだ活躍しているなんて言えませんが・・・(笑)。
そうですね、もっと自分の目で、自分の心で、自分の感覚で、世界を見てほしいですね。今の時代、簡単に情報は入手できますが、その情報だけに満足せず、気になったらその足を運んでほしいです。
ニュースなんて人を介しての情報だし、真実じゃないところも多分に含んでいると思うんです。だからそれを鵜呑みにせず、自分の心で感じてほしい。日本の若者には、ぜひ自分の足で世界に出てほしいですね。そうすれば、日本の良さも悪さも第三者的に見えてくる。そこから自分で考えてほしい。
あ、あともう1つ。今の世界のシステムに疑問を感じてほしい。この資本主義の世の中が本当に幸せなのか?そういうことも考えてほしいですね。
Q9:自分で言うのもなんですが、僕とメチャクチャ考えが似てますね(笑)!お話をお伺いして、何だか心地よくなってしまいました(笑)。お仕事の合間の時間のない中、本当にありがとうございました!とっても有意義な時間でした!
A9:こちらこそありがとうございました!気を付けて旅を続けて下さい!
※ここが内藤さんのオフィス。整然としていました。
僕のブログを何度かお読みいただいた方でしたら、「これ、ふじもんの意見なんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか(笑)?
いえいえ、そんなことないですよ!本当に自分でもビックリするくらい、内藤さんの考え方は僕と同じだな~と感じてしまいました。
内藤さんの礼儀正しい人間性や滲み出る熱さなど、僕は本当に心を打たれた。内藤さんは協力隊の活動だけでなく、その後もアフリカに滞在し、その先の可能性を見出したいとお話されていた。
間違いなく、それは上手くいくだろう。内藤さんを見ていれば、それだけでそう思える。そんな素晴らしい方だった。
冒頭にも書いた通り、こんな素晴らしい日本人もいるのだと、僕は勝手に安心してしまった。そして内藤さんが最後にお話しされていた、「自分の心で感じてほしい」という視点。
そう、そうなんですよ!その場に行くからこそ感じられる空気。日本の若者には、それをぜひ感じてほしい!僕も全く同じ意見だ。
素晴らしい人との出会いはやはり旅の最高の財産だ。今日は僕が本当にエネルギーをいただいてしまった。
内藤さん、これからも頑張って下さい!今日は本当にありがとうございました!応援しております!
※今は自身の経験も生かして、新しい体験型ツアーも実施しているとのことです!
2014年1月9日。けっこう蚊が多くて困っているキガリのユースホステルにて。
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《日本も、いや日本人も捨てたもんじゃない!いやいや、それどころか希望がいっぱいだ!そんな風にさえ思わされてしまう日本人と、このルワンダの首都キガリで今日お会いすることができた。》
ルワンダの首都キガリの中心部に建つ、キガリシティタワー。今朝僕はここである方と待ち合わせをしていた。
彼の名前は内藤俊輔さん。JICA青年海外協力隊員として、このルワンダに派遣されている。今日僕は、このルワンダで活躍する日本人・内藤さんにインタビューをさせていただいた。
Q1:内藤さん、お忙しいところありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。まずはじめに、内藤さんのお仕事内容について教えていただけますか。
A1:僕は今、キガリ市内の県庁に派遣されています。仕事内容は、ザックリ言いますと「組合の支援」ですね。ルワンダでは今組合を組織して商売することが推奨されているのですが、僕はその組織された組合がしっかりとビジネスに繋げられるよう、サポートしているんです。
Q2:なるほど、組合のサポートですか。なかなか大変そうな業務ですね。
Q2:僕の管轄内だけでも200以上の組合があるんですね。僕への要請は、それらの組合の共通課題を解決することなんです。
しかしかなり数が多いので、とりあえず今は対象を絞って業務に務めています。
Q3:200もあるんですか!それは大変ですね。ところで内藤さんはどうして海外へのボランティアを希望されたんですか?
Q4:僕は日本では観光業界で営業をしていました。仕事は楽しかったのですが、とにかく売り上げ優先の会社だったんですね。ベンチャー企業というのもあったので。
そこに疑問が生まれたんです。売り上げを最優先にするが故に、お客様に本当に必要なものを売るのではなく、売り上げに繋がるものを売ることになってしまう。
僕の気持ちには「本当に困っている人を助けたい」という想いがありました。そこで色々調べ考えた結果、このアフリカには僕の想いをぶつけられる場所があると感じ、協力隊に応募しました。
Q5:「本当に困っている人を助けたい」という想い・・・熱いですね!心打たれます。ルワンダに来て9か月ということですが、ルワンダってどんな国ですか?
Q5:良くも悪くも変わった国ですね(笑)。20年前にはあんなジェノサイドがあったのに、今は平和そのものですし。本当に信じられません。
人々は日本的なところがあって、とってもシャイで日本の田舎のような雰囲気がありますね。1回会っただけではすぐに心は開いてくれませんが、仲良くなると本当に温かい。そんな人たちですね。
Q6:確かにルワンダ人は物静かで穏やかで、ちょっと他のアフリカ諸国の人々とは異なりますね。僕もそう感じます。ここまでの活動のことについてお伺いしたいのですが、上手くいったこと等について教えていただけますか。
A6:まだまだ成果としては出ていないと思いますが、一緒に仕事をしているルワンダ人の一言が、僕にとっては上手くいったことだと思っています。
それは彼が「一緒に働けてよかった。また2年後も一緒にしごとをしたい。」と言ってくれたんですね。とても嬉しった。
僕はルワンダ人の「マインドを変える」ことに1つの目標を置いてます。彼と一緒に仕事をするにあたり、僕は同じ目線で考え、常に現場に出続けました。そのことが彼の心に届いたと、僕は思っています。
Q7:おお、それはなんと素晴らしい!そうですよね、それこそ日本人の視点ですね。では逆に、上手くいかないことや困っていることはありますか?
A7:そうですね・・・。
ルワンダ人って日本人と似ているところがあって(笑)、言われたことをやるのは得意なんです。でも逆に、新しいことを受け入れるのはちょっと苦手なのかなと。だから何かを提案しても、なかなか受け入れてくれないことがあるんですよね。
あと、僕は常に今ある問題点について、彼ら自身が自ら気付くように促しているのですが、それがなかなか上手くいかなくて。できればこちらからの押し付けにはしたくないので。そこをどうしたらいいのか、考えますね。
Q8:内藤さんの姿勢には本当に共感します。素晴らしいですね!では最後に、最近内向きだの外に出たがらないだの巷で言われている(笑)日本の若者に、世界で活躍する内藤さんからメッセージをお願い致します!
Q8:まだまだ活躍しているなんて言えませんが・・・(笑)。
そうですね、もっと自分の目で、自分の心で、自分の感覚で、世界を見てほしいですね。今の時代、簡単に情報は入手できますが、その情報だけに満足せず、気になったらその足を運んでほしいです。
ニュースなんて人を介しての情報だし、真実じゃないところも多分に含んでいると思うんです。だからそれを鵜呑みにせず、自分の心で感じてほしい。日本の若者には、ぜひ自分の足で世界に出てほしいですね。そうすれば、日本の良さも悪さも第三者的に見えてくる。そこから自分で考えてほしい。
あ、あともう1つ。今の世界のシステムに疑問を感じてほしい。この資本主義の世の中が本当に幸せなのか?そういうことも考えてほしいですね。
Q9:自分で言うのもなんですが、僕とメチャクチャ考えが似てますね(笑)!お話をお伺いして、何だか心地よくなってしまいました(笑)。お仕事の合間の時間のない中、本当にありがとうございました!とっても有意義な時間でした!
A9:こちらこそありがとうございました!気を付けて旅を続けて下さい!
※ここが内藤さんのオフィス。整然としていました。
僕のブログを何度かお読みいただいた方でしたら、「これ、ふじもんの意見なんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか(笑)?
いえいえ、そんなことないですよ!本当に自分でもビックリするくらい、内藤さんの考え方は僕と同じだな~と感じてしまいました。
内藤さんの礼儀正しい人間性や滲み出る熱さなど、僕は本当に心を打たれた。内藤さんは協力隊の活動だけでなく、その後もアフリカに滞在し、その先の可能性を見出したいとお話されていた。
間違いなく、それは上手くいくだろう。内藤さんを見ていれば、それだけでそう思える。そんな素晴らしい方だった。
冒頭にも書いた通り、こんな素晴らしい日本人もいるのだと、僕は勝手に安心してしまった。そして内藤さんが最後にお話しされていた、「自分の心で感じてほしい」という視点。
そう、そうなんですよ!その場に行くからこそ感じられる空気。日本の若者には、それをぜひ感じてほしい!僕も全く同じ意見だ。
素晴らしい人との出会いはやはり旅の最高の財産だ。今日は僕が本当にエネルギーをいただいてしまった。
内藤さん、これからも頑張って下さい!今日は本当にありがとうございました!応援しております!
※今は自身の経験も生かして、新しい体験型ツアーも実施しているとのことです!
2014年1月9日。けっこう蚊が多くて困っているキガリのユースホステルにて。
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